コラム

【祝!】Team AJのキラキラバッテリー!Z-POWER誕生秘話 【TeamAJ】

おかげさまで、早くもご好評をいただいているTeam AJ新発売のZ-POWER Li-poバッテリー【7.4V 4000mAh 100C 1Sサイズ】

最大のアピールポイントは、バッテリーテストチームによるドリフト、オフロードバギーでの長期テストを経て性能、信頼性共に自信を持っておススメできると言うこと。

次のポイントがラベルデザイン。バッテリーテストチーム全員で意見を出し合って練り上げたデザインは、メンバー絶賛のクールな仕上がり。カッコ良さは正義!

今日は、このバッテリーの発売までの知られざるエピソードを記事にしたい。

これ、売れます!売りましょう!

昨年末。

そもそものきっかけは、ドリフトチームJUN氏がTeam AJのオフィスを訪れたことだった。

JUN氏「今バッテリー探してまして。安宍さん、良いの知りませんか?」

そこで、たまたまオフィスにあったサンプルのバッテリーを渡したことからストーリーは始まる。

意外と知られていないが、RCドリフトは、モーターの高回転を多用することから、バッテリーの負荷が高く、パンチ、トルク感、性能の持ちなど、バッテリーの良し悪しが分かりやすいと言う。

そんなJUN氏から連絡が入る

「安宍さん!あのバッテリー、凄く良いんですけど。売れるんじゃないですか?売りましょう!」

安宍氏「!!!(えっ?ホントに?)」

ならばと、急遽バッテリーメーカーに仕様、要求スペック、想定する価格などを詰めた試作品を送ってもらい、ドリフトチームと並行して、今度はバギーチームでもテストをすることに。

「ドリフトとバギーで本当に使えるなら、商品化もあり得るかも」

長期テストした試作バッテリー

いち早く動いたのがTeamAJ関西の東野氏。

ストックバギーという、これまたバッテリーに厳しいカテゴリーで自らがテスト。

すぐに性能に確信を得る。

その人柄で多くのお客様と信頼関係を築いている東野氏。

このバッテリーをブラインドテストしてもらうという行動に出た。

「ちょっとこのバッテリーで走ってもらって良いですか?」

詳細を明かさず、先入観なしでのテスト。

すると…

「これ、良いですね!」

「え、凄く良く走る!」

「で、いつ販売するの?」

ユーザー生の声を聞いて勢い付いた東野氏、今度はオンロード(FFツーリング)のお客様にもテストしていただき高評価を得る。

そして、すぐに安宍氏に連絡が。 

東野氏「これ売れますよ!すぐ売ってください!」

熱い猛プッシュ。

安宍氏によれば、この2人のキーパーソンの存在がこのバッテリーの商品化の原動力になったと言う。

同時期、関東では…

オフロードサーキット鹿沼では大塚氏

つくばRCパークでは大津氏

そしてGBサーキットでは、崎山監督とタイト君、ヒロキが長期テストに参加することになった。

レース活動をするドライバーにとってバッテリーは非常に重要なアイテム。

今回のバッテリーは、スペック的には100Cと一般的なものながら、良くありがちな、最初だけパンチがあってすぐにパワーがドロップしてしまうということがなく、フラットなパワー感が持続する。

ストックマシンでモデを追い回したバッテリーは…

大パワーを発生するモディファイドクラスはもちろんのこと、

特に大きなピニオンでスパーを回すストックバギーでは、レース後半でバッテリーがタレてくるとジャンプの飛距離が届かなくなったりするなど、バッテリーの重要度は非常に高い。

