2025.7.27 千葉県旭市のGBサーキットでKOC2025開幕戦が開催された。
天気予報では最高気温33度と予想されており、厳しい暑さとの戦い…と誰もが思っていたが、
ここ旭市では涼しい海風に恵まれ、日差しこそ強いものの非常に爽やか!
奇跡的に過ごしやすい1日となった。(鹿沼、熊谷から遠征の方々もビックリされておられた)

KOCとは、関東オフロードチャレンジの略で、埼玉県熊谷市のバンブーサーキット、栃木県鹿沼市のオフロードサーキット鹿沼(OCK)、そして我らがGBサーキットの3つのサーキットを転戦して王者を決める、年間3戦のシリーズ戦である。
今年で13年目を迎えるKOC。
その特徴は、日頃はそれぞれの地元で活動するレーサーたちの遠征による交流である。
地元エキスパートと遠征組の対決や、参加選手には全日本ファイナリストも多数参戦。
毎回熱いドラマが繰り広げられている。
我が家もこのKOCには2021年から参戦。
今年で5年目の挑戦となり、このレースが我々親子の成長を測るバロメーターになっている。
この日も85台のエントリー、多くの参加選手で超満員なGBであった。

今回の参戦テーマは…
今回のテーマは2つある。
1つ目は、2WDオープン、4WDオープンの両クラス完全制覇。
前年(2024年)は、2WDはTQを獲得しながらも、決勝ではミスが響き、優勝はチーム京商のヨースケ選手だった。
「今回こそ、KOCの2WDでヨースケ選手に勝ちたい!」
果たしてリベンジなるか?

2つ目はアソシの新型4WD B84によるデビューWINである。
既にシェイクダウンを済ませ、そのポテンシャルの高さは実証済み。
その高性能を証明する手段はやはりレース。
レースで勝てるクルマであることをどうしても示したかった。
オプションパーツはほとんど入れない状態(サーボホーンのみFTアルミ製に交換)で、セットのみをGBサーキットにアジャストしての挑戦。

予選〜決勝

2WDオープン
予選1回目から快調。
定番のリヤタイヤのピンカットはせず、横方向のグリップ確保が功を奏した。(GBは屋外のため、ハイグリップな箇所とリヤがブレイクするくらいにグリップが薄い箇所が混在している。モディファイドモーターなら尚更。2回目走ってTQ獲得。

決勝
スタート直後から京商ヨースケ選手のRB7.5との一騎打ちの展開。
襲い掛かるヨースケ選手、必死に逃げるヒロキB7。
チーム京商の2台、クルマ、ドライバーが仕上がっている感じでめちゃくちゃ速い!(前週のOCKレースでの好成績で勢いに乗っている)
対してTeamAJヒロキのB7は、スポーツ全日本で仕上がったマシンをベースにモディファイド仕様へ。
走りは2日かけてセットしてバッチリ…なはず…
さあ、どうなる?

…
昨年度との違いはライン取り。
マニアリ全日本を経て、とにかくインを空けない、を徹底。
ヨースケ氏もGBをホームとしており、オーバーテイクできる場所は熟知している。一瞬の隙を見逃さない。
激しいプッシュ!!
からの接触!?
ヒロキ、当たり負けしないようにスロットルでクルマを安定させたという。
決勝の行われた夕方はかなり涼しくなり、路面グリップも低下したが、それを見越したタイヤチョイスが生きた。
なんとか逃げ切りTQ WIN!
昨年度の雪辱を果たし、成長を実感出来たレースだった。

動画はこちら 小沼さん撮影です♪
4WDオープン
予選1回目から他車に1ラップ差をつけ快走。B84のポテンシャルの高さをアピール。
ファーステストも18.008。17秒台が見えて来た。
2回目でTQ獲得。

決勝
「ヨースケ選手がどこで仕掛けて来るか」
決勝前から戦略を崎山監督と相談。
スタートを綺麗に決め、予想通り、ヒロキB84とヨースケ氏ZX7が前に飛び出す。

早くもサイドバイトの猛プッシュ!
今までの経験上、この後にテーブルトップ全飛びでオーバーテイクを仕掛けて来るはず…
ビンゴ!
バックマーカーが見え始めた頃、全飛びでオーバーテイクされてしまう。
ここまでは予想通り。
しかし次のテーブルトップもヨースケ選手がさらに全跳びで突き放しにかかる。
後を追うヒロキも負けじと全跳びに乗っかってしまい、着地でバランスを崩して大幅にタイムロス。
万事休すか!?
仕切り直しで追いかける。焦るな!ヒロキ!
ラップごとに徐々に距離を詰め、今度はこちらが仕掛ける番だ!
と、その時、
ヨースケ氏がストレートエンドで壁に捕まっている!
その横を刹那パスし、再び1位へ。
そのままキープしてゴール!
痺れるレース展開、
見事、B84でTQ WINを達成できた。

動画はこちら 小沼さんありがとうございます♪
まとめ

この日はチームメイトのタイト君も並いる強豪を破って2WDストッククラスでTQ WIN!
オープンクラスでもあと少しで入賞、という素晴らしい結果を出した。
おめでとう、タイト君!そしてパパさん!
弱冠10歳のレーサーの底知れない可能性に戦慄を覚えたのは言うまでもない。


5年目のKOC挑戦はW TQ WINと最良の結果で終えることが出来た。
ヒロキ少年は言う。
「だいぶ自分も進化したと思う」
…
印象的だったのは、トップ争いを終えた2人が共に笑顔だったこと。
全力を出して戦える楽しさ、気持ちよさ。
走りで語り合える、仲間でもあり、ライバルでもある。

今年は積極的に遠征して、KOCのGB以外でのレースにも参加出来たらと考えている。
遠いところから参加された皆様、運営の皆さま、
素晴らしいレースをありがとうございました!
