
2025.6.28〜29
灼熱の大阪、RCマニアックスアリーナでの2日間に渡る激闘を終え、今余韻に浸っている。
よくやった!凄いぞ!
好成績を素直に褒めたい、喜びたい気持ちと、
まだまだ!てっぺん取らなきゃ!
新たな闘志を静かに燃やす自分がいる。
ラジコン(オフロードバギーのストッククラス)の日本一を決めるスポーツクラス全日本選手権。
「ゼンニホン」この響きが与える緊張感と興奮よ。
今回が2回目の挑戦。
いつしか息子とワタシは、そのゼンニホンの魔力に取り憑かれてしまったみたいだ。
…
さあ、どうだった?
若年層レーサー の新時代到来か

開会式は2日目に行われ、その後にヤングドライバー(20歳未満)だけ集合してプレスタイム。
なんと約90名の参加者のうち、15名が若年層ドライバーだという。
競技ラジコンのボリュームゾーンは40代から50代がメイン。そのジュニア世代が台頭してきたことになる。
我が家と同じく、キッズレーサーとパパメカニックの組み合わせでのチャレンジャーがこんなにいる!!
顔触れには、昨年度のAメインファイナリストもちらほら。
スポーツクラスは、ベテランに混じって、同世代の若者同士の戦いでもある。
これは興奮せずにはいられない。
今回、関東からはTeamAJヒロキ、タイト君の他にも、アソシでレント君、タケル君。ヨコモのタクト君、コーヨー君、レン君らの競技バギーの実力者が出場。
地元関西勢、脅威の北海道勢との激しい争いが予想される。
全日本にもニューウェイブが来ているのかもしれない。
暑くて熱い!!

この二日間の大阪は快晴かつ最高気温が34℃。6月とは言えもはや灼熱の暑さ。

大盛況の特設ピット(元々はオンロードコース)
空調はなく(扉を全開にしていただき風通しは良かった)照りつける日差し、充電器からの放熱と参加者の熱気で体感約38℃(笑)
ちょっと油断すると意識が朦朧と…

扇風機大活躍(笑)
熱中症対策を万全に行きたいところ。
※センターピットは空調で冷え冷えなので定期的に避難して過ごせた。選手の子どもたちは涼しいセンターピットに行ったきりなかなか帰って来ず(笑)
CP〜予選ヒート


2WD
コントロールプラクティスは12位。
調子が悪いわけではなく、コースのアプローチを実験しながら走っていたらしい。そこでやるか、普通(汗)
本人はBメインヒートの方が走らせやすいと予想。
予選ヒート
①17周 5:02 3位 152p
②18周 5:16 3位 152p
③18周 5:16 4位 151p
④17周 5:03 7位 148p
予選1回目から快調に飛ばす。悪くない。しかし、そこからもうひと伸び欲しいところ。
予選4回目には1周目、バンク前でジャンプミス。マーシャルに救出されるまで20秒以上のロス。
やっちゃったな…
そこからなんと、全周ベストラップで(約16.5秒平均)周回。最下位からヒート2位、全体7位まで戻したのは見事(最初からそのペース走れれば…)
Aメイン6番グリッドを獲得!

4WD
コントロールプラクティスは3位
二駆でコースを掴めたので容赦なく行ったとのこと。
(…前日、金曜日のコースレイアウト変更前の練習では全然走れなかったのでAメインすら危ういと思っていたワタシとヒロキだったが、何が起きた!?)
①18周 5:08 3位 152p
②18周 5:05 2位 153p
③18周 5:02 1位 155p
④ポンダートラブルで13周しかカウントされず
Aメイン 2番グリッドを獲得!!
予選3回目が終わった後、ヒロキの元には沢山の人が。
「凄いじゃん!良い走りだったよ!」
みゆかちゃん、リクト君も凄いけど、ヒロキもいるお!!と今さらながらアピール(笑)

予選4回目のポンダートラブルにはかなり慌ててしまった。転倒もしていないのに突然順位が下がってしまい混乱。
ポンダー自体の電波が弱く、拾ったり拾わなかったりするとコントロールタワーから教えて頂き、急遽TeamAJハルキ君からポンダーをお借りすることに。
ハルキ君、イケガワさん、東野さん、本当にありがとうございました!!m(_ _)m
Aメインへの思い

昨年度初挑戦したスポーツクラス全日本では、
2WD 11位(Bメイン優勝)
4WD 12位(Bメイン2位)
という結果だった。
この時の光景、そう「Aメインこそが花形、Aメインファイナリストこそが主役、決勝Aメインこそがメインイベント」であるということを今も忘れられない。
なんせ決勝が3回もある!(他のメインは1回きり)
(なんとBメインの選手はマーシャルも3回ある!)
Aメインだけプレスタイムがある!(写真撮影)
Aメインだけカッコいい盾やトロフィーがある!(上位3名にはメダルもある!)
日本一を、てっぺんを獲りに来ている選ばれし10名による熱き戦い。
それが栄光のAメイン。

だからこそ、ヒロキとワタシの今回のAメインへの執着は凄まじかった。
よく、物事に執着しすぎるのは良くないと言われたりするが、執着、執念なしに勝ち取れるものってあるんだろうか?
(なんか適当に走ったらAメイン入っちゃってーテヘ!みたいなのがカッコイイけど 笑)
「俺なら行ける!」
「俺たちならやれる!」
自惚れと過剰な自信。諦めない心。
そのために現地にも練習に行く。
ダサくても泥臭くても良い。とにかくAメインに入るんだ、という思いが1日目の予選3回で叶い…
もう予選だけで帰りたくなったのは内緒である(笑)
それくらいプレッシャー、ストレス(さらには暑さ)による疲労感にやられてしまった。
決勝

