コラム

【無謀?】少年、つくパーラウンドレースに初見でチャレンジするの巻き【AJジュニア】

ラジコンファンの皆さまこんにちは。

梅雨本番です。

この時期の雨は農作物にとっては恵みの雨。

とは言え、我々ラジコンファンにとっては、なかなか屋外での週末ラジコンが楽しめないのがモドカシイところであります。

さて、今日は先日つくばラジコンパーク・アリーナのオフロード・ラウンドレースに参加してきたお話です。

初見のコースでいきなりレースだと?

2024.07.14 朝から雨。

この日、本来ならホームのGBでラウンドレースでしたが、雨予報80%の結果流れてしまいました。

「つくパーのレース、出てみたい」

急遽、つくパーのラウンドレースに参戦する、と決めたのはラジコン欲、レース欲がいっぱいの息子氏。

「いやいや、練習全然してないし、無謀過ぎでしょ」

つくパーには昨年11月のフリーラン以来ご無沙汰で、レースは1年以上出ていません。

ましてや新レイアウトのコース。

現在の相棒、アソシのB7で走らせたことすらないのでありました。

B7ではやったことのない、ストック仕様でのチャレンジを希望するヒロキ少年。パパ的には人数の少ないモデクラスでいいじゃないかと思っていましたが、

つくパーでは2WD 17.5Tストッククラスが熱く、1番盛り上がっているので、参戦するならそれだと。

いやいやいやいや…

不安要素が多すぎて、さすがにパパメカニック的にはすぐにゴーサインを出せませんでした。

似て非なるカーペット・オフロード

ワタシが難色を示すのには理由がありました。

つくパーのコースとホームのGBでは、同じカーペットコースながら、レイアウトはもとより、全く走らせ方が異なります。

GBは屋外カーペットで、ジャンプ主体のオフロード、対してつくパーは屋内。どちらかというとバギーで走るオンロードのようなイメージです。(あくまでワタシの主観です)

従って、マシンのセットも全く違い、

いきなりGBのセットで行って、いきなり全開ハイペースで走れる程甘くはないのは過去何度も走らせているので知っていたのです。

そもそも明日までにクルマを作れるか。

B7でのストックのノウハウがないし・・・

で、ジュニアチームマネージャー崎山さんに相談。

崎山さん「全日本なんてそんなノリだから大丈夫でしょう!!」

パパ「」

崎山さん「大丈夫!大津さんがいるし!」

早速つくパー常駐のAJチームドライバーの大津さんにも連絡。

大津さん「了解!楽しみましょう!」

腹を決めて整備、組み替え開始。

まず、B7はフロントアクスルがノーマルだと車検にパスできないですと?!(ノーマルの6.5ミリから5ミリにしてスリムタイヤにする必要があります)

とにかくモーター積み替え以外は最低限で。

今回は10万番とかの重デフはパス。

車高などはチームAJの大津さんのセッティングシートを参考にしました。

たいちゃんパパからのLINE「パパのせいでリタイアは無しですよ!ちゃんと整備ですよ!」

ヒーーーッ

組み終わったのは深夜でごさいました(^◇^;)

いざ、開幕!

この日のエントリーは三連休中日ということもあり、驚異の119エントリー。

レースカテゴリーもタミヤやビンテージで走れるクラシッククラスからトラック、ストック、モディファイドまで多彩です。(皆さん複数エントリーで楽しまれておられました)

ちょっとしたお祭りみたいな賑わいで、ピットは超満員。ドリフトのお客さんも沢山。

ラジコン、盛り上がってるな!が実感できました。

さあ、どうなる?

ラップタイムは正直だ

※レース用ボディ(カドタワークス謹製)もデビュー。いい感じです♪

朝の練習走行は10分を2セットほどしかありません。

前日に動画でイメージトレーニングはして来たとはいえ、いざ走らせると、速い人たちに比べてなんだか動きがモッサリしています。

いくら走り込めていないとはいえ、タイムは16秒台後半と凡庸。Aメインを狙うには話にならないレベル。

とにかく曲がってないし、切り返しが遅く見えます。

「曲がらないから、ギリギリを攻められない」

フロントタイヤか?

