我が家が競技ラジコン、競技バギーに出会い、レースに出始めたのが2021年の5月。息子氏は当時小学四年生。その頃はタミヤのツーリングがメインで、バギーも始めました・・くらいのノリだった。
あれから約17ヶ月。
未だにラジコンは親子共通の趣味として続いているし、もはやライフワークと化している。
変わったことと言えば、競技バギーがメインになり、ツーリングは休止中。また、電動バギーに加えGPバギーも始めたことがある。
GBサーキット、つくパー、けんちゃんサーキットと活動を続けていくうちに、ラジコンを通じてたくさんの方と知り合うことができた。最近はその輪が広がって来たように思う。
これまで感じたことを振り返りつつ、今年はどうして行くかを考えたい。
まだまだ声掛け、アドバイスは有効
競技ラジコンを始めて、子どもが操縦台に登った時、側について声掛け、アドバイスをすること。
これ、ワタシはなるべくやらないようにしている。いや、いた。
理由は2つ。
一つ目は、自分は息子と同じように走れないので上手くアドバイスが出来ないこと。
また、親子故、つい感情的になってしまい、失敗やミスを責めてしまいがちだったこと。たまにそんな親子レーサーを見てお子さんが萎縮して可哀想に思えたことがある。
二つ目は、レースが始まったら1人で戦う。だから近くの声に依存してしまわないように、変なプレッシャーをかけないように、なるべく離れて見守るよう心がけた。
しかし、ここ一年見てきて気づいたのは、
息子が尊敬する人の声掛け、アドバイスは実に有効だと言うこと。
息子が黙々とコースを走っている時にGBの崎山さんを始め、いろんな方が声をかけてくれる。
三瓶さんも息子の走りを鋭く分析して、的確なアドバイスと賞賛を飛ばしてくれる。
「あそこはもっと右から入った方がいいよ!」
「1周目は慎重に!内側に入り過ぎないよ!」
「リズムと精度だよ!」
「ここはブレーキ使わないで飛んでいいよ!」
それらのアドバイスを聞いて走るとビックリするくらい良くなって行くのがわかる。
最近だと、年末のレースで三瓶さんにメンタル面でアドバイスを貰い、必要以上に「前に出なきゃ!」と力が入っている自分に気づくことができた。
マシンのコンディションを見てもらい、その状況をドライバーが気付けるようにレース後に練習に付き合ってくれた。
また、新春レース予選で崎山さんに操縦台下から指示を出してもらい、予選順位が大幅に上がった。自分のクセを指摘してもらったこと、心強かったことが良かったと息子は言う。
まだまだ小学5年生。上手い人の走りをマネしていても、クセや、自分で気づかないことを指摘してもらうことは大事だと痛感。
・・・・・
なるほど、ワタシが声掛けしなくても息子に声をかけてくれるようにすればいいのか!(違
息子は人見知りが激しく、なかなか誰に対しても自分から話しかけることが出来ない。少しずつ克服しているところだ。(ちなみに学校や家では全然違う)
ならば、そういう環境をパパが整えて行けばいいのではないか?
