「ビートルを買うぞ!」
そう決めてから既に4か月が経過していた。
今回買うと決めたのはタミヤのブリッツァービートル。
以前から気になってはいた。
GBカイパ氏をはじめとする先人たち、大の大人が思い思いのビートルを嬉しそうに持ち寄り、キャッキャウフフ。羨ましいぞ!!
バギーに実車風ボディがついただけなのになんでこうも魅力的なのか・・・・
トドメはGBでご近所のGほっぱさんに貸してもらって走らせた時、そのヒタヒタとしなやかな足回り、ビッグタイヤのおおらかさ、そしてビートルボディの愛らしさにすっかりやられてしまった。
ラジコンって「クルマを走らせてる」感覚もまたいいんだよなあ・・・
しかし、当時は家のことや息子の競技バギーにお金がかかり過ぎて、とてもじゃないが自分用にマシンが買える状況じゃなかった。
コンビニに寄るのをやめたり、コツコツと無駄遣いを減らし涙ぐましい努力で資金を調達。
・・・・
機は熟した。
フタバ模型でポチッと注文。
もちろん、ブツが届くのは実家だ。
名付けて「ラジコンベース」。
たまーに、すっとぼけた親父から「何か大きな箱が届いてるぞ!」と言う親切な電話で夕飯が台無しになる危険性もある諸刃の剣・・。
実家で大きなダンボールを引き取る。
ヨシ。ようこそ!ブリッツァー!
もちろんデカくて目立つ箱をそのまま家に持ち込むなんて無謀なことはしない。
事前に箱から中身を出してユニクロの紙袋に詰め替え、リビングを通過。
心拍数急上昇!!
さながら運び屋だ。
ブリッツァー・ビートルってどんなヤツ?
【 オフロードが似合うカスタム・ビートル 】 砂漠を舞台にしたオフロードレースに参戦する「バハバグ」と呼ばれるフォルクスワーゲン・ビートルのカスタムボディと大径タイヤが迫力の電動ラジオコントロールカー組み立てキットです。軽量で強度の高いバスタブフレームに、CVAオイルダンパー装備の4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションを採用。本格派のメカニズムと高グリップを発揮するビッグタイヤでラフロードを豪快に走破します。ボディはリアルな耐衝撃スチロール樹脂製。メッキパーツのライトカバーやドアミラーがスケール感を高めます。さらに、派手なスプラッシュパターンのカラーリング用ステッカー付。室内にはドライバー人形もセットして迫力の走りに実感をプラスします。
※タミヤHPより
DT02に良く似たシャシにスケール感のあるプラボディをまとわせ、ビッグタイヤを履かせた2WDバギーが、このブリッツァービートル。
同じようなビートルボディをまとうモデルにサンドスコーチャーがある。
京商からもビートルが発売されているが、こちらはスコーピオンがベース。往年のハイエンドシャシなので少々お高い(これも欲しい)
いざ、組み立てるぞ
説明書を熟読。
リヤのギヤデフから組んで行く。
難しいところは全くなく、サクサクと組み上がる。グラホとは異なり、デフケースを固定するビスがタッピングではなく、ナットで締めるタイプだったり、ギヤが金属パーツだったりとメンテを行う前提となっているのが嬉しい。
モーターは最初からスポーツチューンをチョイス。それに伴い、フルベアリング化。(ノーマルの540なら必要ないかな、とも思うけどスポチュンとか入れるなら必須です。プラベアの穴がガタガタになります)
リヤ・サスペンションはグラホとは異なり、ダブルウィッシュボーンの独立式。
最初からCVAオイルダンパーがついている。しかも、ピストンはTT02Bとは異なりちゃんと穴数を選べる仕様。
ダンパーオイルは付属の#400で前後を組み上げた。
シャシが完成。まんま今をときめくリヤモーターの2WDバギーである。
ステアリング系は昔ながらのワイパーを使わないロッド式。
フロントサスペンションは、沈み込むとキャンバーが大幅に変化するクセのある仕様。
走りにどう影響するか。
注意点はメカ搭載時、取扱説明書の推奨位置では、リヤモーターゆえ、ESCのモーターコードが届かないことがある。ESCの搭載位置を工夫するか、モーターコードの延長が必要になる。
ボディが主役だ!
ブリッツァー・ビートルの主役はなんと言ってもビートル(バハバグ仕様)のプラスチック・ボディだ。
これを自分だけのカラーリングで染め上げることが醍醐味だと言い切って良いと思う。(あ、箱絵のオリジナルカラーもカッコイイです)
ご覧の通り、成形色はブラック。ノーズ部分はオレンジである。
よって、ほかの色にするにはサフェーサーなどで下地の色から塗らないと色が乗らないので注意だ。
白のサフェーサーを噴き、マスキングを貼る。
今回はレーシングブルーと、レーシングホワイトのツートーンに塗り分けた。
それにゴールドのホイールを組み合わせる。(ホイールは事前にゴールドで塗装。成形色はオレンジ)。
ライト、ワイパー、ミラーを取り付ける。ドライバー人形は必須だ(笑)。
タイヤにホワイトレターを。細かいディテールの手を抜かないこと。ラジコンだから、どうせぶつけてしまうから、という甘えは要らない(笑)
完成!!
DONE!!
完全な自己満足。この存在感たるや!
これはポリカーボネートボディでは味わえない。
走らせると
結論から言うと、めちゃくちゃよく走る!
他の入門タミヤバギーを悪く言うつもりもないが、日頃はハイエンドを整備しているワタシからして目から鱗の走りの楽しさが味わえる。
GBサーキットのオフロード・ビンテージコースでシェイクダウン。
軽快にダート路面を蹴りながら駆け抜ける!
重いプラボディーと、しなやかな足回り。どっしりとした落ち着きもある。
ピニオンは13T。ギヤ比は大径タイヤのためか、約10:1とローギヤード。しかしスポーツチューンモーターなら弾けるように前に出る。
DT03(アンダー傾向で曲がらない)などのタミヤ二駆バギーとはフィーリングが異なる。
とにかくマイルド。操作しやすい!
おそらくファットなタイヤがこの感じ、ゆるゆる感を出している。
それでいてきちんとラインに乗って走れる。
ランチボックスみたいな走ること自体がハプニング!みたいな感じではなく、正統派の走り。
グラホを走らせた後だと、「なんて良く走るんだ!」と驚いてしまう(笑)
ただ、
スロットルを入れながらコーナーに入るとある舵角でくるっとスピン!
ちょっとクセもあったり。
コーナーはじわっと曲げて行くのが吉。
海に連れ出して浜ラジ。これは最高だった。
まとめ
仲間が持ち寄ったビートルと。
ビートル、コミュニケーションツールとしても最高だ。ついつい並べてみたくなる。オーナーの個性がイヤでも出てしまう。
グラホと一緒で、走らせているだけで笑顔になれる。ビートルボディの魔力。
構造が簡単だからメンテも楽だし、眺めてよし、走ってよしの素晴らしいマシンである。
ワタシの独断で言うならまさに、タミヤの奇跡だ。
お仲間にくわえてみてはいかがだろう。