コラム

【雨?晴れ?】GBオフロードR9に行ってきたよ【AJジュニア】

ラジコンファンの皆さまこんにちは。

今日は外サーキットならではの、天候との戦いになったレースのお話です。

土砂降りなら中止で諦めもつきますが、微妙な小雨が降ったり、晴れ間がのぞいたり…

刻々と変化する路面に翻弄されるレーサーたち。

その時、我々親子はどうしたのか?

天気予報では…

何故か敬礼がブームなGB w
ラリーカーもいる!

2024.10.6 曇り空のGBサーキット。

この日も関東各地より、はたまた、中部地方からの遠征!のバギーフリークスたちが集結した。

前日は雨が降っており、タイルカーペットの路面はしっとり濡れている。

屋外カーペット路面であるGBでは、シュマッカー・カクタスが定番タイヤだが、路面の状況により使うコンパウンドを分けている。

ドライ路面ではイエロー。ウェットではシルバーを使う。(状況次第ではダート用を使う人もいる)

天気予報によれば、かろうじて雨は降らないとの予報だが、果たしてどうなるのか。

素敵なマシンも彩りを添えます♪

全日本スポーツクラスに向けて

11月9、10に大阪のRCマニアックスアリーナ(マニアリ)で行われる、1/10電動オフロード・スポーツクラス出場へ向けて、

先日のマニアリ遠征から、二駆四駆ともにストック仕様にセットしている。

今日のテーマは、ストックでオープンクラスで勝つ!

二駆17.5T、四駆13.5Tのストックモーターで、GBエキスパート勢に勝てるか?

いくらROAR規格になって速くなったとは言え、日頃モディファイドモーターで走っている少年にとってはやはりローパワーらしい。

少年の言葉を借りれば「上(高回転)がないモデ」

しかし、逆に言えばガンガン握って走れる!パワーを使い切れる!とも捉えられる。

ストレートの短いGBのコースでは、パワーを活かせるところは少ないと本人は言うが…

そして来たる全日本では、その限られたパワーで全国の猛者と戦う。

さあ、ストックスペックをしゃぶり尽くせ!

優勝を狙うぞ!

タイヤはどうする?

ストック2WD、オープン2WD、オープン4WDの3つにエントリー。

午前中は晴れ間も少なく、ほぼ路面は乾かずにウェット。

が、実はウェット路面に必須のシルバータイヤの新品はリヤのみ1セットしかない。

ここのところ、あまり使い道がなかったのでストックしていなかった。(大体雨予報だと中止になる)

四駆は前後とも使い古しのシルバータイヤで良かろうと言う見込みだった。四駆だし。

練習走行では二駆B7は新品シルバーをリヤに、フロントはフュージョンスリムのイエローを履かせた。とりあえず問題なく走れる。

問題は四駆だった。

中古のシルバータイヤが絶望的にグリップしないと訴える少年。

シルバータイヤはピンが柔らかく、食いつきが良い代わりに横方向にブニョとヨレる。

そして前に出ない。さらに美味しい時期も短い。

中古シルバーは食いつきすらダメで、前にも出ない絶望タイヤに成り下がっていた。

タイヤ箱を漁ると、なんと新品のシルバーフロントがあった。

仕方ない。二駆四駆、リヤタイヤを使いまわそう。

もちろん、路面が乾けば即イエローに履き替えるつもりだ。

そうして、タイヤを工面しながらの予選だった。

予選

予選。路面はウェット。シルバータイヤでのぞんだ。

スリッピーな路面に手こずる参加者達。

特にテーブルトップで飛距離が足りずに引っかかるクルマが続出した。

少年は、先週のタキでのスロットルの練習が活きたと言う。飛距離を稼ごうと無闇に握ってもタイヤが掻きむしるだけだ。

ジワっと、スパっと(よお知らんけど)

二駆ストック、四駆モデは順調。

二駆モデ1回目にフロントナックルにトラブルでリタイアしてしまう。

しかし、

GBサーキットの番頭、佐々木塾のささっきーさんの助けで復活。

「お互い様だからさ!」

カッコ良過ぎるささっきーさん(写真の赤い人)である。感謝しかない。

予選結果は…

2WDストックでは無事TQ。

2WDモデ、4WDモデでは、GBエキスパートである、先述のささっきーさんとのバチバチ!

辛くもTQを獲得したが、

特に2WDではほとんどタイム差がなく、これは面白くなりそう…

決勝

2WDストック

それまで止んでいた雨が降り出し、まさに雨のレースとなった。ワタシも濡れながらマーシャル。

スタート!