・・・パパ自身も実は人見知りだが、いい大人が人見知りなんて言ってられないぞ。
パパの覚悟と苦悩
息子の走りが少しずつレベルアップするに連れ、マシンの整備不良、不具合箇所の見落としの影響が深刻になって来た。(・・・ずっとだけど)
言い換えるなら、それだけ「マシンが完調なら・・・」というタラレバな場面が数多くあったワケで。
その背景には、
「まだ使えるでしょ」
「面倒くさいなあ・・・」
「このパーツ高いんだよなあ」
「また左だけ?」
小さな消耗部品。ただ取り外すには大掛かりなバラしが必要。今回は見送り・・・
妥協した部分が原因でリタイア・・・なんて起こるはずが・・ある。確かにあった。
その度に死ぬほど反省するのだが、日々の忙しさにかまけて、元来のめんどくさがりが顔を出す。
結局、またメンテは週末、レース前に集中してしまう。
さすがにタイヤ貼りやダンパーのメンテについては数をこなすうちに、だいぶ抵抗なく出来るようになってきたが・・・
しかし、最近、そんなワタシを見かねたある方に喝を入れられて、しっかりマシンと向き合うことを意識するようになってきた。
ある方は言う。
「ヒロキに結果を出させてやりましょうよ!お父さん、頑張らないと!」
(・・・いや、ワタシだって頑張ってないわけじゃない)と喉元まで出かかった言葉をグッと飲み込んだ。
何故なら、その方や周りのヒロキに手を貸して下さる方々は、ヒロキに結果を出させてやりたいのだ。応援したいのだ。
それを口に出すのも実は勇気がいること。
お節介が過ぎるのでは、と遠慮してしまうのが常だ。
「走りに非凡なものがあるよ、お父さん!」
そんなありがたい言葉に思わず胸が熱くなる。
また、タイヤやバッテリーなど、息子の為にと物心共に支援して下さる方には涙が出る思いだ。感謝しかない。
当のワタシはと言えば、走行前の車高チェック、キャンバー、ネジの緩み、そしてタイヤ。当たり前のことがまだできていなかった。
ホイールメーカーが前輪、後輪で異なることによるオフセットの違いがハンドリングに及ぼす影響など考えたこともなかった。
特にタイヤが走りに与える影響の大きさをこの1年で思い知った。
ある方は「タイヤ7割だよ!」と豪語していたが、あながち大袈裟ではないことが分かる。
マシンのコンディションを保つ、整えること、
いろんなゲージを使いこなすこと。
また、「分からないから」と逃げずに息子の走りをしっかり見て理解しようとする努力。
「息子のレース、息子のマシン」と冷静に線を引くことも大事だが、メカとしての責任を果たすことの重みを痛感した1年余りだったように思う。
メーカーを名指しして、
〇〇のマシンは〜だから・・・なんてことを言えるのはそのマシンの100%のポテンシャルを発揮させてからの話。
今は冗談でも口が裂けても言えなくなった。
相変わらず厳しい経済状況
競技ラジコンにお金がかかるのは周知の通り。
裕福ではない我が家にとってもかなりの負担である。
今年からいきなり収入が増えるとか、明るい兆しは全くなく、むしろ娘の高校進学など、更なる出費に備えなくてはならない時期にある。
無理は出来ない。(無理しまくってます 汗)
なんとかタイヤ代だけでも捻出しながら、レース活動を続けて行きたい。
嫁氏の理解を得ながら活動を続けるにもなかなか骨が折れる。(イヤニナチャーウヨ)
虚しさに襲われることもある。
ゆるラジに逃げたい時もある。(ゆるラジ最高!!)
しかし、中途半端には終われないのだ、と自分に言い聞かせる。
息子はどう思っているのか
当のレーサー本人はどう思っているのか。
冬休み、じっくり話をしてみた。
「ラジコン楽しいよ。レースが好き。予選とか決勝とかが面白い。あの人に勝ったとかワクワクするし、負けると悔しい。」
根っからの勝負好き。ワタシにはない性分だ。
「中学に行ってもラジコンは続ける。いつか全日本獲りたい。」
まだ小学生だから豪語出来る(笑)
「最近、いろんなマシン※を操縦させてもらった。どれもよく走るし、楽に自分の狙った通りに走れる気がした。でも、京商の鋭い走りが好き。」
※エクスレイ、アソシ、ヨコモなどなど
「(パパのメンテが進んで)マシンがよく走るようになって来た。後はセッティングを出せるようになりたい。再現できるようにしたい」
良くなったのか・・・それは嬉しい(涙)
ママにどれだけ何かを言われようと競技バギーは続けたいという。目指すものもあると言う。
その真っ直ぐな気持ちを応援したいと思う。
まとめ
今年の目標は、まずパパメカニックとして、基礎の基本を身につけること。(一年半やっても自覚がないとダメダメ)
周りの方と良好なコミュニケーションを取ること。競技ラジコンは1人ではできない。チーム的なものの大切さを身にしみて実感した。
息子にレーサーとしての実績を積ませてやること。
パパもラジコンを楽しむこと。
そんな2023年にして行きたい。