コラム

【コラム】思うようには行かないけれど【親子ラジコン】

先日のGBでの4WDオープン決勝。

最終ラップの強引なオーバーテイクがミソをつけてしまったが、念願のオープン4WD初優勝だった。

息子は毎日、飽きもせず何回も自分の走行動画を見ている。

思わず、

「自分大好きかっ!」とツッコミたくもなる。

何でそんなに何回も見るのか尋ねると、

前回、前々回の走りと比べて、自分の走りが進化したのかを確かめているのだと言う。

ジャンプ、着地、コーナー、加速・・・

「もっともっと速く、突き放して行かないとダメだ。」

理想は1位を綺麗にかわして、ブッチギリで走りたかったそうだ。

「美しく、速く」

彼には目標とする選手がいて、まだそのレベルに全然達していないと言う。

その選手の走行動画を何度も見て、イメージを焼き付けていたりもする。

いつのまにか、本当に競技ラジコンが好きで本気で速くなりたいと考えていた。

3年前は、レースなんか出ない。どうせ負けるから嫌だと泣いていたのに。(今も負けると泣くけど)

おそらくだが、陸上のクラブチームに参加している影響はあると感じる。

「自分を知ること」

陸上のトレーニングでは、自分が今どれくらいの速さで、目標はどこにおくか、というビジョンを持って練習に取り組んでいる。

練習に参加して、トップクラスの速い選手とは残酷なくらいにタイム、スタミナ、スピードに差があることを身に染みて理解してきた。

小学校で少しくらい速くても、世界は広い。

学校で教わった「努力すれば必ず夢は叶う」みたいな話と現実との乖離を既に知ってしまった。

生まれ持った才能、体躯、センス。圧倒的な何かに打ちのめされる。

不公平。

そう。世の中は公平なんかじゃない。

じゃあ諦めるか?いや違う。

その上で何を求めていくか、なのだ。

ラジコンも同じかもしれない。

今はGBで1位になること、目指すは敵なしの圧勝できる速さを手に入れることが目下の目標だ。

しかし、外に出れば全く歯が立たない、コース、人が存在する事実がある。

その先に見据えるステージを考えれば、もっと活動のフィールドを広げていくのはごく自然だ。

もっと経験を積ませたい

本来なら、もっともっと外の世界に手を伸ばして、沢山の経験を積ませたい。

ハイグリップなレースに慣れてしまっているから、ダートも走らせたい。クレイも未経験だからやってみないと。

マシンもカーペット、ダート別に用意したい。

メカもそれなりのモノを。

・・・・

それを妨げるのは何だ。

やはり第一に、お金と時間だろう。

このあたり、完全にモータースポーツと同じだ。

もっとお金が自由に使えたら。

もっと週末を自由に過ごせたら。

やりたいこと、やらせたいことのビジョンは明確にある。

しかし、一方でもう1人の自分が囁く。

「ラジコンは趣味。趣味では生活できない。熱くなり過ぎるな!」

その通り。

生活あっての趣味。生活に彩りを与える為の趣味。

しかし、またもう1人の自分も囁く。

「今が1番吸収出来るのに。現に今伸びている。今やらないでいつやるの?」

ぐぬぬ。

とはいえ、ない袖は振れない。

Twitterで、54歳の方がラジコンレース資金をクラウドファンディングしている話で賛否盛り上がっている。

若い頃の憧れだったラジコンで全日本に出たいから、資金を支援してくれないか、と言うものだ。

個人的にはそういうのもアリなんじゃないかとは思う。

思うが、何の実績も提示されないで大金を集めるのは難しいだろう。

景気も良くないから、人は可能性が無い、測れないものには投資しないのではないか。

さて、我が家の話に戻るが、

とにかくできる範囲で良い成績を出せるように頑張るしかない。

おそらく中学がターニングポイント。

それまで、パパも頑張ってみたい。

尚、宝くじが当たることを強く願う(笑)