コラム

KOC2022 in GBに行ってきたよ【キッズレーサー、もう復活?!】

ラジコンファンの皆さまこんにちは。

前回の記事で、息子のラジコンは、彼がどうしてもやりたい!と言わない限りこちらからは問いかけもせず、しばらくラジコンから離れてみようという結論に至ったはずでした。

そんな舌の根も乾かないうちに、

レース前日、夜8時過ぎ、奇しくもワタシ、パパの誕生日を祝ってもらっていた屋外BBQ会場🍖で・・・

「やっぱり明日レース出たい!」

まさかの息子からの懇願。

さあ、どうなったのでしょうか?

ふざけんなよ、と言いつつ

7月22日 20時を回った頃、場所は某ホテル屋外BBQ会場。

息子がワタシの席にやって来て、モジモジしながら言った。

「やっぱり明日のレース出たい。準備大変だと思うから二駆(2WD)だけでもいいから。」

は?

あれだけ関東中の速い人が来るレースだから出なくていいのか?チカラを試すまたとないチャンスだぞ?とか、そう言う話をしたのに、

「いや、しばらくレースとかいいや。ラジコン、夏休みはやらなくて良い。」

ラジコンを始めて、初めて息子自らラジコンをやらないと言い出したのだった。

ワタシは少なからずショックを受け、

ああ、自分がやらせたいだけだったんだ。

親のエゴでもしかしたら大事な時間を奪っていたのかも。

息子を走らせて親が楽しむエンタメかよ?

などなど、海よりも深く反省したのだった。

確かに、ラジコン!ラジコン!では、彼の世界、視野が狭くなってしまうな。

夏休みは普段やらないことをやろう!

そう決めたばかりだった。

だがしかし。

「もう遅いからダメ?やっぱり無理?」

「やっぱり速い人と走ってみたい。どれだけやれるか知りたい。」

食い下がる息子。

いやいや、無理だよ。もうあとはウチ帰って風呂入って寝るだけだよ。

タイヤも貼ってないし、予備パーツチェックしてないよ。

内心、(ふざけんなよ。そんなワガママはゆるさん!)と思いつつ、嫁氏に聞いてみる。

「ヒロキがこう言ってるけど、どう思う?」

嫁予選に敗退すれば何の問題もない。だいたいそんな気まぐれで大人を振り回すもんじゃない。

嫁氏「いいんじゃない?夏休みだし。熱中症にならなければ。」

えええええ?

マジで?いつもあんなにネチネチ言うのに?

さて、モヤモヤしつつ、そして、

ブチ切れながらも21時過ぎから部屋でタイヤを貼り始めたパパなのであった。

GBサーキットにて

7月23日 KOC(関東オフロードチャレンジ)最終戦がGBサーキットで行われた。

関東の三大EPオフロードサーキット(オフロードサーキット鹿沼、バンブーサーキット、GBサーキット)の主力メンバーたちが3つのコースを巡ってポイントを競うシリーズ戦を兼ねて行われたレース。

我が家はそれには参加していないので、あくまでGBの定期レースとして参加した。

普段なかなか会えない、レベルの高い凄腕オフローダーたちの競演。

GBをホームコースにする我々は地元の意地を見せたいところだ。

この日はまさに灼熱と呼べる暑さ。

カラフルなオフロードバギーが並ぶ開会式。

睡眠不足でヨレヨレのワタシ。

意気揚々のヒロキ。

祭りは始まった。

実はヒロキは昨年度も参戦しているが、当然ながら目立った成績はおさめていない。

予選〜決勝

この日は京商のヨースケ氏も参戦。

2022ストック全日本3位、全日本選手権11位、期待の凄腕若手レーサーである。

彼が京商になる前から、何かとヒロキを気にかけてくれるラジコンの先輩的なお兄さんだ。

一方のヒロキはヨースケ氏を認めつつも「いつか絶対勝つ!」と鼻息が荒い。

4WDオープン

この日、4WDはいいところがなかった。

練習走行、予選から精彩を欠き、なかなかスピードに乗れない。

Bメイン3番グリッドからのDNF。

「なんかパワーがない。」

熱ダレか?ESCか?ピニオンの番手?