握れば容赦なくクルマが横を向く。

ジャンプが届かない…

レースを見ていて思い出したのが、数年前、まだコースが土だった頃のGB。

決勝になると路面がボコボコに荒れ、さらに水が上がってグリップが下がって上手く走れない。

転びまくりの過酷なサバイバルレース。

まだ競技バギーを初めて間もない我々親子は、深い絶望の底にいた。

「こんなの勝てる気がしない」

あの頃から走り続けて来たからこその今なんだ。

そんな気がしたのだった。

雨の中、冷静に走り切り TQ WIN。

マニアリ鈴木さんとチャンプの若獅子レント君のバトルもなかなか見応えのあるものだった。

スピードではレント君、走り込みとレース運びの鈴木サンという構図は是非皆さんも見て頂きたいが、残念ながら動画がない。

2WD モディファイドクラス

ストック仕様でのモデ挑戦。

ささっきーさんとのバトルが期待されたが、なんとささっきーさんが決勝をキャンセル。

雨路面でのレースを嫌ったと言うが残念。

スタート!

雨足は弱まったが路面はウェット。

先行するヒロキ少年を追うのはこれまたGBエキスパートのイシゲさんB7、そしてGBキッズ先輩のアオ君B7。

2位イシゲB7との差は約3秒

加速、トップスピードが伸びないヒロキB7にラップ毎に0.3秒ずつ詰めて来るイシゲB7!

速い!!

イシゲさんは昔から、路面が悪ければ悪い程速いと言われている。

これはヒロキB7にワンクラッシュあれば分からないぞ…

しかし、そこからペースを上げて引き離しにかかったヒロキB7。やるな!

レース後に聞くと、雨が止んで路面が乾いてきて、徐々にグリップするようになったから攻めて行ったと。

冷静に路面を感じとる余裕があったとは恐れ入った。

見事にTQWIN!

動画はこちら

4WDモディファイドクラス

2WDモディファイドクラスの後、かなり路面が乾いたのでタイヤをイエローに履き替える。

予選2位のささっきーさんも、四駆は出るそうだ!

さあ、どうなる?

スタート!

やはり2位ささっきーさんB74.2が速い。

毎週の練習量、走り込みの練度が生きた走り!

佐々木塾で沢山のスーパードライバーを輩出してきた、GBの生ける伝説。自信に満ちた走り。

やはり四駆はモデにストックでは厳しいか?

1秒圏内にビタっとつけられた2分20秒、サークルコーナーでヒロキB74.2が転倒!

その隙を突いて、ささっきーさん前へ

直ちに猛追するヒロキB74.2CE!

3ラップでやっとのことで、背後に追いつきロックオン。前に出るチャンスを伺う。2台のランデブーは約1分に及んだ。

3分30秒

3連ジャンプ踏み切りで、ささっきー号が急減速。そして2台が接触!

「うわ、当てちゃったか!?」

なんと、ささっきー号、バッテリートラブルによる電欠で失速だった。

「あ、バッテリーダメだわ。やっちゃったよー」

その言葉を聞いて、再び走り出すヒロキ。ささっきー号はスローダウンでホームストレートに戻りそのままリタイア。

ドライバー同士のコンセンサスは取れているが、見た目では、ヒロキ号が当てたまま行ってしまったように見えるので、そこは気をつけたい、という話をレース後にした。

そのまま無事TQWIN。

もし、ささっきー号の電欠がなければ、勝負の行方は分からなかった。

動画はコチラ

まとめ

※まつぼっくりさん提供の写真!ありがとうございます!

ストックでモデに勝つこと、スピードをいかに殺さずに繋いで走れるか。

雨路面を走り抜くこと。路面の変化にいかに対応するか。

ハードルを上げての挑戦だったが、なんとか無事終えることができた。

帰りのクルマでも、

「今日、楽しかったよ!」

充実感を噛み締めたヒロキ少年。

一つ一つ、積み重ねが大事なことを思い出すことができる1日だった。

運営のお実行さん、ささっきーさん、楽しいレースをありがとうございました。

参加された皆様お疲れ様でした。

番外編

この日は愛知から遠征のまつぼっくりさんも参戦。GBレースを楽しまれていた。(38秒クラス、540フレッシュマンクラス)

※ボディが剥がれ全裸で走るサトーファクトリー号
バギーチャンプにしか見えないDT02

ガチなレースと、ゆるく楽しいクラスが同居した不思議なGBワールド、どう感じられただろうか。

昼休み休憩では、オンロードコースでタミヤに興じた。

サトーファクトリー氏とヒロキ少年が戯れ合う(笑)

Mシャーシでチキチキ

STPタイサンGT-Rでドリフト!

セリカでハイスピード・ドリフトを楽しんだ。

真剣にレースを楽しみ、合間にも遊びまくる。

これぞGBサーキット!という1日だった。

是非、これを読んだ皆さまにもGBレースに足を運んで頂きたい。