ラジコンファンの皆様ごきげんようございます。
緩ラジ担当のmetabonz石でございます。
本年2回目の遠方への出張。その移動中の新幹線の中で執筆しているところです。ハイ。
さて、我々metabonzとして、京商ビンテージシリーズであるビートル2014は最高!と言うのは共通認識であり、本ブログでもその事については何度か寄稿しております。
ただ懐かしむだけかと思いきや、走りも最高、作りも良き、そしてなんとも言えない所有感唆る佇まいときたらコイツで酒が飲めるとかなんとか。
当然、タミヤも復刻RCシリーズとして、世のおじさんをターゲットに熱い商品ラインナップがあります。
懐かしさをそそり、ついつい手を出してしまうような巧妙且つ抜かりないラインナップ。
今回はそのタミヤの復刻RCシリーズの中で、ワタクシがハマり悶絶しているシャシをご紹介したいと思います。
え?
とか言って、どうせワーゲンオフローダーだろ?
と思った皆さん。
残念!
今回はアレですよ。アレ。
タミヤの罪深き復刻RCシリーズ
の前にタミヤの復刻シリーズについて。
その名も「復刻RCシリーズ」として、様々なキットが販売されています。
常に手に入る物(流通量が多い?)もあれば、スポット販売的に数量限定となっているものもあります。以下はほんの一例です(やっぱりラジコンが好き様のHP、旧車カタログ画像より)
基本的には当時販売されてた物そのままで、一部現代RC機器に対応させる(2サーボスピコン→1サーボESCなど)に留めているのが特徴。
キットのパッケージなんかもブリスターパックにパーツが入ってたりと当時そのまま。
とにかく子供の頃ラジコンを楽しんだおじさん層も、最近始めた新人類層にもグッとくるはずです。
で、何が罪深いかって?
それは思わず買ってしまう魔の魅力と、組み立てて走らせた時のなんとも言えない感覚に悶絶するからであります。
この辺りは後ほど。
拙者の淡い記憶を復刻RCで穿り返す
自分が初めてホビーラジコンを手にしたのは小学5年から6年にかけて、ちょうど発売されて間もないスバルブラットでありました。
スバルブラットとは、富士重工業(現・スバル)が生産していたピックアップ型乗用車(注。それを1/10スケールでモデル化したRC。後にレーシングバギーとして世に出たマイティフロッグのベースとなった。1983年7月30日発売。(←今知ったけどワシの誕生日と同じや(笑))
- シャシーコンポーネンツは一部を除きマイティフロッグと共用。
- マブチ製「RS380」を搭載していた。ところが、マイティフロッグと同型のシャーシを持つにもかかわらず、相当車体重量が重く、1700gを超えていた為、標準のモーターでは馬力が無く、モーターやスピードコントローラーの焼きつき等のトラブルを起こしがちで、走行性能は低かった(らしい)
- デファレンシャルギヤは設けられず、常時デフロック状態だった。(マイティフロッグはデフ付き)
- タイヤは前後ともバギーチャンプのブロックパターンタイヤを装着。
と、ざっとこんな感じで、当時は380モーター故に遅いとかマイティフロッグの廉価版だとか言われてたどうかは覚えてませんが、540化したりして校庭で仲間共とラジコンを興じておりました。
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時は進み、2019年某日。
たまたま会社帰りに立ち寄った模型店に、ブルーバージョンなるブラットのキットが売られているのを発見。
店員さんによればスポット生産だからあるうちに買っといたほうがイイよって促され、当時はまだラジコン復活すらしておらず、とりあえずキットだけでもと買って帰ったのでありました。
そして昔を懐かしみつつ箱を開けてこっそり眺める日々(笑)
ブルーバージョンというだけあって、ボディの樹脂整形色が青いのと、フレーム等の整形色が濃いグレーとなっている意外、当時のままっぽい。
モーターは540、デファレンシャル付きに改められている。ドライブシャフトも当時とは違うがゴムブーツは健在なのが嬉しい。
なんか早く組み立てたいのと、勿体無くて組み立てできない相反する感情が拮抗(笑)
時は流れ、2020年初夏。
宮さんと始めたラジコン復活を機にこのキットも組み立て、シェイクダウンをしたのであった。
第一印象はガッカリ
家の前の舗装路では、とにかく懐かしい思いで胸熱(笑)
こんなに速かったかなー?なんて思うておりました。
しかし。
その嬉しき思いは相方宮さんと訪れたとあるオフロードコースで絶望へと変わる(笑)
並行して持ち込んでいたXV-01や、宮さんが持ってきていたTT-02BとかDB01ドゥルガに比べ、走りの質感があまりにも低いと感じてしまったのである。
そりゃ当然だ。
設計は30年以上も前だし、、、。
そしてこの日を境に、もっぱら飾って置くだけのモノに。
そしてシャシが増えた機にメカも外され、シャシはそっと箱に仕舞われる事になるであった。
ただ、ボディだけは後にCC01に載せられ、今もお気に入りの一つとなっている。
うーん、これはこれでカッコいい!