原因が分からず、ヨースケ氏にも色々みてもらうも解決せず。

レースが始まって慌ただしい雰囲気の中では落ち着いてトラブルシュートするのは難しい。

結局、デフジョイントの芋ネジが緩んでのパワーロス、からの完全分離、FF走行になりリタイアだった。

この時ほど、メカニックとして悔しい、ヒロキに申し訳ない、と強く思ったことはないくらいだ。

自分の不甲斐なさを呪った。

何故なら、マシンはGBで2回優勝した実力あるZX7。

またドライバーの彼には充分Aメインで活躍できる力が備わってきたからだ。

「なんか走らない」

あの悲しそうな表情を二度とさせるまい。

だから、準備ができないときは参加カテゴリーを減らす勇気を持とうと決意した。

もちろん、十分な整備、メンテをしてもトラブルは起きる。しかし、気持ちが違う。

ダンパー以外ほとんど手付かずでレースに向かわせてしまった後悔は消えないのだ。

決勝はヨースケくん劇場。キレキレの走りは他を寄せ付けない速さ。

それを恨めしそうに見つめるヒロキ。

「あの場所に自分も居たはず!」

次は必ず、だ。

2WDオープン

オフロードサーキット鹿沼、バンブーサーキットの主力メンバー、GBメンたち、ゴリゴリのオフロードバギーマンたちがひしめく2WDオープン。

ヒロキが注目したのはマンモス西川選手。

「マシンを止めない走りをしてる。凄い」

ヒロキが勇気をもって話しかけると、大らかでとても優しい紳士でさらにビックリ(笑)

さすが全日本ストックAメインの実力者だ。

ぬまぞうチャンネルの小沼さんイチオシのマンモスさん。ヒロキも褒めて頂き嬉しそう。

予選、一回目から気炎を吐きヒートトップ、総合2位。1位はヨースケ氏。

そのまま2番グリッドをゲットして決勝へ。

1位を走るヨースケ氏をピッタリマーク。

襲いかかるチャンスを伺うヒロキ。

つまり、2台に決定的な速さの差はない!!

むしろ、右手インフィールドの速さはヒロキが上回るくらいだ。

ヨースケ氏のジャンプミスの隙をついてトップへ。

ヨースケ氏の狂ったような猛追!!

2台がS字カーブで絡む隙に3位のマンモス西川氏がトップへ。

そこからの三つ巴のバトルは見ていて痺れた。

まさか、我が子がそんな熱い走りができるとは。

西川氏のインをつき再びトップに返り咲いたヒロキ。

さらに猛追しプレッシャーをかけるヨースケ氏。

まさにバッチバチだ。

ジャンプ着地の僅かな隙間に捩じ込まれヨースケ氏にトップを奪われそのままフィニッシュ。

0.6秒差。

レース後涙を浮かべるヒロキ。

聞けば、勝ちたかった悔しさと、2位になれた喜びの入り混じった涙らしい。

京商RB7のワンツーフィニッシュを実現した。

古かろうがなんだろうが、結果が全てだ。

RB7は尊い(笑)

まとめ

結局パパは振り回されてしまったわけだが、

そのせいで寝不足で熱中症になりかけたわけだが🤣、

なんだかんだで、やっぱり参加して良かったと思う。

ラジコンに全く興味がもてない、と思っていたが、やはりまだまだ知らないことがあり、学ぶことがある。

このラジコンと言う趣味は奥が深い。

今回はパパがレースをやらせている、と言うより、レースに出たい息子をサポートすると言う新鮮な気持ちで臨むことができた。

1つ気づいたのは、

ラジコンが楽しいだけではなくて、

このGB、ラジコンを通じて繋がった人たちの中にいるのが楽しいのだということ。

バギーメン達のおおらかさ、面白さはなかなかだ(笑)

それはヒロキも同じようで、最近はようやく周りの人たちと笑顔を交わせるようになってきた。そんな成長が素直に嬉しい。

もっともっと息子と話して、ラジコンにも向き合っていきたい。

お世話になった皆様ありがとうございました。