5.28 快晴。この日もGBサーキットには様々な思いを持って関東各地からオフローダー達が集まった。
ヒロキと同学年のキッズレーサー、しょう君とパパは新車SO1.0のシェイクダウンレース。期待と不安が入り混じる2人。
東京から駆けつけたIさんは25年前のアソシB3!!でリヤモータークラスに参戦!GBの雰囲気が気に入ってのリピート参加という。
OCKの若手?エース、ゴー・スガワラ氏も遠方からの参戦。超高速コースで鍛えられたテクニックでGBメンたちを今日も蹴散らすのか。
櫻坂、るんちゃんの熱烈応援団、銀黒さんも全力で楽しむためにやってきた。
オカミ書店、オカミさんは、愛機ダートマスターでリヤモータークラス表彰台を目指す。
また、チームヨコモから村井選手も参戦、フタバ模型とスーパーラジコンの戦い(笑)。
と幅広い参加者たちがレースを盛り上げる。
そんな我が家も、オープン2WDに続いて、オープン4WDでも優勝したい、という目標があった。また、なかなか勝てない村井選手に一矢報いたいとの気持ちも。
レース。それは距離と時間(お金も😅)を費やしてでも叶えたい思いと思いのぶつかり合いでもあるのだ。
朝から重整備
先週の練習走行では問題なかったが、この日は朝の練習走行からRB7のギヤ付近で異音が。
スパーが消耗していたので交換するも変わらず。最悪の場合、デフブローも予想され、ギヤボックスを下ろして割る。
なんと、メインギヤシャフトを支えるベアリングが粉砕して粉々になっていた。
ボールを失ったベアリングの残骸。こぼれ落ちる銀の玉。
外では開会式が。
焦りを感じながら手を動かす。
なんとかレースには間に合いそうだ。
ヒロキの走りが激しくなるにつれ、色々なところに気を遣っていく必要性を痛感。
しかし、不思議なことに整備を繰り返すうちにRB7とワタシの心が通じていく感覚がある(笑)
レース 予選〜決勝
2WDオープン、4WDオープンにエントリー。
2WDオープン
2WDのRB7は、試験的にRB6のボディで参戦。ジャンプ後のいなしが良く、走らせ易いとヒロキ。ブルー、ブラック基調のボディはカッコイイが視認性が△だ。
予選は、1回目3位、2回目で2位。
1位はヨコモ村井氏。走りが丁寧で無駄がなく、無理してないのに速い(ヒロキ評)。
2回目にレースレコードの18.886秒をマーク。
トップを狙えると宣言する強気なヒロキ。
決勝
スタート直後のテーブルトップで抜け出し、トップへ。
数周のレースリーダーも、猛追する村井氏にプレッシャーをかけられ、インを突かれる。
早くもデッドヒート状態でならんで2連ジャンプ後のストレート、そのままバンプへ突入。
押し出される形でコースパイプにハマってしまい、最下位へ。
万事休すか・・
そこからの猛チャージでなんとか3位に。
このチャージを掛けている間の集中力は大したものだと思う。
見ている側はたまったものではないが(笑)。
本人、納得いかず悔し泣き。
走りの内容は悪くなかった。確実にレース毎に速くなって来た手ごたえがあるぞ。
次に行こう!
4WDオープン
予選1回目3位、2回目でTQを獲得。平均ラップは19.1。悪くない。
ヒロキ自身は誰と走るかではなく、17周走ることを目標にしており、丁寧に速く、着地、加速にこだわったそうだ。
ZX7の調子は上々。フロントサス周りをオーバーホールしたのが功を奏したようだ。
とにかくGBで、悲願であるオープン4WDで優勝をもぎ取りたい。
決勝
レースはスタート直後のテーブルトップで詰まってOCKの若手?エース、ゴー・スガワラ氏に抜かれて2位。
そこからはヒロキとゴー氏の一騎打ちの展開。
逃げるゴー氏を追うヒロキ。
途中、ミスから差が開くも、ジリジリペースを上げて詰めて行くヒロキ。
残り30秒のアナウンスを聞いてスパート。
最終周、テーブルトップ前で追いつき、半ば強引にインに鼻を捩じ込む。そして、
2台が並んでジャンプ、着地でゴー氏のマシンに当ててしまう。
幸いゴー氏は姿勢を立て直したが、それを待たずにヒロキは行ってしまう。
まだそこで待てるだけの余裕がなく、勝ちたいと言う気持ちが勝ってしまったようだ。
1位でフィニッシュラインを超えたヒロキに笑顔はない。
誰よりも当ててしまった、走り去ってしまった後味の悪さを知っているからだ。
レース後、ゴー氏の元に謝罪に訪れたヒロキ。
「これも練習だよ。大きなレースだと絶対に指摘されるよ。この経験を生かして次頑張ろう。」
手を差し出して握手。
ゴー氏の優しさ、度量の大きさに救われたヒロキ、そしてワタシ。
キッズレーサーが必ず通る道だとGBメンたちに声をかけていただく。
育ててもらっているなあ、ありがたいなあ、としみじみ思うのだった。
競技ラジコン は競技であり、スポーツだ。
クリーンなファイトで楽しんで行きたい。
次こそはぶっちぎりで完全優勝だ!
まとめ
競技ラジコン、競技バギーを初めて2年。
楽しさもあるが、いくつもの悔しさ、不甲斐なさ、情けなさを噛み締めながら進んできた。
ようやく、強豪ぞろいのGBで優勝争いに絡めるようになって来た。
それはたまたまのマグレではない、と手ごたえもある。
負ければ嫌になって辞めたくなる。しかしまた何故か挑戦したくなる不思議な魅力がレースにはある。
どこまで行けるか分からないが、これからも変わらず楽しんで行きたい。
ゴー氏、崎山氏、お実行氏をはじめ、この日もいろんな方の助けでレースが楽しめた。感謝である。
こんなガチなレースをするか、と思えば信じられないくらいに緩く楽しいことをやるのもGB。
その話はまた別記事にて。