コラム

【コラム】本気ラジコンも良いものだ【親子ラジコン】

ラジコンファンの皆さまこんにちは。

春休みもやがて終わりを迎えて、いよいよ学校も始まります。

この春休みは、OCK、チャンプと少年レーサー氏の希望により、ラジコン武者修行となりました。

そこでは、我が家と同じように親子で競技バギー を楽しんでいる仲間や、各地のレーサーの方と交流することができ、あらためて競技バギーって楽しいなあと思った次第です。

今日はその楽しさについての雑感です。

本気は尊い

ラジコンに限らず、本気で取り組む、真剣に取り組むことって尊いなあと思うのです。

スポーツにしても、クルマ弄りにしても、イラストにしても、プラモデルづくりにしても、バンド活動にしても、何だって「自分の全てを出し切って本気で取り組んだ」ことって、それだけでなんか素晴らしい。

「今、俺は本気だった!」

「本気を出せたらできた!」(あるいは出来なかった)

「やり切った!」

「全部出せた!」

結果はどうあれ、何より自分自身が清々しいのです。

それをラジコンという趣味に求めたのが競技ラジコンだと思います。

あなたは最近、何かに本気で取り組んでますか?

本気出してますか?

ワタシ自身そう言われてみると、意外と余力を残して毎日を過ごしていることに気づきます。

だって、歳なんだもの。疲れるんだもの(笑)

ライバルがいること

今回、関東各地を行脚して、競技バギーの聖地と呼ばれるサーキットをまわりましたが、

やはり、息子氏が1番テンションが上がるのは、近い世代や同世代で速いレーサーに会うことのようです。

キャリアが長いベテランの方や、凄腕のサポートドライバーと走ることも、もちろんかなり刺激を受けます。

しかし、同世代で速いキッズには特別な反応をしてしまうのは見ていて面白く、また、パパとしても胸がザワついたりもします(笑)

「うちの子が1番!!」

親なら誰もが抱く感情。

また、

我が家と同じように親子が一緒になってセットを繰り返したり、走りを振り返って研究したりする。

その過程を楽しむ(苦しむ)仲間がいること。

これはかなりの心強さ、連帯感を感じます。

「あ、ウチだけじゃないんだ」

GBキッズができるまで

本気ラジコンというワードは、確かGBの崎山さんが言っていた気がします。

あのGBのおじさんたちは、普段はどうしようもなくふざけた感じで、小学生みたいな会話をしていますな。

しかもあんまり子どもには聞かせたくないヤツ(笑)

練習、フリーランもいつの間にか、何台かでワチャワチャとプチレースが自然発生する感じで、

「アレがダメだ!」とか「こうしなさい!」

などのご指導が入ることもなく。

いつの間にか夢中で走らせている、という感じ。

もちろんそのワチャワチャに参加できるまでには技術面、マシンなどそれなりに時間がかかるのですが、

伸び盛りのキッズは怖いもの知らず。

周りと呼吸を合わせるとか、抜けそうなところを待つなどの我慢が出来ません。いわゆるロケットマン(笑)

そんな時は、ささっきーさんを筆頭に、GBメンたちがレベルに合わせて並走して引っ張ってくれたり、後追いしてくれたりもします。

「イイよー、今の感じだよー」

「今の良かった!もう一丁行こうか!」

上手く子どもをノセるコーチングが上手いのです。

そして、他人と一緒に走ることに慣れてくるとレースでもある程度走れるようになっている感じです。

こうしてGBで伸び伸びと育ったキッズレーサーの誕生です。

でもGBキッズが他のサーキットに行った時に恥ずかしくないように、声かけだけは教えてくれましたね。

起こしてもらったら大きな声で

「ありがとうございます!」

転倒したら

「◯◯転んでます!」

で、レースに参加するようになるワケです。 

そこは真剣勝負の世界。

大人も子どもも関係ない。

速くて、最後まで走り抜ける人が勝つ。

負けたら泣くほど悔しいし、勝てたらやっぱり泣くほど嬉しい。

泣けるのは本気だから。

だから、始まりが遊びのようで、気づいたら本気ラジコンなのがGB流なのかも知れません。

もちろん、これは教えてくれるGBメンの話であって、親子の間はそれぞれです。

ウチは危険なことや、ヤケになってワザと雑に走ったりしない限り、叱るようなことはしないようにしていましたが、

中には失敗した子を強く叱責するパパもいらっしゃいました。

その是非はともかく、本気なのは親も子も同じ。

ついつい熱くなってしまうのはスポーツも同じです。

パパも本気だ!

で、キッズが育ってくると問題になるのがパパメカニックの技術です。

キッズと同じように成長出来ればベストでしょうが、現実は厳しい。

それでも我が子の足を引っ張らないように、ある時点でやっぱりパパも全力にならざるを得ないです。

(もっとちゃんとマシン見てやった方が良い、という有言無言の圧力や、有力者からソフトな技術指南が施されるようになるので、余程鈍い方でもない限り、自分のメカニック技術のヤバさに気づいてしまうw)

それは技術面はもちろんのこと、経済的な面でも。

先ずは取説通りにきちんと組むこと、

車高やアライメントをちゃんと合わせる。

タイヤをちゃんと貼る。

変な安物工具で痛い目に遭って、ちゃんとしたヤツに買い替えたり、変な安物バッテリーで痛い目に遭ってちゃんとしたバッテリーに買い替えたり(笑)

さらには、

「このパーツ(タイヤ)はまだ行けるでしょ」

「レース前には取り替えよう」

に変わって行く頃にはかなりキツくなっています(笑)

問題なく走れる、と速く走れるが違うことを気づいたら財布はかなり厳しくなっているはず。

しかし、

メカニックが本気出して整備して、良い結果が出た時の喜び。

これはやはり本気だから嬉しいのだと思います。

また、毎回のレース、遠征を苦々しく思っている嫁氏の説得も、なかなか骨が折れる仕事。

時々、もう面倒くさいなあ、と投げ出したくなる時もあります。

今はそれを予備予選ならぬ嫁予選と呼びます(笑)

一昔前前は「ママスリッパー」だったと崎山さんに教えてもらいました。

スリッパーが効いて出られない、みたいな使い方をするそうな(笑)

いずれにしても、趣味、遊びのカテゴリーから、競技、レースになると本気も本気なのです。

朝も早よから夜まで、全力でラジコン。 

まとめ〜競技だけが本気ラジコンじゃない〜

息子氏がレース活動を休止していた頃、

ワタシがドライバーとなって、夢中でゆるラジを楽しみました。

毎週のようにサーキットに通い、仲間とワチャワチャやる。

競技と違うのは、マシンがタミヤや京商ビンテージだったりするだけで、

これはこれで本気ラジコンなんだな、と思うに至りました。

それまでは、心の何処かで、競技が上でゆるラジは下みたいな見方をしていた自分に気づきます。

しかし、それは間違っていた。

掛け離れた存在の2つのカテゴリーは実は、本気という点では変わらないのではと思うワケです。

仕事、家事、育児をくぐり抜けて、晴れて沢山の荷物を車に詰め込んでラジコンを走らせに行く。

この時点で結構本気出しちゃってる、という(笑)

皆さんは本気出してますか?

本気で遊んでますか?