さあ、お盆休み突入ですよ(^▽^)/
ラジコンファンの皆様いかがお過ごしでしょうか。
ワタクシ、先日あのラジコン界のインフルエンサー、チョンマゲ氏の動画を見たんですよ。
「あ、これ良いなあ!」
と感銘を受けまして。「ラジコンという存在を知らなかっただけなんだ」というところが特に。
僭越ながら早速マネしてみることに。
Z世代では無いのですが、職場の後輩くんをGBサーキットに連れて行ったのでありました。
さて、どうなったのか?!
後輩君とは
ワタクシの職場の後輩で30代後半、独身、無趣味という属性の男子。
何度か仕事(プロジェクト)で一緒になり、そのICT関係、放送機器などのスキルや手先の器用さ、オバちゃん連中の無理難題にもめげずに仕事を完遂する粘り強さなど一目置く存在なのでありました。
もちろん、一番は生真面目な性格、素直さがポイントでした。
パ「後輩君、休みの日とか何やってんの?」
後輩君(以下後)「いや、ひたすら寝てますね。起きたら夕方とかザラです。」
パ「趣味とかないの?」
後「ないっす。強いて言えば草刈りっすかね。」
パ「(草刈りが趣味って・・・・・)」
パ「ところで後輩君、ラジコンって知ってる?」
後「ラジコンって子どもがやるやつですか?」
とまあ、こんな会話から始まったのが今回のお話なのであります。
今回の趣旨
自分が楽しいと思っている趣味を後輩に紹介したい。何なら仲間を増やしたい。という思いがあるのですが、紹介にあたり、次の点に注意することにしました。
①「楽しい」の押し売りにならないように気を付ける。
②貸し出すラジコンはちゃんとした状態の物を
③サーキットという場所を生かした楽しみ方の紹介
④フォローは万全に。でも教えすぎない。
の4点です。
①の楽しいの押し売り、は特に注意した点です。何せ職場の先輩・後輩の間柄ですから、「どうだ?楽しいだろう?」の一言で欲しい答えを要求することになってしまいます。
これではまるで逆接待みたいになってしまうので、なるべく淡々とどんな趣味なのかを実際を交えながら伝えることにしました。とはいえ、ワタクシが楽しそうに周りの人と交流して楽しくなってしまっているのはどうしようもなかったです(笑)。
②貸し出すラジコンの状態ですが、これは自分が逆の立場だったら、ボロくてすぐ不具合が出るようなラジコンをやろうという気にはならないだろうと思い、できる限りちゃんと走るものが必須。でも全く触ったことのない人に委ねるのだから、ぶつけたり、無茶しても大丈夫なもの、というマシンを用意しました。
具体的にはマシンはタミヤの定番、TT-02B(ネオスコーチャー)で、オプションは必要最低限。
フルベアリングとユニバーサルシャフト、リアアップライト、前後のダンパーのみオプションを入れてあります。ぶつけやすいフロントまわりは意図にノーマルの柔らかい樹脂のままにしてあります。
整備後、前日に息子による全開テストドライブを行い、まっすぐ走ること、左右の舵角、ダンピングなどを確認。ピニオンを少し上げて走り出しをゆったりとした設定に。
③サーキットという場所を生かす、というところは今回の一番大事なところです。何もラジコンを走らせるだけなら公園や空き地、広場でも良いわけですが、あえてサーキットで走らせることを紹介する意味は、「ラジコンは大人の社交場」であるという側面を見せたかったからです。
特に私が愛してやまないGBサーキットの良さは、そこに集まる人が素晴らしいという点に尽きます。
オーナーの崎山さんをはじめ、基本ゆるーい雰囲気でみんなワイワイ楽しんでいます。「マシンが壊れた」「うまく走れない」と、いざ困ったコトがあれば全力で助けてくれますし、「もっと上手くなりたい!」と願えば、全日本レベルの人たちから手ほどきを受けることができてしまうというちょっと不思議なところなのです。
特筆すべきは押しつけがましくない、という点です。レース!レース!という雰囲気はまるでなく、カリカリと神経質な人もおらず、「サーキットでの礼儀はだな・・・」というベキベキおじさんもいません(笑)。
ただ雑談しているだけでも楽しいですし、普段の仕事の世界では知り合えない人の話が聞けたりと人生を豊かにする要素満載の場所、それがGBサーキット。
理想は私が一緒に行かなくても、自分で勝手に行ってワイワイやってくれたら最高だなと思って連れていきました。
④フォローは万全に、ですがこれは誘った側として当たり前です。
今回、ラジコンを始めるにあたって用意するものの多さ、お金、店舗の場所など結構大変だったんだなと振り返るきっかけになりました。(今は当たり前すぎてマヒしている)
しかし、初心者、初めての人にイチから全部手取り足取り教えるのは違うかな、と。
興味を持ったら自分で知りたくなるハズだし、勝手に調べ始めるだろうし、先回りのし過ぎはダメなのはご存知の通りです。
いざ、実践
今回、後輩君の性格を考えて、ちゃんと目的、ゴールラインをある程度決めて走らせるようにしました。
最初はラジコンの動く仕組み、バッテリーの扱い、ボディの取り外し、取り付けなど基本のキから。
そこは男の子、すぐに理解して自分でできるようになりました。
