ラジコンファンの皆さまこんにちは。
新年早々、GBサーキットでラジ初めを行い、しばらく休止していた競技バギーをギュンギュン走らせる楽しさに勢いづいた息子氏。
彼の中でずっと燻っていたのは、ダートの高難易度コースである、埼玉は熊谷のバンブーサーキットを上手く走れないことでありました。
過去3回訪れたことがあるものの、未だ「納得行く走りができた!」と思ったことがないのだといいます。
ここで言う納得の行く走りとは、
「三瓶さんやヨースケくんを追いかけまわして、何なら前を走れる」レベルだそうです(笑)
ならば、とママに交渉してなんとか冬休み期間中のバンブー行きを勝ちとった我々でありました。
さあ、どうなった?
挑め!バンブーサーキット攻略!
今回で4回目の来訪となるバンブーサーキット。
開放感溢れる青空の下、
広大な敷地に、怒涛の長いバックストレート。
複雑でデカいコンビネーションジャンプ。
自然に出来たワダチやギャップの数々。
グリップの確保が難しく、タイヤを選ぶ路面・・・
熟練のバギーメン達が躍起になって攻略に励む、切れ味鋭いコース。
まさにダートバギーのワンダーランド。
いくらGBでそこそこ走れても、そう簡単には問屋が卸さない。
パパメカニックとしても経験不足、知識不足から、状況に合わせたマシンセットが出せないままであった。
息子氏がコースに不慣れで上手く走れないのか、そもそもマシンがコースに合っていなくて走れないのかすら分からなかった・・・ポンコツなワタシ。
振り返ると、前回までは
モデの強大なパワーに振り回されて、虚しく路面を掻きむしるばかりのマシン、
グリップしないのにみるみる減っていくタイヤ。
コーナーで尻を振るマシンを立て直すだけで精一杯。
ビッグジャンプの侵入・着地を失敗して脚を折りまくる。
修理に追われる・・・
その格闘だけで1日が終わっていく感じだった。
GBでは活躍出来るんだぞ!
息子氏のプライドは簡単にズタボロになり、打ちひしがれてコースを後にしたものだった。
結論から言えば、ちゃんと走れるクルマづくりができていなかったし、せっかく一緒に行ってくれた三瓶さんやヨースケくんに
「全然分からないので、ここで良く走るにはどうしたら良いか教えてください!!」
と教えを乞えば良かったのだ。
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ。ワタシは愚者の方で間違いない(笑)
今度こそ、バンブーの準備は大丈夫か?
その答え合わせの意味もあった。
セットを考えてみた
さて、息子氏からの要望は以下の通り。
・リヤグリップの確保
・扱い易いパワー制御
・しなやかな足回り
・良いタイヤ
それを受けて今回、自分なりに考えたダート用セットは以下の感じ。
ちなみに今回は二駆のみ(RB7 モデ7.5T ダートマスター13.5T)のラインナップ。
・デフはボールデフ(オーバーホール済み)
・リア・トーインを3.5度(前回までは2.5度)
・バネは前後 X-GEAR ゴールド(それしか持ってない 汗)
・ダンパーオイルは前450 後400(京商)
・車高は前後25ミリ
・ESCセットはセキドHPよりダート用モデのセットシートを参照(秋元さんに教えて頂きました)
・リヤタイヤは4種用意
プロライン ホールショット M4
VP カクタス エボ M3
スイープ スクエアアーマー イエロー
ヨコモ ソルティック S
いずれもインナーはヨコモ16-M
フロントタイヤはプロラインの4RIB シルバー
ドライバー側の準備
カーペットでの走行が長かったので、ダートマスターを用いてかしまRCサーキットでダート(グリップ低め)の走り方を復習。
特にスロットルワークについては、完全にスロットルは抜かないことや、開け方など特訓していた。
また、ステアリングの切り方など、かしまに通う中で、新たな気づきがあった模様(カイパ氏に沢山教わる)
実はこれも大きかった、、と後に息子氏は語る。
いざ、実走!
「パパ!走るよ!ちゃんと走れる!」
RB7で走り出した息子氏の第一声。
前回までの巻きまくる、滑りまくる感じではなく、ちゃんと前に出るし、流れても止まる!
リズミカルにコーナー、ジャンプをこなして行く。
良いぞ!
