コラム

【おじさんの緩ラジ】ランチボックスについて

ラジコンファンの皆様こんにちは。緩ラジ担当のmetabon石でございます。

自称ラジコンいっぱい持ってるおじさんのワタクシ、一応普段は会社勤めのしがないサラリーメンをしております。

そんなサラリーメンにとって盆、暮れ正月、GWなどの長期休暇は普段の仕事ストレスからの開放、命の充電期間であります。

従いまして、2023年度のお盆休みがあと数日で終わろうとしている今、そう今、ワタクシは少し憂鬱な気分なのであります、、、。

そんな時は部屋に篭ってラジコンだ!現実逃避!!

前回おまけの項の続きで

前回の久々の寄稿、「作る」の最後におまけで紹介したランチボックスについて、もう少し詳しく紹介したいと思います。

え?だいたい知ってるって?まぁーまぁー(笑)

ラジコンを扱ってるショップに行くと、常に売ってる印象のアレ。

そう、ランチボックス。

リターン組のおじさんには「まだ売ってるんだぁ」「懐かしいなぁ」くらいにしか思わない?まぁ、そんな感じではないでしょうか?

かく言うワタクシもあえて積極的に買おうかな、とは暫くなりませんでした。

まぁ過去に持ってたと言うのもありますが、その記憶もあってだいたいどうなるかが解っていたからであります(後述します)

【おさらい】ランチボックスとは

<以下、タミヤ模型のHPより切り抜き>

<転載終わり>

はい、商品コンセプトとだいたいの概要はこんな感じです。

驚くべきは長きに渡って売られ続けている事。

デビューは1987年。途中限定色モデルが加わったり、コミカル化されたりしていますが、標準モデルとワタクシが購入したブラックエディションは2023年現在も普通に購入可能なんです。

CW-01という型式

シャシはCW-01という型式が与えられていたんですね〜。おじさんは最近まで知らなんだ。

<タミヤ模型HPより>

で、このCW-01と言うシャシ、過去ウィリーブームの際の無残りがメインシャシ(バスタブ)の後端上部の角型バッテリー搭載スペースがそのまま残っていることから見て取れます。

組み立てて、おや?と思うのが、シャシが底上げ?されてるんですよね。バスタブの下にバッテリー搭載スペースを作るため、いや、大径タイヤを装着する為か、、、元々は初代パジェロのシャシに使われてたと記憶します(タイヤは普通のサイズ)

カスタム?ホップアップOPT?

さて、タミヤと言えば一般的にホップアップなんとかと言う課金システムがあります(笑)

実売価格1万円以下のこのキットも、あれやこれやと課金しまくると2万、3万の高級ラジコンに早変わり、、、と思いきや、なんとなんと、フルベアリングと汎用のCVAダンパーミニ、ハイトルクセイバー位しか見当たらない。

これを良心的と捉えるか、はたまた見放されていると見るか、そもそも弄るに値しないと察するか、、それはもうちょい付き合って見てご判断を。

と言う事で、いよいよ本題に移りたいと思いますよ。

なんじゃぁこりゃ〜(by優作)

組み立てる時から、あ、、、これは、、、と察してしまうサスペンションの構造、フリクションダンパーですらないただのバネサス、ローリングリジットはホーネットとかグラスホッパー2と同じやないかーい!フロントサスも同思想。シュコーシュコー言うふわふわのタイヤ。

まともなラジコンを齧ったことがある人であれば、組み終わった時点で目の前にあるその物体は正直ちょっとガッカリな印象ではなかろうか?

まぁ値段がね、安いしぃ、ボディが命だ!、いやこれ遊び用だからぁ、と色々な言葉で自分を言い聞かせてるに違いない(笑)

でも残酷にもその言い聞かせはシェイクダウン時に崩れ落ちることになる。

「ガッコン、ガッコン、ガチャガチャガチャガチャ、ボヨンボヨン・・・」

そして、

「なんじゃぁこりゃ〜!!!」

と心の中で叫ぶことでしょう。

「だぁが、それもまたいい!」by玉壺

そう思えるのがランチヴォーっクス!

ポンポン跳ねながらも意外と走るその姿。

<宮さん号>
<宮さん号、飛んでるし>

なるほど、こう言ういい意味でいい加減なのが逆に楽しいを産む訳なんだねぇ〜

実に奥が深い!

