コラム

【コラム】競技ラジコンを習い事として考えたら【キッズレーサー】

ラジコンファンの皆さまこんにちは。

約5か月ぶりに競技バギーに復帰した息子氏。今後は積極的にレース活動を行い、次のステージに上がりたいと意欲を見せております。

それに伴い、パパの楽しむラジコンはトーンダウンせざるを得ず、しばらくはメカニックに専念です。

さて、今日の話題は、

我が家のように、パパメカニック、お子様がレーサーという組み合わせのキッズレーサーが各地で活躍していますが、もっともっと小学生とか若い世代の競技ユーザーを増やすにはどうしたら良いかについてです。

常々感じていたのは、

「競技ラジコンは親子でやる習い事なのではないか?」

ということです。そのあたりの話を。

習い事と言えば

さて、我が家を含めて、お子さんに何らかの習い事をさせている、あるいはさせていたご家庭が多いと思います。

メジャーなところでは、ピアノ、エレクトーン、習字、サッカーのクラブチームや、野球、水泳、最近だとダンスなど、色々ありますね。

あ、受験対策の学習塾もそうです。

ちなみに筆者は小学生の頃は水泳を習っておりました。中学では学習塾にも通いました。

なぜ子どもに習い事をさせるのか?

親になって分かったことは、

我が家の場合ですが、子どもは元気が余っている!ことが挙げられます。

安全面のためか、我々の子ども時代と比べて放課後に友達と集まって遊ぶことも少なく、下手に放っておくとゲームやYouTube視聴ばかりして、ちょっと心配になりますよね。

なら、運動!あるいは勉強!ピアノ!やろうか?

と、こちらで場所を用意して、なんなら将来の役に立つんじゃね?的な感じで習い事に通わせております。

もちろん、本人がやりたいというのが1番大事です。

習い事をすることで、学校では身に付かない能力の習得や、本人の可能性を広げてやれたら、という期待もあります。

今日はその中に「競技ラジコン」を紛れさせたらどうだろうか?と考えました。

競技ラジコンは習い事になり得るか?

ここで一度競技ラジコンについておさらいです。

競技ラジコンは競技スポーツ。自分ではなく、競技用マシンを走らせるモータースポーツです。

レースレギュレーションに沿ったマシンをプロポ(送信機)を使って操縦し、その技術の優劣を競い合います。

体力や年齢、フィジカルによるハンデが少なく、老若男女が楽しめます。(小学生から70代までが同じフィールドで戦います)

反射神経、動体視力、瞬発力のみならず、冷静な判断力やメンタルの強さが求められます。

モディファイドクラスになると、時速80km/h弱の猛スピードで走行するレースは大変見応えがあります。

競技バギーを例に挙げれば、華麗なジャンプやそのスピードは非常に痛快です。

また、各地のショップレースは元より、全日本選手権や、世界選手権まで行われ、有名選手は憧れ、尊敬の対象として崇められます(笑)

※世界選手権2023の日本代表選手団

競技ゆえに、ルールやマナーがあり、レースではフェアプレイが求められる紳士のスポーツでもあります。

例え小学生であれど手加減などされず、優秀なドライバーはリスペクトされ、大人子ども関係なく真剣勝負ができる世界です。

例を挙げると、キッズレーサー仲間のたいちゃんは若干2年生にして、各地のサーキットで大人顔負けの活躍をしています。

で、

この競技ラジコンが習い事になり得るか?

ですが、充分に習い事になる、と思います。

その理由は以下に

習い事だと思うワケ

競技ラジコンをやると身につけられる事があること

・ゲームなどバーチャルではなく、リアルにマシンを走らせることで、汚れる、傷つく、壊れること経験し、モノを大切にする心を育み、リセットボタンのない現実と向き合える

・マシンが走るメカニズムを学び、物理学的な考え方が身につく

・練習による技術の向上を実感でき、自己有用感、自己肯定感が高まる

・5分間のレースを積み重ねることで集中力が高まる

・タイムにより実力がハッキリと分かるため、自分を客観的に見ることができる

・勝ち負けにきちんと向き合い、精神的な成長ができる

目標に向かって努力し、結果を出すことで達成感を得られる

・大人に混ざって活動することで人間関係を学ぶことができる

などなど、趣味とはいえ、競技ラジコンになると、

ほぼ他のスポーツと変わらないメリットがあります。

ここで大事なのは、目標や目的をもって取り組むことだと思います。サッカーなら大会で良い成績を残す、楽器ならコンクールで賞を獲るなどの目標、めあてがあり、それに向けて努力することが、広い意味での習い事と言えるかも知れません。

