コラム

【連載コラム】AJ安宍代表に聞く〜ジュニアチーム結成への思い〜②

ラジコンファンの皆さまこんにちは。

ローソンの47%増量キャンペーンが終わった途端にセブンに返り咲いた薄情なワタクシです。

さて、

前回の記事、おかげ様でたくさんの方に読んでいただき、かなりの反響がありました。

TEAM AJ、安宍代表のジュニアチーム設立への思い、情熱を目の当たりにして、一体この元気、エネルギーはどこから来るのか!!

いよいよEP OFF全日本も今週末に開催です!

拙い記事で恐縮ですが、続きです。

大事なことは全てラジコンが教えてくれた

※AJ代表安宍氏 写真右、ジュニアドライバー・ヒロキ 写真左(※あくまでイメージです)

「今の自分があるのは全てラジコンのおかげだと思っています」

生き生きと語る安宍(あじし)代表。

ちなみに代表がラジコンに初めて触れたのは小学3年生。親戚にもらったトイラジコンでした。

その後、河川敷で見たアソシRC10に衝撃を受けたAJ少年が、

本格的に競技に取り組むようになったのは社会人になって運転免許を取ってからだそうです。

そして、本気で競技に取り組む中で、目標を持ちます。

「全日本選手権で優勝する!」

その目標には、ただ誰よりも速くなりたい!日本一になりたい!という他にも理由がありました。

全日本選手権で優勝して、自分のブランドを宣伝したい!

そして有言実行、日本一になり、

これが、TEAM AJの現在の繁栄に繋がっていきます。

全日本で優勝するためには、フツーにやっていてもダメです。

つまり、

「一つのこと(競技ラジコン)にとことん取り組むこと」

その中で経験したプロセスにこそ宝があったワケです。

では、早速「ラジコンがどんなふうに役に立ったか」について書いて行きますが、

かなり沢山あるので、小出しにしていきます(キリッ)

①アドバイスは全部やってみる

「競技ラジコンをやっていると、たくさんアドバイスをいただくと思います」

そうなのです。

サーキットに行けば、それはもういろんな方から、実に様々なアドバイスをいただきます。

「もう少しこうした方が良い」

「ここはこんな感じでやってみて!」

非常にありがたいですし、参考にもなるのですが、中にはさっきの方とは正反対のことを言われたりもして、混乱することもしばしば。

もちろん信頼できる師匠のアドバイスは別ですが…

代表は言います。

「私は頂いたアドバイスは全て試してみます。その中で自分に合うか合わないかを経験することはとてもためになると思います。ここで大事なのは素直さです。謙虚さでも良いです。あ、素直過ぎて騙されやすいのは内緒でw」

これを聞いていて凄いな、と思うのは、大抵の人(ワタシや息子も含めて)はアドバイスを頂いてもそれをそのまま実行する人ってなかなか居ないし、もっと言えば出来ないのでは、と思いました。

「そんなの分かってる」

「後でやろう、いつかやろう」

「言うのは簡単。やるのは難しいんだよ!」

「あー、はいはい(聞き流す)」

そうやって自分の狭い視野と経験にしがみついている人、実は多いのでは?

これは世に溢れる成功の法則(金持ち父さん貧乏父さんみたいな本)があれだけ売れるのに、億万長者だらけにならないのと同じです。

アドバイスを聞いて、分かった気になっている。

あるいは、アドバイスを実行するつもりすらない。

だからそこから伸びない!!(胸が痛いw)

で、大事なのは、ただやってみるだけじゃなくて、自分に合うか合わないかを経験して判断すること。

判断を繰り返すことで、自分のスタイルが確立して行くと言います。

例えば、ヒロキ少年も、コーナーのラインどりなど、良くアドバイスされます。

「もう少し小さく回ったが良い」

しかし、本人は

「コーナーでスピードを殺したくないから、大外から行く」 

割と頑固です。

でも試しに小さく回ったら、タイムが全然良かったことがありました。

「うん。やっぱ予選はアレにするw。採用!!でも、レースでは自分のラインが良い」

みたいなことを繰り返す、ことだと理解しました。

つまり、一度はやってみて、合うか合わないかを判断する。

大事なのは自分で判断すること。その回数を増やすこと。

引き出しも増えますし、自分では思いつかなかった何かがあることも。

これ、仕事でも同じじゃないか!!

何事も素直さ、実行力って大事だなと、思いましたです。

まずは嫁に言われた、髭をちゃんと剃れのアドバイスに従いたいと思います。

②効率を追求すること

「時間が限られていて、その中でセットアップを効率よくするにはどうしたら良いか。いかに少ない手数で攻略するかを考えるようになりました。」

ラジコンの走らせ方も同じで、

「このジャンプで失敗したからこのラインはもう通らない、みたいに、無駄を省いて効率を上げて行く感じです。」

「練習するなら、1日の中で目標を立てて、その練習に時間を使いましょう。ただむやみに走らせてもお金と時間を無駄にしてしまいます。」

「もちろん、失敗も多いです。でも同じ失敗を繰り返さないようにしています。これも効率です。」

「こんなことを繰り返していたら、気がついたら効率男になっていましたw」

今や日本一忙しい(たぶん)RCパーツメーカー代表の安宍氏。

忙しいからこそ時間の使い方が大切で、ラジコン競技で身につけた効率の追求が役に立っているのだとか。

とは言え、

効率を最大限、と言いながら、埼玉からつくパーに向かう途中に、何故か正反対の千葉のGBに寄って下さったり、人情にも厚い方なのは盟友であるGB崎山氏も絶賛しておられました(お付き合いのある方ならご存知ですね)

ワタシも効率を追求するため、まずはラジコン用の机の片付けから始めたいと思いますw

尚、ヒロキ少年のラジコン机はかなり片付いてます(勉強しろ!!)

まとめ〜次回予告

ここまでいかがだったでしょうか。

おさらいしますと、

・アドバイスは全部やってみて合う合わないを判断する

・効率を追求する

もうお分かりですね?このお話、ジュニアレーサーに伝えていきたいことなのですが、

現代を彷徨える我々大人にも響くことばかり。

良い話は皆さまにもシェアしたい!

さて、次回の記事では

・センスは磨くもの

・頑張ると長続きしない

・一生懸命にやると沢山友達ができるよ

の3本でお送りします。(クワクック)