ラジコンファンの皆さまこんにちは。
秋の深まり、全く感じないまま10月に入ってしまいましたね。こんなことって無かったような?
気候もそうですが、給料据え置きなのに物価の急激な上昇など未だ経験したことのない事が次々と起こる令和です。
我々オジサンに限らず、生きてきた経験や書物などを元にいろんなことに対処しますが、経験のないこと、知らないこと、分からないことってかなりのストレスなんですね。
もうね、コロナ禍に至って思うのは、悩んでもムダなんで、考え方を変えて、次は何が起こる?ってワクワクする他ないですな(投げやり笑)と言うスタンス。
さて、そんなワクワクを手に入れるべく、全日本模型ホビーショー2023に行ってきました。
今日はその話など。
完全ノーマーク
ホビーショーなるものに出向いたのは5年前、静岡ホビーショーが最初で最後になる。
たしか、当時息子、娘とハマっていたミニ四駆の静岡本戦出場を兼ねて行ったはずだ。
(一回戦でマシンがお空を飛び敗退。ドライバーは娘氏。ミニ四駆を卒業するきっかけに 笑)
まだ当時はラジコンのラの字も我が家には存在していなかった。
もの凄い人混みと活気、ブースの多さにただただ圧倒された記憶がある。
一緒に行った嫁氏も「おもちゃが並んでいる」くらいに思っていたら、あまりの模型ホビーの世界の濃さにドン引きしていたっけ。
まだ幼かった息子氏はよく分かっていなかったと今語る。
以来コロナ禍もあり、ホビーショーなるものとは縁がなかった。
そんな息子氏が土曜日の朝、パパを叩き起こす。
「ホビーショー行きたい!」
ん?ホビーショー?今から静岡?
ムーリー。何時間かかるのよ。
何?東京ビッグサイトでやってるの?今日から一般公開なの?中学生以下は無料?
お姉ちゃんは部活だし、ママは用事で出かけるからチャンス?
抜かりないな!息子よ。
完全ノーマークだったワタシとは違い、何処からか情報を仕入れた模様。
まだ休んでいたい、と言う身体にムチを打ってボサボサ頭のままクルマに飛び乗る。
いざ、一路東京ビッグサイトへ。
全日本模型ホビーショー2023
ビッグサイト自体本当に久しぶり。昔仕事でFOOMA(食品見本市)に手伝いに来て以来か。
どれだけ混むのか、コロナがぶり返しつつあると聞いて警戒していたが、静岡ショーの記憶と比べたらかなり歩き易く、混雑ぶりは想像したほでもなかった。
今回の息子氏の目当てはもちろん京商ブース。
ラジコン活動、レース活動では京商一筋、と言うわけには行かなくなってきた(?)が、やはり京商というメーカーが大好きな彼。
これまでもミニッツ (MR03EVOやMA010、ミニッツ バギーなど)で沢山親しんできた。
創業60周年を迎えるという京商ブースに近づく。
お!ミニッツ 4×4だ!
特設コースに近づくと何やらパスを手渡される。
体験会?断る間もなくスタート。
さも初心者のフリをしてミニッツ 4×4を初体験。
教官の後ろに2台の体験者が続いてコンボイ走行を楽しむ。
ミニッツ サイズとは思えない長いサスストローク!!
吊り橋やヒルクライムなど特設コースが絶妙な設定。
スムーズな操作を褒められながら、超絶リアルなマシンの挙動と、走破性にビックリ!!
こんなに楽しいヤツだったとは。
思わずその場で2台買ってしまいそうになったのは言うまでもない(笑)
ダートマスター開発者と話したよ
日頃、ワタシや息子、そして手にして走らせた人が絶賛するダートマスター。
京商ファンならチェックを欠かさない京商ブログやYouTube動画などでお馴染みの開発者の方(宮崎さん)に勇気を持って話しかける。
「ダートマスター、楽しませて頂いております!」
大変にこやか、気さくな方で、かなりズバズバ切れ味鋭いトークを楽しませていただいた。
ダートマスター開発秘話や、今開発中のマシンについて、さらに我々がレースで走らせているRB7などについても歯に絹着せぬ物言いで痛快な話しっぷり(笑)
ワタシも息子も思わず聞き入ってしまった。
かなり走り好きな方で、熱い!!
こんな方が開発しているから京商の製品、バギーはよく走るんだなあと妙に納得した次第。
我々ユーザーが開発者の方に直に会えるのもホビーショーの楽しみの一つなんだな、と思ったひとときだった。
他にも話題のJJアルティマや、世界戦仕様のオプティマ(ホンモノがあった)直に見て、当時を知らない我々でもオーラを感じ、コレクターアイテムとして欲しいと思ってしまった(笑)
スバル大好き、インプレッサWRC大好きな息子氏にこの日1番刺さったのは、発売予定のフェーザーのラリー仕様、FZ202-R。
夢中で眺め、ブースの社員の方に質問したり、断りを入れてリバウンドなどを確認しまくり。
何よりボディーの出来がタミヤの更に上を行くらしく、マニアならではの執着が炸裂。
レディセットのみの発売とのことで、お小遣いを貯めて手に入れたいと言う。
その他、ミニカーも新規商品に勢いがあり、その出来も素晴らしかった。
これ、部屋にあったらニヤニヤ出来るな(笑)
まさに「お金がいくらあっても足りない」感じ。
ラジコンを含めて、リアルさ、所有感を強めた、スケール重視なラインナップになったのはよく分かった。かなり市場でも好評だと言う。
勢いがあるブースを見て嬉しく思った。
とはいえ、我々競技ユーザーのことも気にかけて欲しいぞ、京商サン。
あそびにマジメ。凄く刺さるコピーだ。
我々京商ユーザー、競技ユーザーは辛抱強く、マジメに信じて待っていることを忘れないで欲しい。
まとめ
もちろん、タミヤブースもチェックしたし、プラモデルのアオシマ、ハセガワなども熱気が凄かった。
また、LCレーシングの流星もブースを出しており、アンケートに答えてくじ引きを引いたら、息子氏がミニサーボを当ててしまった。太っ腹でびっくりだが、このミニサーボ、BHC-1を買えという神のお告げなのだろうか。
近藤科学のブースでは図らずも、高島デザインの2013京商世界戦優勝ボディーを拝むことができた。Tebo選手のRB6だ。
こういうのを見て興奮するのも我々がRCレースユーザーだからだが、世の中の多様化が進み、レース至上主義な感じが席巻するなんてことはないだろうな、と肌感として感じた。
ライトに楽しむ!
な製品が実に多い。
それにしても、である。会場を眺めて、会場にいる人たちを観察して気づいたことがある。
ズバリ、おじさんばかりなのだ。それは
顧客だけでなく、ブースに立つ開発者もだ。
若い世代が極端に少ない。
我が家のような親子連れもいるにはいたが、横にはしょっぱい顔をした奥様もいたりして。
ホビーにお金を使う夫をどう思っているのだろう(怖くて聞けないが)
そして、我々おじさん世代が購買力を失ったら、一体このホビー産業はどうなってしまうのだろうか。
ウチの息子氏みたいにミニカーやプラモデル、ラジコンに興味をもつ若い世代はかなり少ない。みなゲーム!ゲームだ。
そんな一抹の不安を感じるホビーショーでもあった。
しかし、しかしである。
この盛り上がりは人々が必要としているから、欲しているからなのだ。まずは欲しい人が豊かじゃ無ければならない。
心の豊かさの手前にお金の問題。
頑張ろう。小さく拳を握りしめた帰り道だった。