そして、次の理由にエキスパートドライバーの存在があります。

各地のサーキットには、エキスパート・ドライバーが存在し、エキスパートと呼ばれる人は大体がメーカーのサポートドライバーを兼ねています。

※GBサーキットオーナー崎山氏はチームAJのサポートドライバーに就任。アソシユーザーのサポートを全力で行っている。

サポートドライバーは、メーカーの看板を掲げたレース活動の他、基本的にはそのメーカーのユーザーをサポートする役目を負っており、製品の販促のみならず、アフターサポートをしてくれます。

走らせ方は元より、マシンのメンテ、セットアップなど、何でも教えてもらうことができます。

「もっと速くなりたい!勝てるようになりたい!」と伝え、真剣に取り組む姿勢を見せれば相手も真剣にアドバイスしてくれます。

逆に言えば、我が家のように経験がない親子はそのようなエキスパートに教えを乞わないと、暗闇を彷徨うことになりがちです。

(実は天邪鬼な性格ゆえ、結構長いこと独学でもがいていた時期があります。それはそれで良い経験でしたが)

もちろん、サポートドライバーではないエキスパートの方もゴロゴロいらっしゃるので、

自分と子どもと波長の合う方を見つけて、メンターとして師事することが競技においては大切だと思います。

以上のことから、競技ラジコンは親子で楽しむ習い事と言えるのではないか、と思ったわけです。

習い事と考える上でのハードル

習い事とするための最大のハードルはやはりコストではないでしょうか。

我が家を例に挙げると、一般的なサラリーマン家庭からすると結構厳しいと感じる場面はあります。

競技ゆえ、送信機やESC、サーボなどのメカ類もハイスペックなものが欲しくなりますし、

マシンも新車をキットから作るとなると二駆で六万弱、四駆で八万弱します。

上記の機材を合わせると軽く20万を超える投資が必要になります。

しかし、ここは考え様で、

お子さんをゴルフスクールに通わせるのと比較したらまだ安いですし、バイオリンなどの楽器を習わせるよりもまだリーズナブルです(笑)

何より20万円で世界最高峰が手に入ると言う点ではリーズナブルなモータースポーツと呼べる?かも知れません。

上記のプロポ、ESC、サーボなどは耐久性もあるので、比較的長く使えますし、最初の投資ほど維持は難しくないです。

1番負担に感じているのはタイヤ代です。

サーキット一日走らせるとほぼ使い切ってしまうタイヤが1セット2000円弱しますので、練習をすればするほど飛んでいくイメージです。

このタイヤ代を捻出するためにコンビニに寄る回数を減らすなど涙ぐましい努力をしております。

この他、レースでの遠征費用などもその他スポーツと同様にかかり、お金の捻出がネックにはなっております。

その次に家族の理解。

これは我が家の問題なのですが、ラジコン=遊びとみなされ、真剣に競技に取り組んでいるという理解に結びつかないため、なかなか苦労しています。

主に嫁氏ですが(笑)

実際の練習を見せるなど地道に啓蒙を続けております。

ちなみにじいじ、ばあばは孫が活躍する動画を見て涙を流して喜んでおりました(笑)

まとめ

競技ラジコンを習い事として考えたらキッズレーサーが増えたりしないかな、と思って書いたエントリー。

1番の問題はキッズがラジコン自体に触れる機会がないことだと気づきました。

さらに言えば、今時のゲームの完成度や没入感は凄まじく、コスパ面では全く敵いません。

でも、ラジコンをやってみたら絶賛ハマる子がいると思うのです。

今もメーカーさんが積極的に啓蒙活動をされていますし、レースをしないライトユーザーに限っては市場自体もコロナ禍から拡大を続けているそうです。

ラジコンの楽しさを知ったユーザーが是非競技の世界に興味を持ってくれたら、と願わずにはいられません。