始まりがあることは必ず終わりがある。
26年続いたラウンドレースを今回で一旦終了することになったけんちゃんサーキット。
昨年、ここでGPバギーデビュー、レースデビューした我が家。
この知らせを聞いたヒロキがおずおずと尋ねてきた。
「いきなり行っても走れるかな?エンジン走らせたい。」
慌てて我が家の先生、朝日さんに連絡を取る。
「何とかなるよ!!ちなみにウチは今夜焼き肉だから明日二日酔いかもだけど!!」
焼き肉・・・
力強い言葉をいただき、嫁予選にかける。運良く出撃許可をゲット。
バッテリー他、最低限の準備をしていそいそとけんちゃんサーキットへ。
世界の原篤志さん、参戦!!
この上ない快晴のけんちゃんサーキット。昨夜の雨で路面のグリップは良さそうだ。
ピットで準備をしていると、見たことあるクルマが。
‼️原さんだ!!
なんとFBで知らせを見て、昨夜急遽出場を決めたとのこと。
けんちゃんサーキットにとって区切りとなる日に華を添える、この上ないスペシャルなゲスト登場にみんなの表情が緩むのが分かる。
こんな情に厚い世界の原さん。
やっぱり一流の人は違うなあ、としみじみしていると、
「お!背が伸びたね?どう?上手くなった?」
ヒロキに話しかけて下さる気遣い。
ダートの走り方を教えて頂いたり、1年前より上手くなったことを褒めて頂いたりと大満足な日に。
今回は練習時間なども余裕があったのでたくさんお話しができ、アドバイスをいただきホクホクなワタシ。
世界の原さんは、世界イチ気遣いの人だ。
あった人がみなファンになってしまう!!
エンジンバギーの世界
一旦の区切りとなる4月9日。
同日に他所でもレースがあるためか15台のエントリーとなった。
集まったのは世界チャンピオンから、若手エース、ベテランの猛者、さらに小学生(笑)。みんな心からGPバギーを楽しんでいる。
走らせれば、参加すれば分かるこの迫力、このアドレナリン炸裂な面白さのGPバギー。
しかし、残念ながら参加者の減少、高年齢化が進んでいる現実がある。
この、言い方はアレだが、こんなに面白くて、実にクレイジーな世界はやはり体験しないと分からない。
走らせる場所、費用、時間、色々あるのは我が家も含めて承知している。
それでも一歩を踏み出す人が増えることを願ってやまない。
文化ってそういうものだもの。
ワタシも微力ながら、興味がありそうな人に声をかけて仲間を広げたいと思った。
練習走行
今回、全くメンテをしていないMBX7Rを図々しくも持って来た我が家。
鬼門のクラッチ周りを朝日さんにみていただき、エンジンはバッチリ火が入った。
さあ、練習だ。
「なんかヒロキのマシン、アンダーが酷いな」
幸田さん、ヒカルくん、イワミさん、朝日さんが代わる代わる手を入れていく。
ヒロキは必ず、
「どこをいじったの?」と確認。
走らせるごとに感覚を取り戻していく。
しかし、強烈なアンダー傾向は変わらず。
後で原因が判明するのだが・・・
ヒロキに聞くと、
「いや、これで良い。走らせ方だと思う。」
走らせたら止まらない魅力があるという。
レースは
予選2回。ベストラップは31秒、9周に留まり、ギリギリCメイントップに。勝ち上がり、Bメインを目指す。
やはり他車と比べると曲がらないのが見ていてもわかる。
Cメイン決勝。
今回、原選手の提案でピットレーンスタートから、グリッドスタートへ。
スタート直後、フェンスに激突。
何が起きた?
なんとステアリングがロックして舵が効かない・・・
万事休すか。
リタイヤかとピットでステアリング周りを弄るとあっけなく復活。
サーボセイバーが何らかの原因でロックしていただけだった。
残り時間10分ある。走るか?と聞くと、
「走りたい!」
思いっきり走らせて4位フィニッシュ。
いつもはリタイヤだったので、走れたのは良かった。
しかしながら、いろんなトラブルを見越してメンテをする重要性をまたもや痛感する結果となった。
圧巻のAメイン
我が家のレースはあっけなかったが、世界の走りを目に焼き付けるチャンス。
原選手をけんちゃんサーキットのヌシ、イズミさん、ヒカルくんが追う展開。
途中、原選手のミスでヒカルくんがトップを走る胸熱シーンが見られて会場が盛り上がった。
しかし、やはり格がちがう走りを見せつけた原選手が逃げ切り優勝。
「この場に自分も絡んで行きたい。Aメイン走りたい!」
ヒロキは言う。
お前は本当にレースが好きなんだな。
憧れじゃなく、自分も走りたいのだ。
まとめ
結局、もと無限精機で開発に携わったイワミさんがステアリング周りをバラしてアンダーの原因を突き止めて下さった。
サーボセイバースプリングが緩み過ぎて、ステアリングが効いて居なかった・・・
修正後、グイグイ曲がるマシンにヒロキもビックリ(笑)
これはどこかでリベンジするしかないな。
今回、思いつきでいきなりレースに参加させていただき、皆様にマシンを見ていただき、楽しく過ごせました。
ありがとうございました。
けんちゃんサーキット。オーナー、けんちゃん、ありがとうございました。
シリーズ戦は終わるけど、スポットでレースをやるかもしれないということで楽しみにしています。