急遽ショップに走り、フュージョンスリムなるタイヤをゲット。

これも実は貼り方に秘訣があり、普通に貼るとヨレが酷くて曲がらなかったりします。

大津さんに相談。見違えるほど曲がるように。

しかし…

限られた時間の中での成長を

予選1回目。そつ無くヒートトップで走り切るものの、タイム伸びず。

やっと18周に入れて総合14番手。

トップ集団は20周、19周入れてきています。

違う。こんなんじゃダメだ…

重苦しいムードのピット。

(だからいきなりレースなんて無謀なんだよ!)内心そう思いつつ、ワタシがそれを言ったら終わりです。

同じteam AJの大津さんが声をかけてくれます。

大津さん「初見でしょ?よく走れてるよ!」

ヒロキ「いや、うーん…」

「どこが気になる?」

「コーナーの入りで…」

マシンをみて貰いつつやり取りする2人。

サーボホーンが緩んでいることにも気づきます。

大津さんがいなかったらと思うと震え上がります。

そこへ、遠い所から応援に駆けつけてくれた、ラジコン界における顔の広さが凄い朝日さん。

ヒロキ少年がラジコン競技を始めたちびっこの時からの付き合いで、朝日さんには重度のヒトミシラーなヒロキ少年も話せます。

朝日さん「ジャンプの滞空時間が長いよ。飛びたい気持ちは分かるけど飛んだらダメ。」「あと、着地後の加速もワンテンポ遅い」

容赦の無いアドバイス。うなづきながらも悔しそうなヒロキ少年。

早速、昼休みの練習時間にいただいたアドバイスを試します。

タイムは正直で、ぐんぐんラップ更新していきます。

やはり、クルマもそうですが、走らせ方です。

GBで身についた、どんな姿勢変化にも臨機応変に対応できる、速くかつ、なるべく余裕を持たせる走らせ方から、飛ばない、小さく、リズムを速く!

詰将棋みたいにカチカチに詰めて行くという

つくパーならではの走り方をこの短時間でモノにしなければ。

予選2回目は1回目に比べてかなりペースアップ。アベレージで0.3秒上げて来ました。

しかし、午後からはコースのグリップが全体的に上がり周囲もタイムアップ。

結果、12番手となり、Aメイン入りはならず。

※予選1回目と2回目の結果

ちなみにAメインの8位に入るには後10数秒タイムを縮める必要があります。ざっくり計算すると1ラップあたりあと0.5秒程速く走らせなければなりません。

どうしたらタイムを縮められる?

コンマ1秒を削って削って、積み重ねる。

それを考え、実践する面白さ。

つくパー、面白いです!(もっと時間があれば!!汗)

決勝前には、なんと全日本選手権4WDチャンピオンのユイ選手と、我らが崎山監督が応援に駆けつけてくれました。さらにはタイトパパさんも!

この日も試していた、今売れに売れている話題のAJウイング(愛と勇気と希望の翼w)に、さらに速く走れるようにとユイ選手が加工を施してくれました。

憧れのユイ選手と同じチームに居る!!夢じゃないんです^_^

team AJメンバーが見守る中、決勝はBメイン4番グリッドスタート。

一時2位までポジションを上げますが、ミスで転んで5位まで落としながらも、最終的にはグリッド通りの4位フィニッシュ。

手痛い初見レースとなりました。

動画は服部さんのこちら(ありがとうございます)↓

まとめ〜初見レースの意味

※久しぶりに落ち込む少年を見た気がします。これも試練です。

崎山監督がヒロキ少年に声をかけます。

「よく頑張ったよ!」

「でも本当に速い人は初見だろうと何だろうと結果を出せるんだよ。だから、まだまだやることがあることが分かって良かったじゃない?」

机にめり込むくらい打ちひしがれるヒロキ少年。

ユイ選手も声を掛けてくれます。

「オレも初見でレースよくやったよ。予選が練習。決勝が練習の成果。だから落ち込む必要なんかないよ!」

大津選手も

「とにかくね、いきなりでもレースに出ようとする気持ちが素晴らしいんだよ!」

ありがたい言葉にワタシもヒロキ少年も胸を打たれます。

崎山監督、ワタシにもフォローを忘れません。

「クルマ、良く走ってたと思います。ストックだからパワー負けの心配してましたけど、曲がりも、速さも大丈夫だと思いますよ」

クタクタでボロボロのワタシも少しだけ報われた気持ちになりました。もちろん、つくパーで走らせる上での課題も分かって来ました。

今回この2WD17.5Tストッククラスでは、アソシユーザーの植竹選手が見事な走りで優勝されました。

おめでとうございます!!

ヒロキ少年的には、彼ともAメインでバチバチやりたかったし、出来るつもりでいただけに散々な結果になりましたが、

今回のテーマ、限られた時間の中でどれだけできるか、についてはよく頑張ったのではないかと思います。

ホームで走り込んでいつもレースで活躍している人が速いのは当然のこと。

それでも言い訳せずに結果を出すのが目指す姿なのです。

これからもどんどんレース経験を積んで、結果が出せる男になれるよう、親子で精進です。

最後に、ヒロキの面倒を見てくださったteamAJ大津選手のストック四駆決勝の全抜きショー、素晴らしかったです。team AJメンバーの掛け声wにも注目です。

team AJのメンバー、応援してくれた皆さまありがとうございました。