しかしここで少しもうちょいなんとかしたいなぁと欲が出る(笑)

まずは、ロールリジットの宿命、スロットルを開けた時のガッコンをなんとかしたい。

と言う訳で、、、

第三のダンパーを与える

ローリングリジットアクスル。

モーター、デファレンシャルギヤ、ドライブシャフト、ハブをカッコよく言うとワンユニット化したもの、最近流行りの電気自動車風で言うとe-axle(イー・アクスル)なんて言います。コレ豆ね。

当然コレがばね下になる訳で、サスペンション機構を持たせると、「通常の」自動車では3〜5本のアーム又はリンクでこのアクスルを支持します。

ラジコンでも、例えばCC-01のリヤサスは4リンクリジットで実車に近い構造をとっています。

で、CW-01の場合はというと、ロールリジット、ローリングリジットなんて言われてますがアクスルの支持側がなんと上下方向の溝で支持しており、ロール方向の動きを与えてるという何とも強引な構造であります。

安く、シンプルなと言う思想なので致し方ない訳です。

で、このれが故に萎え萎えポイントである、ガッコンガッコンと言う動き、出だしの時(駆動が掛かった時)のアクスルがガコン!(下の赤矢印の方向に)が伴ってしまう訳です。

この萎え萎えポイントを解消する方策は何種類かあるようですが、一番簡単で効果絶大なのは巷で言われている3ダンパー化ではないでしょうか。

ちょっとわかりづらいですが、アクスル支持シャフト中央にCVAダンパーミニを仕込み、駆動が掛かった際にここが上に上がってしまう動きを止めつつ、ロール方向への自由度は残すやり方です。

これはもう既に定番カスタムになってる様で、検索掛ければ沢山出てきます。

ダンパー上側の固定については人それぞれ多少違いますが、自分はグラスホッパー2に付属されていたコの字型の金具を使用しました。

CVAダンパーもスプリングも余ってたパーツ入れから発掘したもの。そう、無課金(笑)

加工もバスタブに穴一個開けるだけですからね〜

アクスル側の加工。

アクスル中央(ビシッとセンター狙った方が良いと思うよん)にダンパーエンドがハマる幅で溝を掘ります。

リューターが有れば綺麗に素早く加工できるでしょう。この溝にダンパー下側の目玉を入れ、アクスルシャフトを通せば完成です。

後はダンパーの長さや位置を調整して組むだけになります。まぁ、この調整こそが大事な訳ですが(笑)

オイルダンパー化

CW-01の萎え萎えポイント二つ目、ボヨンボヨンなサスペンション、そう、ただのばねサス。

画像はグラスホッパーの物ですが構造は同じ。

縮んで戻るを繰り返す時にボルト頭がシャシにあたってガンッ!と言う音を発するんです(ダンパーも無いので盛大にボヨンボヨンガッチャンガッチャン言う)

と言う訳で前後CVAダンパー化を行います。

CVAダンパー化については、組み立て説明書P17にその方法と必要な物が記されています。

又、一部部品についてはキットに付属されていますね。

と言うことで、これまた部品ストックから使えそうな物を発掘(無課金!)っと。

フロント用にCVAダンパーミニと思われる物とそれに合う適当なスプリング、リヤ用におそらくDT-03の純正CVAロングダンパー(バギー用?径も大きい?)をゲット!

<リヤ>
<フロント>

リヤはピッタリなシンデレラフィット!硬さも丁度ええ!

フロントは長さが足りないのかかなり前傾姿勢になってしまうのでシャシ側のダンパーマウントをスペーサー(プラベアリング)噛ませて高さ調整してます。

程よい前傾姿勢。

バネは取説だとソフトを使えと書いてあるが、それだとばね定数足りないのか、縮むと戻らない、後退時に前が沈み込むなどの問題発生。

スペーサーにて初期張力高めてあります。

多少サスペンションが硬めでもタイヤがふわふわなので大丈夫でしょう。

まとめ(質感大幅アップ!)

走りは兎も角、上記二つのカスタムにてあのガコンガコンガッチャンガッチャンボヨンボヨンだったランチボックスが、

ホァホァホョホョホョォォォォ〜(なんて文字で表現したらいいか難しい)

に変化しました(笑)

コレだけでもやった甲斐がありました!

しかもワタクシの場合余り物を使うという無課金で(笑)

走りについては、正直何をやってもランチボックスそのものには変わりなく、これはタイヤだったりキレ角少ないステアリングだったり(この辺は転び易さにも繋がる)の要素が大きいとオモワレ。

と言う訳で2023年のお盆休みはこのランチボックスでかなり遊ばせて頂きました!

皆さんもぜひ一台どうでしょう?1万円ポッキリで充分楽しめます!

ロングセラー、根強い人気なのには訳があったランチボックス、以上でございます。

ご安全に〜!