4月23日、春真っ盛りな暖かい日々から一転。ひんやりと冷たい風が背筋を伸ばすような朝。
千葉県旭市のGBサーキットで、2月以来のオフロードラウンドレースが開催された。
エントリーは延べ63台。
なんと、
2022EPオフロード全日本選手権のAメインファイナリスト、三瓶達也選手が来場。
我らが三瓶さんの登場に会場も、そして何より息子氏が大興奮。
またこの日は埼玉方面からのオフローダーも参戦。
おなじみスーパーラジコン大宮てんちょう、ヨコモドライバー村井さんも参戦。
台湾のRCメーカー、ヨコモさんの協賛もあり、開会式から盛り上がった。
さあ、レースだ!
この日の息子は気合いの入れ方が違った。
6年生になって初めてのレース。
そして、憧れてやまない京商・三瓶選手と一緒に走れるのだ。
まだ彼が小学3年生の時以来、たくさんのことを教えて貰った。
息子が京商のマシンにこだわる1番の理由は三瓶さん。
オフロードバギー をやっていて、いろんな人にいろんなことを言われる京商のマシン(マシンに罪はない)。
でも、周りの雑音を吹き飛ばすキレキレの走りを見せてくれる三瓶さんの走りに憧れているのだ。
最近では、若手ホープのヨースケ氏も京商マシンで全日本を戦い、ガッツリ爪痕を残したのも記憶に新しい。
「マシンじゃない。人なんだ」
(でもキットを販売してください、京商さん💦)
一方でパパは前回の勝利に安心してしまい、タイヤの準備を怠る失態。
詰めが甘い・・・
やはりタイヤ管理がレースの鍵を握ることを身をもって思い知ることなる。
予選〜決勝
今回のエントリーは3クラス。
2WDオープン
4WDオープン
リヤモーター オープン
リヤモータークラスはダートマスターのポテンシャルを知るためのテストランを兼ねての参加。崎山さんとのバトルを期待していたが実現せず残念。
2WD オープン
予選はタイヤチョイスを失敗。リヤタイヤをまさかの使い古しの練習用タイヤで走らせ、誰が見ても前輪のグリップが勝ち過ぎて走りづらそうにマシンを振り回して3位に。
日頃からタイヤを大事に、と言う話をしていたが・・・
決勝はリヤタイヤ新品を投入。
序盤、順位を5位まで落としながらも、1位から5位が2秒以内の団子で走り続けるハイレベルな戦い。
19秒台のラップをしっかり刻み、2位まで追い上げフィニッシュ。
ヨコモ村井選手に追いつけなかったことに悔し涙。
優勝は逃したが、前回よりタイム、スピード共に上がっていることが確認でき、成長を感じられた。
やはりAメインではいかに予選の順位が重要かを思い知った。
ここまで来ると、みんなミスをしない。つまり追い上げでなんとかなる展開ばかりじゃないのだ。
4WD オープン
予選1回目は左前輪が外れるトラブル発生。ホイールのハブ部の六角が丸く舐めてしまっている事が原因か。ナットの締め付けが甘いことを指摘される。
今回四駆タイヤは前回レースのキャリーオーバー。
予備が無い!!と焦り、崎山さん、三瓶さんにタイヤを貸していただいた。
しかし、タイヤ箱に新品タイヤ、ホイールを発見!!大急ぎで貼り、決勝を迎えた。
前輪は新品だが、リヤは前回レースからの使い回し。既に山が結構減りつつあった。最初から前後用意しておけば・・・ホイールもしっかり管理しなければ。
レースはタイヤが7割・・・
決勝。グリッドは不本意な6番から。
レースは序盤に絡まれ最下位まで順位を落としながらも、冷静に順位を上げ4位まで上げてきた。
前方では三瓶選手とヒカル選手がバチバチのバトル!!
会場が沸く!!
一方で、その後方を走るヒロキは
「絡め!2台とも絡んで転べ!!」
と邪悪なことを念じながら走らせていた、と後から本人から聞いた(おいおい!)
Aメインは技と技の応酬だ。
ミスを待ってもダメだ。もっと速く走ればいいだけ。悔しい4位フィニッシュ。
次へ向けてやるべきことが見えてきた。
次こそは狙うはトップだ。
リヤモーター オープンクラス
以前、ダートマスターの走り、フィーリングの良さに衝撃を受けたヒロキ。
レースでどれだけ走れるかを試したい、と参加することに。
オプションは一切無し。ウイング以外ほぼ素組だ。
タイヤは余り物の中古。
モーター、アンプもコンボセットの安いヤツだ。
それでも羽根が生えたような走りでTQWINを飾った。
「ダートマスター速いな!」
会場から声が上がる。
予選ベストタイムが20.6秒と2WDストッククラスと変わらないのは驚く。
ダートマスター。
走る場所を選ばないカジュアルなバギー というイメージで売られているが、かなり本格的なハイエンドバギー だということが分かった。
過酷なGBサーキット本コースをガンガン走れるマシンだ。これでキット実売23,000円前後なのは破格だと思う。
興味がある方、激しくおススメだ!
まとめ
かつて、ヒロキが三瓶さんから受けたアドバイスの中に、
レースで遅れを取り戻そう、前を追い抜こうと思っても120%の力で走れるワケではない。(そういう人もいなくはないが)
自分のベストなラップを刻んでチャンスを待つだけだ、と。
トップを取りたいなら良いグリッドを奪えるようになるしかない。
つまり普段の練習の時にどれだけ走りを磨くか、だという話があった。
この教えをしっかり守り、レースで生き残れるようになってきた、とヒロキ本人は語る。
確かに結果がついてくるようになってきた気がする。
一方で、パパはまだまだ、マシン造り、タイヤ管理の甘さにダメ出しをいただき反省。
まだまだ足を引っ張っていることを痛感できた。
やるしかないな。タイトパパさんと励まし合いながら思うのだった。
この日もたいちゃんは大活躍。
わずか2年生にして、4WDストッククラスでAメイン3位入賞。凄すぎる。
レース後、ヒロキは三瓶さんに稽古をつけてもらう。追走、逃げ切り、入れ替わりながらガンガン走る。
ちょっと前なら全然ついていけなかったのに、生意気にも食らいついている。
最後はスリッパーシャフトが折れて終了。それだけ6.5Tのパワーを叩きつけられるようになったか。
これからもっともっと速くなること、活躍することが恩返しになる、と信じて突き進むことを誓うヒロキなのだった。
三瓶さんをはじめ、今回も沢山のかたにお世話になりました。ありがとうございました。
番外編
今回から始まった「大体1/14クラス」
LCレーシングが投入した本格ミニバギー のレース。
BHC-1と呼ばれるそれはミニッツ バギー より一回り大きいが、驚くのはその走りだ。
レスポンス、スピード、ジャンプ、まさに思いのまま。
小さいからコースが広い!!握れる!!
転んでも壊れない!!
今回何故か決勝を代走というカタチで走らせてもらい、まんまと欲しくなってしまった今現在だ。
途中からヒロキも操縦し、その走りの楽しさに驚いていた。
世界のオグラさんもジャンプをガンガン楽しんでいた(笑)
女性ドライバーにも楽しめる新感覚レーシングミニバギー 。
一家に一台は欲しい(笑)
お買い上げはもちろんプロショップフタバで。