ホッと胸を撫で下ろす。
ちなみにタイヤはカクタスエボM3。前回は全然食わないと苦戦したタイヤである。
おそらく、リヤ・トーインをキツめにつけたこと、ESCセッティングで無駄なタイヤの空転を抑えたことなどが功を奏した模様。
「こんなに違うんだ!」
グングンスピードを上げて行く息子氏のRB7。
バックストレートでも握りきってウイリーしとる!?
ジャンプも空中制御が決まり、いい感じだ。
順調に周回を重ねて行く。
しかし、目指すのは三瓶さん、ヨースケ君レベルの走り。
転ばずにハイスピードで周回できるのは当然として、いかにタイムを削る走りが出来るか、混走で他車を上手くパスできるかなど、課題山積である。
レイダウンのRB7とリヤモーターのダートマスター。
フィーリングが異なってやりづらいか?と聞くと全くそんなことはなく、2台とも本当に良く走る!と興奮気味の息子氏。
ダートマスターはボールデフ、ユニバーサル以外はノーマルなので、基本性能、コスパの高さに舌を巻く。
タイヤを変えながら攻めの走りを続ける息子氏。
ちなみに4種のタイヤの息子氏の評価は以下のとおり
ホールショット M4 ⭐️⭐️⭐️⭐️ (4.0)
朝の霜が溶けて水分を含んだ時にバリ食い。路面が乾いてくるとグリップが落ちてくる。減りが早い。もったいなくて使いたくない(笑)
カクタス・エボ M3 ⭐️⭐️⭐️⭐️(4.0)
今回の中ではベストバランス。午後からのカサカサ路面でもペースを落とさず走れた。縦横グリップが揃っている。減りが早い。
スクエアアーマー イエロー ⭐️⭐️⭐️(3.7)
ベストコスパ賞受賞(笑)新しいうちはバリ喰い。横グリップがカクタスより少し落ちるらしい。2日目はかなりグリップが落ちた。
ヨコモ ソルティックS ⭐️⭐️⭐️(3.0)
スクエアアーマーから横グリップを奪った感じらしい。タイヤ自体の重さが1番重い(ゴムが分厚い)なかなか減らないが、カウンターの練習がしたい方向け。
前回までとは打って変わって、
「足が折れた!(折った)」
「ガリガリ異音がする!」
「◯◯がもげた!」
みたいなのがほとんどなく、
純粋に練習に集中する我々。
RB7とダートマスターを交互に走らせ、充実した滑り出し。
救世主現る!!
そこに現れたのは三瓶さんのお友達で、京商スペシャリストの坂口さん。
息子氏の走りを見て、
「フロントの車高1ミリ下げてみようか」
僅かそれだけで、グッと曲がるようになった!と息子氏。
さらに、もっと握っていけるように、リヤサス周りをリセッティング。
更にグリップが上がり、前に出るように。
「凄く走りやすくなったよ!」
ニヤニヤが止まらない息子氏。
今回は誰もサポートしてくれる方がおらず、不安がある遠征だったが、思わぬ救世主登場に幸運を感じずに居られない。
また、我がRB7のくたびれまくった箇所を指摘いただき、なんと程度の良いパーツをその場で貸してくださり、新しいのを買うまで使って良いと太っ腹な坂口さん。ワタシも息子も感謝・感激である。
夕方、暗くなるまで走り込み、走行動画をFacebookに投稿すると、夜にはたくさんの方から激励やアドバイスが。
「スリッパー、チェックね。滑ってるかも」
「パワーもう少し抑え気味が良いかも」
みなさんに育てて頂いている、我々なのである。
まとめ
今回初めて、息子氏と泊まりがけでバンブーサーキット遠征に出かけた。
まさか、ラジコンにこんなに情熱を注いで取り組むようになるなんて、想像もつかなかった。
あらためて、凄いことだと思う。
今まで続けて来たことで、前には出来なかったことが出来るようになることや、知らなかったこと、分からなかったことが理解できるようになったことなど、
親子で積み重ねて来たことを振り返りながら沢山話ができた。
この時間は貴重だ。
親子で楽しめる本格モータースポーツ。
競技ラジコンの素晴らしさである。
バンブーを納得行く走りができるようにする、という目的はなんとか達成できた。
次回は是非、速い方達との混走や、可能ならレースに参戦してさらに高めて行けたらと思う。
今回、遠征に行かせてくれた家族と、バンブーで関わって頂いたみなさんに感謝し、
今年も無理しない範囲で親子ラジコン、競技を楽しんで行きたい。
バンブーサーキット、おススメですヨ!!