コラム

【1人でも】息子氏、自力でTT-02ラリーを組むの巻【キッズレーサー】

ラジコンファンの皆さまこんにちは。

競技ラジコンイヤイヤ期を迎えたパパですが、何故か最初に作ったタミヤ・TT02Bを再び新造することで、ウキウキ・ワクワクを取り戻しつつありました。

一方、本当はレースや練習がやりたくて仕方ない小5の息子氏は手持ち無沙汰。当然ヒマです。

では、と手渡したのは・・・

タミヤ 1999 Subaru Impreza MonteーCarlo 4WD Rally TTー02 Kit

大好きなインプレッサのラリーカー(息子氏は筋金入りのスバリスト)。

以前、ボディが欲しくて積みラジとしてストックしてあったもの。

パ「自力で作ってみるか?」

息「えー、TT02?・・・・」

パ「まあ、嫌なら良いけど。」

息「・・・やる!」

ラジコンを始め、早いうちからレースでTB-05、TA-07、TA08などのミドルエンド・ツーリングを走らせてきた彼は、TT02にあまり良い印象を持ってないようだった。(初めてのレースデビューは無印TT02)

TB05でタミチャレに本格参戦

ワタシ、パパが組み、メンテを行って来たマシンを駆り、さも分かったようなつもりになっている。

コレは良くないだろう。

やはり、自分で組んで走らせる、という経験は何処かで積まないとダメだ。

彼も小学5年生。

自分でラジコンを組み立てるには良い頃かもしれない。(ワタシが始めてグラスホッパーを組んだのも小5だった)

今回はノーオプションで、メカは支給するが、全て自分で積んでセットアップまでやる。

力が必要なところや分からないところは助けるが、あくまで自分でやること。

これらを条件に「1人でできるもん」がスタート。

説明書を読み取る力

ちなみに息子氏、今時珍しいプラモデル少年である。

インプレッサWRX。ジオラマも百均で素材を買って自作。
やはりWRカーがお気に入り。

タミヤの1/24スケール。スバル車を中心に組み立てから塗装までを自力でこなす。多分手先は器用な方だと思う。

その時に必要になったのが、説明書を読み取る力である。

立体的な奥行きある図を見て、ある程度、自分で構造を補完しながら組み立てる想像力。

例えば、E11、A8などの番号から必要なパーツを探す能力。

パーツのバリを削ったり、接着剤をはみ出さないで塗る丁寧さ、根気強さ。

最初はいちいち、分からない!出来ない!と泣きを入れていたが、やがて繰り返すうちに自分で出来るようになって行った。

実はプラモデルに限らず、キットを組み立てるのにはたくさんの能力を使っているのが分かる。

では、TT02はどうか。

毎日コツコツ組む

学校が終わってから毎日コツコツ組んで行く。

工具はタミヤのツールセット。パパのお下がりだが、充分だろう。

サスボールの圧入で困っていたので、ノンスクラッチプライヤーを手渡す。

ダンパーステーの締め込みのみ、硬くて出来ないとヘルプが来た。確かに大人でも硬い。プラスネジは油断するとナメてしまう。

押しながら回す、という力の入れ方も最初は難儀していた。

タイヤも硬く、なかなかホイールがハマらない。プラモデルとは違うのだよ!

可動部のグリスアップも抜かりない。

メカは家に転がっていた、04SRアンプ、フタバ製サーボ、15.5Tブラシレスモーターを支給。

思った以上にメカスペースが狭く、配置に苦戦していた。しきりにパパが作ったTT02Bのメカ配置を見に来て、どう積むのかを考える。

また、アンプの設定は説明書がわかりづらいので一緒に行った。LEDの色で、って面倒だな。

サーボはセンター出しをせずに組み立てて、結局外して組み直すことに。

サブトリムでセンターを出すのも自分でやらせた。

どうだ?ラジコン、簡単じゃないだろう?

自分でやって見ると分かるだろう?

そして完成

同時期にパパが組んだTT02Bと共に。

ポリカーボネート ボディのカット、マスキング、塗装については競技バギーの時からやっているので難なく出来た。曲線バサミはお手のものだ。

ラリーステッカーを貼るかは考え中だそうだ。(みんなと同じになってしまうから)

タミヤならではスケール感。リアルさ。

しきりに「カッコイイ!」を連発する息子氏。

自分で作ったならなおさらだ。

シェイクダウン〜まとめ

公園でシェイクダウン。

芝生、歩道のアスファルト、レンガ敷の広場を走らせる。

思った以上によく走る!と息子氏。

15.5ターンに19Tピニオンはスピードも速すぎずちょうど良い。

アスファルトでは、ステアリングがややシビア(ある舵角からクイッと回ってしまう)だが、非常に走らせて楽しい!

自分の大好きなクルマを自分で走らせる。このワクワク感。

しかも自分で組み立てたのだからたまらない。

落ち葉や草がシャーシに入れば自分でボディを外して掃除する。

そんなこと、以前はしたことすらなかった。

「自分の」ではなかったからである。

初めて芽生えた所有感、愛着。

格下に見ていたTT02という存在が自分の中で変わる瞬間だった。

そしてやはり彼は言うのだ。

「GBで走らせたい!」

「やっぱりXV02には敵わないかな。でもやってみたい!」

公園で遊ぶのも良いが、やはり彼のフィールドはサーキット。

もう彼の中ではGBのコースを疾走するインプレッサの姿が見えている。

コーナーを攻め、ラップタイムを削り、混走を制する。それが彼にとってのラジコンなのだ。(最近はオフロードしかやってないけど)

早速、フリクションダンパーやバネについてあれこれ弄りたい、という。

そうやって自分で試しながら理解していくことが大事なんだ、と思うパパなのだった。

ひとまず、TT02ラリー、1人でできるもんプロジェクトは成功した。

metabonz宮