
ささっきーさんは言った。
「誰かと一緒に走らせることが、バギーをやっていて1番楽しいことだと思う」
「一緒に走らせると、その人の人間性がわかる。走りを通じて語り合うというか、あ、この人はこういう人なんだって分かるのがまた面白い」
GBサーキット名物、誰が呼んだのか「佐々木塾」。
赤いアソシエイテッドが目印のエキスパートドライバー、ささっきーさんを先頭にフリーランを楽しみ、自然発生的なフリーバトルに興じる。
台数も多い時は5.6台にもなる。
全力だ。ためらいなく全力で走らせる。
歓声と笑い声に包まれる、バッテリー1パック分のひととき。この時間を楽しみにGBへ通う。
時にはお互いのクルマを交換して走らせながら、互いの秘密を探ったり、自分の課題を打開するためのヒントを得たりも。
…
GBに通うキッズたち(大人も)は、まずささっきーさんと一緒に走れるようになるのが当面の目標になる。
単独でコースをミスなく周回できるようになっても、誰がと一緒に走らせると、途端にリズムを崩し、ミスを連発してしまう。
台数が増えれば尚更だ。
自分以外のクルマに気を取られてしまうのだ。
相手との間合いを気にしながら、自分の走りをする。集中する。
これがめちゃんこ難しい。
もちろん、ささっきーさんや、GBのベテラン勢たちは、そんなキッズや初級者が上手く走れるようになるまで、前や後ろから一緒に走ってくれる時もあり、
気がつけば「一緒に走らせるって楽しい」となっている寸法だ。
今や全日本選手権や世界選手権を戦うGB出身のヤングドライバーたちも、みなささっきーさんとのフリーバトルを経験して速くなって行ったという。
…
屋外タイルカーペット張のオフロードコースは、起伏あり、ビッグジャンプありなので、スロットル・ステアリングを同時にいい感じに操るのは、特に最初は超絶に難しく感じる。
そう。この難しさが良いのだ。
簡単に出来ることは簡単に飽きてしまう。
難しい。無理だよ、こんなの。
でもまたやりたい!
次こそはできる気がする!
後を引くこの感覚。
ガガ高橋さんのおっしゃるところの「心・技・タイヤ」が揃わないと佐々木塾について行けない。
…
息子はGBへ来ると、ささっきーさんらとのバトルを楽しみながらレーススキルを磨く。
お互いの技量を信頼しているからこそのギリギリの接近戦。インが空いたら飛び込んで良いという潔さ。
そして響く笑い声。
競技バギーというツールを通してのコミュニケーション。
側から見ればよくある常連同士の馴れ合いに見えるかもしれない。
しかし、それは大人も子どもも年齢関係なく、本気で楽しめる生涯の趣味であり、モータースポーツなのだ。
…
その入り口に、今年50になったワタシが立っている。
息子が独り立ちしてから…なんて思っていたが、その頃にはもっと歳をとっていろんな感覚が衰えているだろう。
今が1番若いのだ。
確かに今、先行きの見えない世の中に不安はあるが、「今しかない今」を楽しもうと思う。
もし、競技バギーをやってみたいと思う方がいたら、是非GBだけでなく、マニアリや、OCK、などお近くのオフロードサーキットの門を叩いて欲しい。
間違いなく、バギーも面白い。