今回のゴールは「クラシックオフロードコース(ダート)」をぶつけずに周回できるというもの。
いきなりのコースインは「難しすぎて心が折れる」と考え、さて何からやろうかと思いあぐねていると、
GBメン佐藤さん(この日は佐藤さんが二人もいたw)が「8の字からやろうよ」と声をかけてくれました。
この8の字、なるほどラジコンのすべてがつまっているのですね(笑)
ラジコンのアレ問題
※阿部秀司著 40歳からラジコンできるかな 秋田書店 より
ラジコンのアレ問題とは、ラジコンが自分の向かい側から走ってきたときにステアリングをつい左右逆に切ってしまう、という問題で、はじめのうちは誰もが落ちいる袋小路のような現象であります。
二つのパイロンの間を八の字をなぞるように走らせる・・・・・
それ以前に、
まっすぐ走らせるのが難しい問題が発生。そう、ラジコンはステアリングをちょびっと切っただけで向きが変わります。特に4WDのTT02Bはかなりよく曲がるので、最初はまっすぐ走らせるところから。
ステアリングには指を添えるだけ。ステアリングから指を離さない。切ったら戻すをクセづける。
この3点をバッテリーがなくなるまでやりました。(体育会系かっ)
そして8の字もようやくできるように・・・・・・しかし、ラジコンのアレ問題はなかなか直りません(笑)
いよいよコースインです。時計は11時をまわっております(9時からスタート)。
後輩君曰く「もっと自由に走るもんだ(放っておかれるもんだ)と思ってましたw」とボツリ。
ワタシ「ハッ(しまった。めっちゃ教え込んでる・・・・これじゃ仕事みたいじゃないか・・・)」
ワタシ「いいか?今日の目標はこのダートコースをぶつけずに走らせることだから!!」
後輩君「御意!!」
変に先輩風を吹かせてしまったワタシなのでありました。
このクランクがなかなかの難所。小さく曲がるにはスロットルを抜いて早めにステアリングを切って、と。
後「難しいけど、楽しいですね!」
パ「それは良かったよ(暑くて参ってますー ( ;∀;))」
代わる代わるいろんなGBメンたちが顔を出し、後輩君に声を掛けていきます。
「どう?楽しんでる?」
「ラジコンは沼だから!!」
「沼へようこそ!!」
「すっげぇ楽しいから、一緒にやろう!」
後輩君も初対面でみんな友達かのようにグイグイ話しかけてくるので最初はビックリしていましたが、やがて打ち解けて何やら笑顔で話すように。
まあ、声を掛けられた瞬間にマシンはフェンスに激突するわけですが(笑)
雑談しながらラジコンを走らせられるってもっと先なのねと懐かしく思うワタクシでした。
昼食は近所の「支那そば へいきち」で全部乗せの「まのけ」を食べて大満足。美味しいです。
このころになると笑みがこぼれるように。
マシンもゆっくり安全運転から、土ぼこりを上げてガンガン走らせるようになってきました。
良い握りっぷりだ!暴れるマシンをカウンターで制御!(たぶん偶然そうなっただけw)
クッソ真面目な青年も、「ぶっ飛ばす快楽!!」「アドレナリン全開」、という世界に片足を突っ込みかける?!
スピードが上がればクラッシュによるダメージも増します。
初めてのトラブルはダンパーエンド外れ。逆に言えばあれだけぶつけて全然壊れないTT02B凄い!!(ワタクシの整備凄い(笑))
修理も自力でやります。ここのネジ外して、次はここね。
後「こんだけぶつけて壊れないの凄いですね」
パ「でしょ?」
で、どうだった?
さて、この日、ワタクシはひたすら後輩君につきっきりだったか、というと違います。
久しぶりにあったジョニーさんとビートル決戦(向こうはGF01 四駆)でガチバトルしたり(負けましたけど)、もう一人の佐藤さん(SATO FACTORYさん)のホリデーバギーとバトルしたり(負けましたけど ( ノД`)シクシク…)、お初にお会いしたワイルドウイリーマニアックスさん(めっちゃ良い方)のくまモンバギーとバトルしたり、とダートコースを満喫しまくっておりました。いやーブリッツァービートル、やっぱり最高ですな。
後輩君が黙々と練習する傍ら、おじさんたちも暑く、熱いバトルと繰り広げていたのでありました。
ピットではこれまた久しぶりの世界のカイパさんと楽しくおしゃべり。
ついにKAIPAステッカーをゲット(笑)
うーん時間が足りないなぁ。GBは楽しい。
ここで初めて後輩君に感想を聞いてみる。
パ「どう?ラジコン。」
後「ええと、おかげさまで楽しいです。それで、やっぱり自分で組んでみたいと思いました。この後お店に行きたいのですが、一緒に行ってもらえると助かります。」
パ「!!!」
(気が変わらないうちに連れていくべ!!)
気が付くとそこは船橋のフタバ模型専門店。ホビーラジコン、バギーを始めるならココ。
この日は残念ながらコーダ店長はお休みでしたが、社長さんに相談にのっていただいて即決。
パ「買っちゃったな!」
後「買っちゃいました!」
小学生に戻ったオジサンと青年なのでありました。
こうして、新たにラジコンを始める仲間を増やしてしまったのでありました。
さあ、後輩君のシェイクダウンが楽しみです。