ラジコンファンの皆さまこんにちは。
7月になりました。がっ、何このガチな8月感は!既に夏休みみたいな感じはッ!
ワタシ、昨年熱中症を経験しましたので、変な寒気、口の中のベタつきや味に注意です(脱水症状)。こまめな水分補給、大事です。
さて、今日もラジコンのパーソナルカラーのお話です。
何故、あの人はあの色なんだろう?
そこにはこんな物語があったり、なかったり。
GBカイパさん編
カイパさんといえば、GBサーキットの誇るEPオフロード全日本チャンピオン小寺海飛さんのお父さんで、凄腕メカニックとして知られている。
競技ラジコン界では知らない人はいないほどの・・・・
という肩書きがあるにも関わらず、めっちゃ気さくで優しいお茶目な方。
最近では、GBサーキットにグラホ380旋風を巻き起こしたことや、GBミフさんとのウフフキャッキャなやりとりも話題に。
そんなカイパさんのカラーと言えば
やはりこのコルサグレー、別名カイパグレー。
コルサとはイタリア語で、疾走・競争を意味する。
ややブルーがかった淡いグレーは、どこかアメリカンな感じや、ノスタルジーを感じさせる不思議な色。
何故このカラーなのか?
そこにはカイパさん親子の栄光への歴史があったのである。
ルーツは海飛さんのパーソナルカラー
1番最初のマシンはタミヤ・プラズマエッジ(DF02)のXB(組立済)。全てはここから始まった。
海飛氏小学4年生のクリスマスプレゼント。
このマシンでレース活動を始める。
初めてのハイエンドはヨコモ B-MAX2。ボディは自家塗装のシルバーだった。
レースで頭角を表し始め、周囲からの「もっと目立つ色を!」との声から、この、蛍光オレンジ,ブルーのカラーリングが生まれた。
カイパ氏がアメリカの実車レース(NASCAR)からヒントを得たものだ。このカラーが後まで続く海飛氏のパーソナルカラーとなる。
初めての全日本選手権、関東予選はマシンをアソシに変更。この当時は自家塗装。GB門田氏による塗装も。
カイパ氏は言う
サーボもアンプも安いやつでした。モーターも中古でした。この後にサーボや充電器はハイテック様、アンプやモーターはマッチモア様、二駆バギーはエックスギア様からサポートしていただいてkyosho RB6。
そして、同じマッチモアのチームの三瓶さんからペインターさんを紹介していただき。。。
今は亡き、世界的なペインターさんのブレインスピードグラフィック様にペイントをサポートしていただける事になりました。
この頃、メーカーによるサポートがつき、世界的ペインターが手掛けるボディを纏うようになる。
意外だが、海飛氏にも京商のマシンを操る時期があったのだ。
その後、名門ヨコモ入り。
ペインターは変わり、初めての世界選手権はGBヒーラーペイントによるもの。版権の都合でカラーリングが変更されている。
世界選手権の後、オカピーペイントのサポートを受けるようになる。
その頃になると、練習に行くと誰もが海飛氏のマシンに道を譲るようになる。
なるべく目立たないようにしたいと、カイパ氏、海飛氏が相談して偶然出会ったのがコルサグレーの単色ペイントだった。
コルサグレーのボディは海飛氏だと分からないため、誰も譲らなくなり、レースの練習になったとか。
また、このコルサグレー、蛍光オレンジに比べ、興奮を抑える効果があるとのことで、なんとレース用ボディにも採用されることに。
この時から、パーソナルカラーが2色になったのである。
最初の全日本優勝(2017)はオレンジ・ブルー、2度目の全日本優勝(2018)はコルサグレーのボディだった。この時は予選から負けなしの完全優勝。ボディカラーはコルサグレー一本に絞られた。(ちなみに2016年、2019年にはTQを取得)
そしてシュマッカー移籍。
初心に帰るというという海飛氏の希望があり、蛍光オレンジ・ブルーのカラーが復活。
そして現在
もともとは海飛氏の練習用ボディのカラーだったコルサグレー。
それが今ではカイパ氏と言えばコルサグレー、と言われるようになるくらい浸透。
親子でこの色も悪くない、と今は思っている。
しかし、コルサグレーと向き合ううちに、実は難しい色であることに気づいたそう。
「カッコ悪いととことん安っぽく見えてしまう。」
「ならば、コルサグレーでカッコイイクルマを作ってやろうと思ってますよ。いや本気で。」
にこやかに笑うカイパ氏。
海飛氏と共に栄光を目指し戦い抜く中で出会ったコルサグレー。
パーソナルカラーに秘められたストーリーは新たな章が始まったところ。
ちなみに元々のカイパ氏のパーソナルカラーは紫色だったらしい。
終わりに
カイパ氏に取材する中で何度も登場したのがGBサーキットへの熱い想いである。
「海飛が活躍することで、GBが少しでも有名になれば。それが恩返しだと思っています。」
カイパ氏、海飛氏がGBに出会って、色んなことを教わって今があると彼は言う。
パーソナルカラーを紐解くうちに出会った物語。
皆さんにも物語があるに違いない。
metabonz宮
※写真提供 カイパ氏