ラジコンファンの皆さまこんにちは。
前回、嫁氏と息子氏がプレオープン初日に訪れて以来2回目、ワタシは初めて、茨城県鹿嶋市にある、「かしまRCサーキット」に行って来ました。
ワタシはたいちゃんパパと因縁のダート対決(笑)、息子氏はお小遣いでゲットしたニューラリーカーを思う存分走らせるために「レースとは違うラジコンの楽しみ方」を実践すべく車を走らせること1時間ちょい。
やって来ました!
ここがオカミオーナーが漢(おとこ)の夢を実現させたラジコンサーキットか!!
サーキット誕生秘話
ラジコンに出会い、ハマり、魅力に取り憑かれた者なら誰しもが憧れるプライベート・サーキット。
「自分だけのサーキットで心ゆくまでラジコンを走らせたい!そして、ラジコン好きのみんなを笑顔にしたい!」
その夢を叶えた男、それは株式会社オカミ 代表取締役社長のオカミさん。
・・・と聞くと「ハイハイお金持ちの道楽ね!!」
と思われた方もおられるかもしれないが、さにあらず。
日頃から、いろんな人に会うたびに
「ラジコンサーキットやりたいんですよねー」と言い続けていたら、ある時、
「土地あるよ!」
「重機あるよ!」
「コース設計、アドバイスなら任せて!」
「じゃあ作るよ!」
仲間や支援してくれる人がいつの間にか集まり、あれよあれよと言う間に実現して行ったというのが実際だという。
「やっぱり夢は言葉にしないとダメですね!」
笑顔のオカミオーナーは言う。
出会いと縁が産み出した奇跡のサーキットなのだ。
もちろん、どんどん理想が膨らんで行き、私財を惜しみなく投入、さらには借金までしてプレオープン(グランドオープンは11/5(日))に漕ぎつけたと言うではないか。実にあっぱれである。
ラジコンを買ったは良いが、走らせる場所がない。X(Twitter)やInstagramを見て来たよ!という人が昨日も訪れていた。
初対面のおじさん、若者、キッズがラジコンを通してすぐに打ち解けて笑いが溢れる場所がそこにあった。
夢は叶う。
同世代としてこんな素晴らしいことってなかなかない。
もちろん、この最高の場所で、親子で思いっきり楽しませていただいたのは言うまでもない。
こだわりのオフロード・ダートサーキット
個人的な好みだが、オフロードバギーならダートが楽しい。
豪快に土埃を上げながら走る自慢のバギーが、スライドを決めて、コーナーを立ち上がる。
爽快感と疾走感、ワイルドさ。たまらない!!
しかし、ダートコースは維持管理が大変なこともあり、なかなか身近になく、かと言って空き地や公園ではダメなのだ。
コースアドバイザーはあのKAIPA(カイパ)氏。全日本チャンピオン 小寺海飛さんのパパで凄腕メカニックという一面もありながら、最近では全国を飛び回って「楽しく遊ぶ方のラジコン」をやったり、極秘裏にいろんなパーツの開発とかをやっていると噂の人物。
カイパ氏によると、オカミオーナーが当初イメージしていたサーキットは今よりもっとテクニカルで、ジャンプが多く、どちらかというと競技志向が強かったという。(オーナーがGBサーキットで競技バギーレースをやっている影響)
その案をカイパ氏はバッサリ切り捨て、誰もが転ばず、壊さないで楽しめて、飽きないコースを追求した。
コースパイプの太さ、高さにもこだわり、
「どんな人でもずっと走れないとダメでしょ。難しいコースは他にあるから、ここしかないのを作らないと。」
工事の経過を写真で送り、その都度ダメ出し、ダメ出し、さらには現地で指示など、かなり難産だったというかしまRCサーキット。
コース幅を広く、クルマが並んでワチャワチャしても走れるように。
そのコダワリはジャンプにもあり、スロープの長さが上り側と降り側で約2倍違う。
着地側がなだらかになっていて、普通にジャンプしてもつんのめって転んだり、破損したりしにくいつくり。
実際、タミヤTT02Bやランチボックス、ブリッツァービートル、ラリーカーで走らせてみて、誰でもジャンプの爽快感を味わえるようになっていると実感できた。
写真ではなかなか伝わらないが、コースにはアップダウンやバンクがあり、ずっと走らせでいても飽きない仕掛けが随所にある。
このあたりもカイパ氏のノウハウが発揮されているという。
土質、グリップは低めのサラサラの土で、不用意に握るとどんなマシンもスピンする。(前日までの天気で変わるとのこと)
この日のタイヤはタミヤのスクエアスパイクや、大きめのブロックやイボイボがあるタイヤがベストマッチ。
競技用のタイヤはワタシの手持ちではあんまり、という感じだった。
「グリップが低いからマシンに負担がかからず壊れにくい」とは、2回目の来訪、朝日さん。
ワタシ自身もマシンが壊れないって大事だな、と思う。クラシックバギーなども安心して走らせたい。
親子でやってきて、パパが修理にかかりっきりで楽しめない、では特に遠くから来た人は報われない。
一度走り出したら、バッテリーが切れるまで!
お腹いっぱい走れるコース。
また、コースはコースマネージャーさんが毎日整地してメンテナンスされており、ダートサーキットの要であるコースコンディションはいつ来ても最高なのも嬉しい。
たくさん走った後の午後はまた路面が変わり、走りごたえも充分である。
操縦台も低めて、上り下りが楽なのもみんなに優しい。階段はこだわりのコンクリート製。コストかかってます!
この日はキッズ、女性もラジコンを楽しんでいて、華やかな雰囲気。
何より、走らせている方の笑顔を見て頂いた方が話は早いと思う。
こだわりの環境
ウッドフェンスに囲まれ、ラジコンサーキットらしからぬ爽やかさのピット。
床面はアスファルトになっており、落としたネジやパーツも見つかりやすい。
基本的にピットテーブル、イスはコンテナからセルフで出してセットする。
電源は壁際と天井にあり、至れり尽くせりだ。
細かい作業をするならピット照明を持参した方がよいかもしれない。
こちらの建屋でエントリーシートを書いて、利用料は封筒に入れてコンテナ内のポストに入れる。
グランドオープン後はなんと、蕎麦の名店から出前も頼めるというから驚きだ。メニューもガッツリ定食もあり魅力的。(4名以上から利用可)
ちなみにクルマですぐのところにコンビニ(セイコーマート)もある。
コースサイドにテラス席もあり、ラジコンが走る様子を見ながら優雅にランチ。最高かよ、なのである。
ラジコンを並べて記念撮影できるフォトスポットもあり、来場の際は是非一枚。
気になるトイレはコンテナ型だが、水洗でさらに男女別に別れている。なんとウォシュレット完備。
以前、ラジコンサーキットに必要なものとして、ホスピタリティと書いたが、このかしまRCサーキットはコースはもちろんのこと、そこで過ごす人への心遣いにあふれていた。
ここならピクニック感覚でランチを楽しみ、ラジコンを走らせることもできる。
こんなサーキット、みなさんのところにはあるだろうか?
お近くの方も、そうでない方も!
興味を持たれた方は是非足を運んでいただきたい。
※駐車場は第一駐車場に約10から15台、第二駐車場もある。
ピットテーブル、椅子、電源コードが持参できる方は持って来ておくと混んでいても安心である。
次回はその日、ワタシと息子がどう楽しんだかについてをお送りしたい。豪華ゲストとのお話も。