ラジコンファンの皆さまこんにちは。
秋の気配からまた真夏の暑さへ…
寒暖差の激しさにオジサンの身体が悲鳴を上げております。皆さまもご自愛くださいませ。
今日は競技バギーの魅力と走らせる場所について、日頃思うことについて書きたいと思います。
競技バギーの魅力
我が家親子がすっかりドップリハマってしまった競技バギーの世界。
ラジコンという趣味のさらにさらにマニアックなカテゴリーである。
この競技バギーの最大の魅力は何か。
色々あれど、個人的にはズバリ、ジャンプではないかと思う。
獣のような唸りを上げ、低く構えたバギーはグングン速度を上げて行く。
シュタッ
刹那、フワリと宙を舞い、空中を踠くように泳ぐ。
パスッ
次の瞬間、強靭な足回り、シャシが着地のショックを何事も無かったかの様に受け止め、ヒタリと地に足を着ける。
間髪入れず、伸びたゴムが元に戻ろうとするかの如くの加速…マシンは既に次のジャンプを目指している。
地上の重力に逆らい、空中を泳ぐように跳ぶ!
「跳びたい!」
それは大袈裟に言えば、羽を持たない我々人類古来からの願望かもしれない。
この自由自在なジャンプこそが、競技バギーの醍醐味。もっと言えば入門用マシンでは味わえないものなのだ。
その次に魅力と感じているのは、その競技性である。
恐ろしく速いマシンをまるで自らの分身のように制御する高度なテクニック。
観ているものを魅了する、わずか数センチ、テイルトゥノーズでの激しいドッグファイト。
エキスパート・ドライバーのハイレベルな走りを観ているだけでアドレナリンが出てくる。
まさに技と技の応酬だ。
カッコイイ!尊敬の眼差し!
自分も上手くなりたい!
そんな憧れを抱けるドライバーがいること。
そして、その技能に優れたドライバーが人間的にも魅力があること。
「あんな風に走らせてみたい!」
「あんな人になりたい!」
つくばラジコンアリーナでも、GBサーキットでも、CORCでも、実際にサーキットに来て、その姿を目の当たりにすれば、全員とは言わないが何人かはその魅力に取り憑かれて、自分も始めてみようと思うのではないか。
逆に言えば、サーキットに足を運ばないとその魅力には永遠に辿り着けないのが現状だと思う。
何故こんなことを書いたかと言うと、最近、ラジコン仲間がラジコン用のオフロードサーキットを開業するという知らせが届いたからである。
この時代にラジコンと言うニッチな趣味のために莫大なリソースを割いて場を提供する英断にまずは感謝し、喜びたい。
走らせる場所の大切さ
ラジコンの楽しみ方は色々ある。
家の庭を走らせる、空き地、公園、駐車場など思い思いの場所で走らせて楽しむ、いわゆる野良ラジコン。(ワタシも小学生の時はコレでした)
そしてラジコン専用のサーキットに出向いて利用料金を払って走らせる楽しみ方がある。
別にどちらが良い悪いなどと言うつもりはない。
が、ワタシ個人的にはラジコンと言う趣味は「走らせる場所が凄く大事」ではないかと考えている。
何故なら、我が家の例で言うと、空き地、公園ラジコンはすぐ飽きてしまうのと、ラジコンに対して注がれる他者の視線が気になってしまう(自意識過剰w)ということが一つ。
さらに、趣味としての豊かさを享受するなら、他者との繋がりがないとなんとも味気ない気がするからである。(あ、ボッチラジコンを否定する訳じゃないですヨ)
タミヤでラジコンを始めた我が家が今競技バギーをやっているのは、サーキットで出会った人との繋がり、縁がきっかけだったのだ。
ラジコン仲間がその人脈、財力を思う存分に発揮して新たなラジコンサーキットを開く。
それは、単なる遊び場と言うだけでなく、
新たなコミュニティを提供することにつながる。
今回開くサーキットは競技ユースではなく、初心者、初級者が自由に思い切り自慢のバギーやラリーカーを走らせられるものと言う。
1番の関心はどんな人が集まり、どんな雰囲気なのか。
ラジコンを始めたばかりのユーザーや、親子連れはサーキットに足を運ぶことにハードルの高さを感じる。我が家がそうだった。
技量はもちろん、知識、ルールやマナーも分からない中不安でいっぱい。
しかし、当のサーキットはと言えば、
常連客が仲間内でワイワイ盛り上がっている、若しくは、高価な機材でキラキラしたピット、妙にカツカツ殺伐とした雰囲気だったりして、アウェイ感や、居づらさを感じるサーキットも少なくない。
勇気をを出して来た初心者、初級者ユーザーの心は萎んでしまう。
これもかつて我が家が経験したことだ。
まあ、我が家はそれを逆に「今に見てろよ、見返してやる!」なんて奮起の燃料にしていたが、それはどうでもいい。
サーキットに求められるもの
サーキットに求められる1番は何か。
広くて楽しいコース?
綺麗なピット?
広い駐車場?
綺麗なトイレ?
それらももちろん大事だが、ワタシが考える1番はホスピタリティ(おもてなし、気遣い)である。
息子、娘を連れていろんなサーキットを回ってたどり着いたGBサーキットでそれに出会い、今がある。(他にもタキ、バンブーサーキットやCORCも素晴らしい👍)
コロナ禍の中ラジコンを始め、よくわかっていないけど、プライドが高い、
簡単に言って面倒くさいワタシ(笑)に親切に基本のキから教えていただき、子どもを褒めていただいて、さらに練習に付き合ってもらい、
気づいたら笑顔の輪の中でラジコンを楽しむように。
しかもそれらのホスピタリティは、オーナーの意図でもあるけど、オーナーが居ない時でも常連客が自ら買って出て、ごく自然に行われる。
その雰囲気、伝統は受け継がれ、初めて来た人には皆が最大限にもてなそうと奔走する。
もちろん、ワタシも微力ながら初めての方に設備の使い方、タイヤなどをガイドしたりしている。
(慣れてくると扱いが雑になるw)
「ここは自分がいて良い場所なんだ。ホームなんだ。」
勇気をもってやってきたユーザーがそう思える場所に、あらたなサーキット、
「かしまRCサーキット」はなってもらいたいと願うのである。
あ、最後に1番大事なことを。
そのサーキットの雰囲気は利用者である自分自身も協力して作り上げていくもの。(真のお客さんは最初だけ)このことを肝に銘じて楽しみたい。
・・・競技がやりたくなったら、ほかにもたくさんサーキットがあるよ!という導火線にも(笑)