ラジコンファンの皆さまこんにちは。
ここのところしばらく、いわゆるユルラジの記事が多かったですが、久しぶりに競技バギーのお話です。
昨年末にレース活動を一時的に休止していた息子氏。
年始にGB、バンブーサーキットを走り、やはり競技ラジコンが自分にとって特別なものだと実感した模様。
お年玉を握りしめて、
「最新のマシンを走らせてみたい!」
別に今使っている京商製マシンに不満があるワケではなく、ただ、新しいマシンで自分がどこまで走れるか知りたいと言う好奇心から始まったニューマシン導入祭り。
「新車か。そろそろイイかもな。」
小学4年から3年。中古マシンで頑張って来た。
今回のニューマシン導入は、ワタシにとっても節目となるひとつの祭りでありました。
悶絶のマシン選び
ヤフオクを徘徊する息子氏。
ターゲットは2WDバギーで最新に近いモノ。
メーカーにこだわりは無い。
13ミリビッグボアダンパーは外せないと言う。
当初は少しでも安く手に入れたいと、アソシのB6.4、ヨコモS.O2.0の新品未開封キットを探し、何回か入札にチャレンジ→敗退(笑)
ならばPRレーシングはどうだ?(・・・意外に安くないぞw)
それとも今年こそ発売と言われている京商の新型を待つか?(いつか分からな過ぎて待てない)
・・・・
そこにアソシB7発売の情報、さらに無限精機の全くの新開発MSB-1の発売とな。
どうせ買うなら1番新しいのが良くないか?
いやいや、最新が最良とは限らないし、焦る必要もないだろう?
千々に乱れるワタシと息子の心。
何せ我が家にとっては安い買い物ではない。
キットだけ買えば終わりではなく、消耗パーツを含めて長い付き合いになる。
だから、妥協したくないのだ。
XRAY XB2 2024。ラジコン界のロールスロイス、エクスレイ。
その精度の高さ、品質の良さは疑う余地もない。
走りも超一級なのは体験済みだ。
が、高い。少々お高いんだ。実勢7万円くらい。
でも、新車時の20,000円くらいの差額はオプションですぐに埋まってしまう。
だから、どうせ買うならと言う選択肢には入る。
無限精機MSB-1。足立伸之介氏による新規開発。世界戦でのプロトタイプ快走を見て興味津々。
ちなみに無限精機はエンジンバギーを1台所有(MBX 7R)。とにかく壊れない。タフ。良く走る。と言う印象。EPではどうか?写真での印象はなんかロッシっぽい?
天邪鬼なワタシに向いている?
アソシRC10 B7。アソシB6シリーズの10年の歴史を塗り替えるオールニュー。
アソシと言えばガガ高橋氏だろう。動画を見てテンションが上がる。
そう言えば我が家の競技バギーの始まりはアソシB5Mだった。
我らがGBオーナー崎山さんもチームAJ入りしたし、ここはアソシ優勢か?
毎晩繰り返すパパと息子の話し合いもヒートアップ!
結局、何に揉めたかと言えば
「今、マシンがないワケではなく、ちゃんと走るRB7がある」
「安く手に入れるか最新を取るか」
「新しいマシンを買う意味は?」
「譲れないところは?」
「この先どうしたい?どうなりたい?」
などなど、激論を交わすパパと息子。
男同士、共通の趣味で熱くなれるのは凄いことだと思った。
しかも、お互いのコダワリや考えが結構違うことに気づく良いキッカケにもなった。
ドライバーの視点とメカニックではこうも違うのか。
息子氏のお年玉は温存。来るべきレースシーズンに備えてとっておけと指示。
パパ財閥からの出資(泣)でアソシB7購入を決定。
決め手は「アソーシエイテーッ」と叫びたい衝動に駆られたこと。
これはもうね、男の夢とロマン。
開封の儀からの組み立て
開封の儀。
ハイエンドバギーでこのワクワク感を味わうのは実は初めて。
神聖な何かに触れてしまうような、神妙な心持ち。
ヒンヤリとしたシャーシに触れて気持ちが引き締まる。
ステアリング周りからスタート。いずれワイパーはアルミに交換したい(B6.4のパーツが使える)
部品の精度が素晴らしく、カッチリ、パッキリと組み上がって行く。興奮する!!
フロント周りは実に独特!