泣いても笑っても今日で終わりだ。
二駆四駆、今年はそれぞれ3回走れる!!
Aメインファイナリストだ!
去年はBメインで一回で終わってしまい、タイヤが大量に余った(笑)
逆に今年は見通しが甘く、タイヤが足りない…特に四駆…
2WD Aメイン決勝

6番グリッドからのスタートながら、チャンスあらば前へ前へ!
1回目 4位
序盤の展開に恵まれて3位までジャンプアップするも、タクト選手とバトル中にコースパイプに引っかかって7位へ後退。そこから4位まで上げてフィニッシュ。
2回目 3位
序盤の上位陣がミスを連発。混戦を切り抜けて3位へ浮上。昨年度の因縁のライバル、サク選手とのバチバチバトル。何度か仕掛けようとするも隙がない!クリーンなバトルを繰り広げそのまま3位フィニッシュ。悔しい!
3回目 5位
先頭のリクト選手が逃げ切るのをチームメイトのタクト君が助ける感じのチームプレイ。2位から5位までが終始大蛇状態のままフィニッシュ。チーム戦略を破れる速さが欲しかった。
全てのヒートで自分のグリッドより順位を上げて、
総合4位入賞!
あと少しで表彰台。そしてうっすらちょっと先に優勝が見えていた。
そのあと少しが何なのか、が大事。
優勝した北海道のリクト選手。その尋常じゃない速さ、凄かった!おめでとうございます!



4WD Aメイン決勝

優勝も狙える2番グリッドからのスタート!
しかし、こなれたフロントタイヤ(漢貼り)の予備が尽き、ギリギリの戦いに…
1回目 3位
タイヤがいつまで持つか、仕掛けるならこのヒートしかない。ロケットスタートで1位リクト選手に迫る。とにかく追いつかないと、という焦りと後方みゆか選手の猛追。バンクで姿勢を崩した隙にみゆか選手に鮮やかにパスされてしまう。なんとか3位。
2回目 2位
フロントタイヤがいよいよヤバい。ここで程度が良い状態の普通貼りに交換するという手もあるが、感覚を変えたくないとサイドグルーなしで強行。先頭リクト選手を追うことから、3位みゆか選手をブロックする戦法へ。ヒロキ本人的にはかなり苦しい戦い。みゆか選手の多彩なアタックに驚嘆!それでもなんとか2位を死守。
3回目 5位
フロントタイヤはもうダメ。悩みに悩んで、無交換で行くことを決意。やっぱりというべきか、もはやフロントロウを守るグリップはなく、次々にパスされていく。
一時は6位まで順位を落とす。最後はなんとか一つ上げて5位フィニッシュ。
苦しかったな、ヒロキ。思いっきり走らせてやれなかったのは全部ワタシの責任だ。
総合3位で我が家の全日本は終わった。
次こそは優勝を狙ってしっかり準備して臨みたい。
…
見事な走りで優勝した、地元マニアリのみゆか選手、本当に素晴らしい走りでした!
おめでとうございます!!



スポーツクラス全日本を終えて

出発前の週末、GBで崎山さん、お実行さん、G様に誓った。
「最低でもAメイン。表彰台狙って行きます!」
その目標は有言実行!達成できた!
2WDクラス優勝のリクト選手、4WDクラス優勝のみゆか選手の走りは本当に鮮烈で素晴らしかった。
まだ興奮冷めやらぬ中、動画を見て自分の走りを振り返るヒロキ。(ワタシだったら見たくないw)
何処で引き離され、どこでついて行けないのか。
まだまだ改善出来る点が山ほど見つかり、
「本当は勝てたのに逃した」
という考えから
「まだまだ力が足りなかった」
に考えが変わったという。
ワタシは、何故あの時、リヤタイヤだけ追加購入してフロントを買わなかったのかという後悔に取り憑かれていたが、そんな準備も含めて「勝つための備え」がある者が勝つのだと思った。
そのタイヤを準備出来なかった時点で負けたのだ。
漫画(カペタとか)みたいにボロボロだけど勝つ、は現実にはあんまりないはずだ。
…
前回の初めての全日本は全く余裕がなく、ピットで周りの人と会話した記憶がほとんどない。
カツカツにカツっていた気がするw

今回は、ピット真ん前に未来君親子。右手にタイト君親子、左後ろに風戸さん親子と近く、それぞれがそれぞれの戦いに挑んでいる様子を感じることができた。

上手く行けば明るく士気も上がり、そうでなければ落ち込み、励ましたり、檄を飛ばしたり。
沢山の方がピットへ訪れ、激励、叱咤、アドバイスを下さった。





TeamAJのメンバーの連帯が素晴らしく、特にハルキさんの面倒見の良さ、分析、アドバイスの的確さに救われた。


最もお世話になったのは東野さん。
走らせ方、戦略の立て方、タイヤ作りの仕方、全てご自身のレースがあるにも関わらずヒロキ、ワタシのために時間を使って下さったのだ。本当に感謝である。

DK氏にもお世話になりまくりだった。
要所要所でベストなタイミングでアドバイス!
(ワタシがテンパっている時には現れないw)
いつもありがとうございますm(_ _)m
最後に、運営に当たって下さったJMRCAの皆様の暖かい言葉掛けにとても救われた。

「お父さん、お子さんの成長が素晴らしいね!凄い良い走りだったよ!」
ちゃんと見ていてくれてるんだなあ、と。
最後の最後に、マニアリの清水オーナー、天堂さん、そしてマニアリレギュラーの皆さま、本当にありがとうございました。
マニアリが最高のサーキットなのは間違いないが、
人の暖かさに触れたくてまた我々はマニアリに行くのだと思う。(関東が冷たいワケじゃないですよw)
参加された皆さまお疲れ様でした!!

追伸