同じく走りはイマイチではあるが(笑)
復活を決意
時は経ち2024年。
箱の中に眠るブラットのシャシをひっぱり出す。
そっとしまった数年前のまま、まだピカピカの状態である。
このまま寝かせて置くのもなんか勿体ないなぁと思い、メカ積みをする。
そう、今、かしまRCサーキットで走らせたら面白いんじゃないか?と言うのが最大の動機である。
本当は別のマシン用に買ったGフォースのコンボセット(ブラシレス13.5T)をぶっ込む(笑)
サーボは新調だ(お手軽なやつだけど)
フロントにCVAを仕込む。(過去の自分がなんとかならんか?と努力した形跡をそのままリファイン)
ボディは一旦CC01から拝借。
いや、本来の組み合わせはこっちか。
予想的中
こうして1月某日、かしまRCサーキットでのテスト走行を実施。
このシャシとタイヤでブラシレス13.5Tはオーバースペックで真っ直ぐ走らせることすら困難(汗
でもなんだろう?
以前はダメだと思ったはずなのに、今改めて向き合うと超絶楽しいではないか!
多少跳ねるけど暴れるリヤをカウンターを上手く当てながらヒラリヒラリとコースを駆け抜ける。
操る楽しさはランチボックス以上かもしれない。
よし!コレならイケる!
レギュラーメンバー格上げ決定。
パワーソースは見直す必要ありだけど。
時を経て真の復活
レギュラー格上げに際し、問題はボディをどうするか?である。
もともとこのシャシのボディはCC01に当ててある。当然CC01もそのまま残しておきたいので、新たにボディ一式を手配する事にした。
ダメ元でタミヤカスタマーに聞いてみる。
ワタクシ「ブラットのボディ在庫ありんす?」
タミヤ「あるよー」
と言う事で注文した。
ただしスペアボディキットではないので必要なパーツをかき集めるスタイルとなり、金額も少々お高くつきます(6千円ちょい)
届いたボディを確認。
プラボディの整形色は白、基本だよね。
窓のパーツが透明ではなくスモークになってるな。
パワーソースも一新。
この辺りは相方宮さんに相談して決めた。
スポーツチューンって普通の540に毛が生えた程度なんて思っていたけど、ちゃんと調べたら意外と凄い。
何よりこのシャシにしっくり来る感じが良い。
まずはここから始めよう。
新たに手配したニューボディも早速塗装する。
で、色はどうするか悩むも、
先のブルーバージョンと同じくブルーにした。あえて。
ただ、
こちらは箱絵に忠実にサイドデカールを貼る。
それと、タイヤとホイールを先日発売されたパジェロの物に変更した。
六角ハブではなく、ホーネットやグラスホッパー、マイティフロッグにもそのまま使える仕様が嬉しい。
これにした理由は単にカッコいいから(笑)
なんとこのホイール、4×4 EngのブラットレイVを模してるのである。
タイヤ径が大きくなってしまったのでギヤ比を見直す。(キットには3種類のスパーとピニオンが付属)
こうして復刻版スバルブラットは3年の眠りから復活した。
次のサーキットでのセカンドシェイクダウンが楽しみである。
まとめ
この復活仕様にて、家の前の舗装路での試走はまずまずな感触。
フロントの足回りが構造上グラつくのが気になるのでシム調整したり組み立ててから3年経つのでグリス挿し替えたりして結構手を加えた。
何が言いたいのかと言うと、
タミヤ復刻シリーズ、最初は絶望したりもしたけれど、見方を変えるとこれはこれで奥が深いという事。
単に懐かしいだけじゃないですぜ!
結構楽しめますよ!
もちろん、どこかしらそういうもんだ!という諦めも肝心ですが、趣味のラジコンとして、一台持ってても損はないと思います。
まぁそこには思い入れも多少あるかもしれませんが(笑)
みなさんも何か懐かしのラジコンあったりしますか?
自分はあとアレだ。
マイティフロッグ。
これもブラットの後に所有した懐かしの一台。中身一緒じゃんって?
いやいや、確かに構造一緒なんだけど佇まいというか雰囲気が全然違うんだなぁ。
欲しくなってきた(笑)