実際にヒロキ自身もストックマシンでのレースに投入し、期待以上のパフォーマンスを発揮。好成績を収めることができた。

また、バッテリーは繰り返し使用可能な製品でもあるため、ユーザーが納得できる耐久性がなければ商品化は出来ない。

そのために数ヶ月に及ぶテスト期間が必要となったのだ。

長期テストを経て、Team AJのテストドライバーたちも確信した。

「これは使える!」

商品化にGOサインが出た。

こだわり抜いたラベルデザイン

ラベルデザインに細かいオーダー。当初はZが赤だった

3月。

商品化が決定して、ラベルデザインの選考が始まった。

そして我々チーム員は知ることとなるのだった。

「安宍代表はとことんやる男」なのだと。

毎晩21時過ぎからのweb会議。

選考当初のデザイン案

最初はサンプルデザインをみんなで眺めて、A案B案どちらが良いですか?と言う感じで、

デザインに詳しくない我々でも、

「カッコイイですね」

「AJロゴの位置を…」

「フォントを…」

などと思い思いの意見を発言していた。

何故なら、

AかBを選べば、すんなり決定すると思っていたから。

まさか、そこからどんどん掘り下げて行って、デザインをブラッシュアップしていくなんて想像していなかったのだ。

当初、

「バッテリーは自己主張しない方が良い。だからいっそモノクロでシンプルに」

という論調が主流を占めようとしていた。

バッテリーはあくまで黒子。目立たなくて良いという考え。

しかし、あっという間に覆され(笑)

あーでもない、こーでもないが始まった。

様々な意見が出る。これがチームの良いところ。

デザイン案が上がって来るとモックアップを作り、いろんな角度から眺めて検討。

もうね、めちゃくちゃ本格的に(笑)

初期のモックアップ

繰り返すうちにだんだんとデザインが洗練されて行くのが分かる。

デザインと並行してバッテリーの名前を決めることになり、安宍氏のアイデアのZ-POWERシリーズに決定。

その名前から「力強さ」などのイメージが膨らんで行く。

「Z」が重要なモチーフとなってくる。

実際に車載した写真(動画も)も撮って検討。

イメージをチームメンバーみんなで共有するために手間を惜しまない安宍氏。

メンバーも、1番が良い、いや2番と議論を戦わせて

デザインを絞って、さらに磨き上げる。

クールなブラックという選択肢も

正直、ここまでデザインにこだわるとは想像していなかったメンバーも(笑)

「やるなら、とことん!」

安宍イズムが炸裂する。

最終的に3色から決める

デザインがほぼ固まって、後はカラーを決めることに。

モックアップは既にかなりのクオリティだ。

「アソシと言えばブルーでしょ!」

「いや、AJのテーマカラーはレッドでは?」

「アソシ以外のユーザーも使ってもらうことを考えたら無難にブラックですよ」

意見は割れた。

そんな時、大津氏が声を上げた。

「僕はブルーですね。各メーカーイメージカラーはあるけど、ブルーはどれにでも合うし、ちゃんとAJのバッテリーとしての個性を主張できると思う。何よりこんなにデザインのクオリティが高いわけだし」

安宍氏

「よーし、ブルーで主張しちゃうぞー!!」

ブルーで決まった。

ちなみにワタシ(筆者)はレッド推しだった(笑)

そこからもさらに細かい手直しが…以下略

もうこの頃になると、安宍さんとの熱いweb会議に誰もついて行けなくなっていたのは実は内緒である(笑)

そして完成したZ-POWER!

さらに最後の最後にサイドの白だった部分にクロームをぶっ込んできた安宍氏。

チームメンバーからは「やり過ぎ!」の声が上がるも、とことんやるのが安宍イズム。

まとめ

製品の納期に合わせ、今度はwebの商品説明ページを作成に取り掛かる。

ちなみにである。

当然ながら安宍氏、このバッテリー商品化にかかりきりだったわけではない。

あのアソシの怒涛の新製品ラッシュ、入荷ラッシュなどなどと戦いながらのバッテリー。

まさに限界を超える男、安宍氏!!

商品説明の紹介文は、安宍氏が大まかな部分を書き、不肖ワタクシが構成と校正を担当させていただいた。

まさにチーム員(とパパも)一丸となって取り組んで出来上がったのがこの珠玉のZ-POWERなのである。

まだまだ書けないエピソードもあるが、

どうか、このTeamAJバッテリーをお手に取っていただきたい。

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