さて、ウチの息子氏は現在小学6年生。
ひょんなことからゴリゴリの競技バギーレーサーとしてラジコンを楽しんでいる。
小学3年生でラジコンを始めた当時はバッテリーすら交換出来なかったが、今は自分でマシンを組んで走らせることに夢中だ。
とは言っても、タミヤのTT02ラリーだけど。
元々彼は筋金入りのスバヲタ。(祖父がいわゆるスバリストである影響らしい)
分厚いスバルのムック本を読み漁り、ミニカー、プラモデルはインプレッサWRX、レガシィにSVX、果てはスバル360にサンバーまで・・・
特に1995から2005年あたりにかけてのWRC黄金期のスバルWRCに夢中だ。
もちろん、ラジコンもWRC仕様。
何処に行くにもコイツも一緒。
何がそこまでスバルに、ラリーに彼を駆り立てるのか、それは親のワタシでも分からない。
5年生の時、初めてTT02をラリー仕様にすべく自力でイチから組み立てた。
オレ(息子氏)のラリーを求めて
あれから1年。
理想のラリー、理想の走りを求めて試行錯誤を続けている。
一番最初のオプションパーツはフルベアリングセットとTRFダンパー。プラベアで全然大丈夫じゃん!とタカをくくっていたが、10.5ターンで激しい走りをするとあっという間に穴が削れてガタが出る・・・・マジか!
また、ノーマルのフリクションダンパーはポヨンポヨンで減衰しないので全然ダメだという。そもそもバネが堅過ぎる・・・
基本スペックはタミチャレラリー仕様。
TT02(無印)にTBLE-02S 10.5ターンモーターにTBLE04SRのESC。サーボはサンワのPGS-CLE。
標準70Tスパーに25Tピニオン。
基本、キット以外はワタクシのお下がりである。自宅にある豊富なオプションパーツを必要に応じてチョイスして良いと伝えてある。(パパのTT02ラリーがドナーに 涙)
走らせてはバラし、パーツを変え、また走らせる。
マシンを限界性能で走らせることができる強み。(普段は6.5T、7.5Tを握り倒している)
サーキットで直ドリさせながら全開走行させて、
「リヤがついてこない」とか、「アンダーが」とか一丁前に感想を述べる。
そして対処法を一つ一つ試す。
このノウハウはバギーレースで培ったもの。
お前は開発ドライバーかっ🤚
その真剣なアティチュードに
「ほほーう」
と感心させられることもしばしば。
そう、ラジコンは、1人で開発からドライブまでこなす、立派なモータースポーツなのだ!
ラジコンというホビーの奥の深さよ‼️
ダンパーステーを変えたい
TT02をラリー仕様に仕立てて直ぐにぶち当たるのがサスストロークの無さだろう。
ターマックならまだしも、少し凸凹のある路面ではポコンポコン跳ねてちっともラリーカーっぽくなくなる。
実車のWRカーのように豊かにストロークする足まわりを求めて研究が始まる。
息子氏はまず、ダンパーの角度に着目した。
ストロークを稼ぐにはもっとダンパーを立てたい。実車のように直角に近い方が望ましい。
しかし、標準のダンパーステーはツーリング用にかなり寝た仕様になっている。
そこからやってみたいことが見つかる。
パパのジャンクヤード(ガラクタ入れ)から、色んなパーツを引っ張り出して、リューターで削って切ってを始めた。
彼が見つけてきたのはDB01のダンパーステー。バギーのパーツを使えば確かにダンパーは立てられる。
しかし、そのままではネジ穴、ステーの厚み他が合わず取り付け出来ない。
削って穴を開ける。また削る。
どうにかカタチになったぞ。
難しいところはパパも手伝った。
早速、駐車場、公園で走行試験を繰り返す。
「ノーマルより全然良いよ!」
嬉しそうな表情。
でも、もう少しストロークが欲しい。
バネがまだ硬すぎると言う息子氏。
次に引っ張ってきたのはクロカン用のロングダンパー。さらに樽型のスプリング。
ストロークが増えると、ノーマルのドッグボーンがすぐ抜けるようになる。
ここで初めてユニバーサルドライブシャフトが必要になってくる。
※現在、CC-01バレルスプリングは品薄らしく、もし店頭で見つけたら即買いだ。
※ユニバーサルシャフトは前後で2セット。ジョイントも2セット必要になる。
「いい感じだよ!」
GBサーキットの本コースを爆走させる。
ロールしながらコーナーを抜けて行くインプレッサWRXラリー。
気分はさながらコリン・マクレーだ。
どこでも一緒に
バギーレース、遠征にも必ずTT02ラリーを帯同させる息子氏。
空き時間があればターマック、ダートと走り込む。激しいプレッシャーがかかるレースとは違い、とにかく理屈抜きに楽しいらしい。
パーツ、タイヤの消耗、破損も経験。激しく走れば傷みも激しい。特にギヤデフ内部は10.5ターンだとかなり早めに異音が出てくる。
でも、パーツさえ変えればまた元気に走れる。
シャシ、パーツ共に安価なTT02は神である。
・・・オプションパーツは高価だが(笑)
現在はTT02Sの足まわりに換装。
フロントのみパインビーチ製カーボンダンパーステーを採用している。
これは少ないお小遣いから自分で買ったもの。
さすが専用品。凄く良いと息子氏。
次はステアリング周りをアルミに変えてみようか、と検討している。
走り込んで、必要だと思うオプションを採用する。本来はこうあるべきだ。
我々大人はつい、ご褒美買い、大人買いをしてしまうが(笑)
春も
夏も
冬も。
いつもインプレッサラリーは彼と一緒だ。
競技バギーレースと並行して、趣味のラジコンも楽しむ。
パーツはパパの使わなくなったお下がりか、お小遣いで賄うしかない。
いずれ、今のハイエンドバギーも自分で組みたいと言う。
パパと始めたラジコンも、今は立派に彼自身の趣味になって来た。
親父としてこんなに嬉しいことはない。
タミヤのTT-02という入門用のシャーシ。改めてその奥の深さとユーザーのことを考えてあるなぁという発見がある。もっともっと!を突き詰めると多分ミドルエンドシャーシの方が近道なのは分かっている(XV-02とか)。それでも、手を加えて自分好みにいじる楽しさはやはりTT-02にはかなわない。
なにより、失敗してもすぐシャーシが買いなおせる(笑)
なんならボディ付きのキットも買えてしまう。ラジコンにコスパを求めるなら文句なしである。
また、ワタシもムズムズとラリーがやりたくなってきたのは内緒である。
(何買おうかな・・・・ww)