これがどんな走りをもたらすのか。
唯一、この印の部分のシムが見つからず手持ちのモノ(1ミリ)投入。シムがないとガコガコになる。
このギヤボックス、モーターマウントの造形にうっとり。新しい5ギヤのギヤボックスはどんな走りを見せてくれるのか。
スタビのガタ調整に苦戦したものの無事に組み上がった。
組み立てにあたり、GB佐々木塾のささっきーさんの動画及び、teamAJのコーキ氏の動画が大いに参考になった。
また、teamAJ所属選手によるサーキットでのトラブル事例情報などもすぐに手に入るのも助かる。
この情報の豊かさは競技バギーの生命線でもある。
ボディ、ウイングはシャシに並行して息子氏の手によるマスキング、塗装を行った。
白とメタリックブルーが彼のパーソナルカラー。
タイヤを履かせ、カタチになる。
ステッカーを貼る。凛々しいぞ!
カッコイイじゃないか!B7。
この気持ちの高まりは嫁氏、娘氏にはわかるまい(笑)
GBでシェイクダウン
正月以来、久しぶりのGB。
この日はキッズレーサーたいちゃん家も一緒に練習。
注文していた念願のGBツールスタンドとマシンスタンドを入手。カッコイイ!!
はやる気持ちを抑えつつ、アライメントを調整。
いざ、実走!
最初のパックは様子を見て抑え目に走る。
ピットに戻る息子氏。
「足が!足が凄いよ!!」
「路面に吸い付く感じだよ!」
興奮気味に話すが、
「ステアリングが切れない」「曲がらない」
とクレーム。
→ステアリングエンドポイントを50から少しずつ上げながら調整。解決。
「ジャンプが上手く飛べない」
→RB7と同じように3連ジャンプを飛ぼうとすると、ペカーンとノーズが上がった、通称「田舎ジャンプ」になってしまう。
スロットルを抜くポイントがRB7とは違うことに気づいて解決。長年の慣れからの脱却が必要のようだ。
「デフがなんかおかしい」
→崎山監督による指摘。どうも崎山さんのB7に比べてデフが軽過ぎるようだ。確かにウチのはゆるゆるだ。何故だ?
まさかの、ダンパーオイルを入れていた疑惑!?(入れ物も紛らわしいw)
30wtのギヤデフって(アイタタ)
3パック目にデフを開けてオイルを純正の#30000番に。
明らかにしっかりした作動感になる。
「全然違う!前に出るよ!」
間違いに気づけてヨカッタ。崎山監督ありがとうございました。
いよいよ全開でぶつかり稽古
4パック目からいよいよ、全開でのアタックを開始。
ジャンプも含めてスムーズに走れるようになった。
しかし、何だろうか、正直ワタシの見た感じではそれほど速さを感じられない。
足まわりの跳ねが抑えられていて動きが滑らか、スムーズだからかもしれない。
あるいは、まだ乗りこなせていないだけかもしれないが、京商RB7の時に感じられた、勢いや荒々しさがなく、
何というか大人しい感じを受けた。
しかし、それが杞憂に過ぎないことは、ささっきーさん、イシゲさん、崎山さんら、エキスパート軍団との稽古で分かった。
「グーンって伸びるよ!」
最新の5ギヤミッションの所為なのか、スロットルタイミングが合うとワープするかの如く加速する!
そして、コーナーが速い。
違和感を感じていたのはコーナーでの旋回が明らかに速くてスムーズなのだ!しかもコロンとハイサイドせずにグイッと曲がって行く。
そう、まるでオンロードのような。
今回のモデルチェンジの肝はそこなのか。
まとめ
息子氏によるシェイクダウン感想は以下
・足まわりが路面に吸い付く感じ
・今までアソシのマシンに感じていたモッサリ感がなく、軽快に走れる
・ロールもなく、今までより速いスピードでコーナーを曲がれる
・ジャンプのスロットルが難しい
・握り過ぎるとウイリーする
まだまだ、マシンの性能を生かし切れてない、と本人も自覚があるとのこと。
ボディ含めてスペアパーツを準備して、安心して練習できるようにして行きたい。
今回、アソシB7を選んで良かったと感じたのは、
崎山監督をはじめ、ささっきーさん、イシゲさんなど、GBエキスパートたちがアソシユーザーであり、困ったことがあってもすぐ解決できる安心感があることだ。
いつも練習するサーキットで、そのマシンを知り尽くしたエキスパートがいることはやはり心強い。
また、マシン自体の造りの良さ、そしてカッコ良さなど、マシンを新しくすることはこんなに気分を上げてくれることを知ったのだった。
感覚的には実車を買い替えるのに近い。
それくらい、感情移入できるのが競技バギーなのだ。
シェイクダウンにあたり、全面的に協力いただいた崎山さんをはじめとするGBメンに感謝である。