コラム

【三瓶さんと】つくパーデビューして来ました【キッズレーサー】

ラジコンファンの皆さまこんにちは。

新型コロナ感染の急速な拡大が影を落とす夏休み。

行動規制がない中、もはや一人ひとりが感染に気を付けながら活動していく他ないと感じています。

マスク、暑いから嫌とか言ってられません・・・

さて、先日、つくばラジコンアリーナ、つくばラジコンパーク(通称つくパー)で、息子がオフロード(カーペット)デビューしてきた話です。

この日を待っていた!

日頃はGBサーキットで屋外のダートと人工芝のハイブリッドコースで競技バギーを楽しんでいる我が家。(最近、全面カーペットになったばかり)

「カーペットもやってみたい」

ヒロキが言い出したのが3月。

レジェンド三瓶さんに相談。

「二駆、モデやりましょう!」

カーペット仕様のスタートアップをお手伝いして下さることになった。まさに神!!

難航したベースマシン探しはこれまたGBの誇るエキスパートドライバーのyoyo(ヨースケ)氏の協力で解決。感謝、多謝である。

※ピカピカのRB7 カーペット・モデ仕様

マシンは三瓶さんが組んで下さり、5月に完成するも、なかなかスケジュールが合わず、ヒロキ夏休みのこの日になった。

まさに、待ちに待った日なのだ。

つくパーと言えばラジコンを始めたばかりの頃、(谷田部アリーナという名称だった)TT02を持ってスポーツコースに行ったきり。常連さんについて行けず、泣いて帰った思い出。

今日はオフロードバギーで再挑戦だ。

三瓶達也さんと

当ブログに度々登場する三瓶さんとは・・・

もはや説明の必要がないと思われるが、

日本が誇るR/C 1/10電動バギーのトップドライバーの1人。

写真左から、広坂正美氏、足立慎之介氏、三瓶氏※広坂氏のYouTubeより転載

JMRCA全日本選手権、オフロードバギー、2WD・4WDのAメインファイナリスト。世界の原篤志さんや、広坂氏などと共に競技バギー黄金期を駆け抜けて来た。

通称「三瓶走り」と呼ばれる、驚異的な旋回速度、ダートでは、マシンを絶妙に滑らせながら走る、繊細で正確なスロットル、ステアリングワークは芸術的とも称されている。

現在も現役を続け、京商ユーザーの心強い味方、サポートドライバーをつとめながら、各地のレースで活躍しているのは皆さんもよく知るところ。

※伝説のブレインスピードグラフィックによるペイントのボディ。パーソナルカラーはずっと不変。

そんな三瓶さんには、ヒロキが競技バギーを始めた時からお世話になっている。

ヒロキにとっては、走らせ方はもちろん、人としてどうあるべきか、など、事ある毎に教えて下さる師匠的存在。

※コースを見ながら話す2人

ワタシ自身も、メカニックとしての基礎の基礎を現在も少しずつ教えていただいていて、なんとかパパメカニックを続けていられるのは三瓶さんあってこそなのは間違いない。

どんな時も紳士で優しい人柄。みんなに愛されている三瓶さん。

実は凄い方なのに全く飾らない。そこがまたカッコ良かったりするのだ。

GB崎山オーナー、お実行氏とは学生時代からの付き合いだそう。

あらためて、GBサーキット、チームGBって凄いなとしみじみ思う。(崎山さん、凄いです!!)

京商アルティマRB7 カーペット仕様

モーターは6.5Tのモディファイド仕様。ESC配線は早速やり直し指令を頂く。テーマは低重心。

ダート仕様との主な相違点は、

・ギヤデフ

・前後スタビライザー

・車高、キャンバー、トーインなどのアライメント、ステアリングのアッカーマンなどのセット

・タイヤ(つくパーはリアがカクタス・イエロー、フロントがカクタス・フュージョン(4WD用フロント)を2WD用ホイールに加工して貼る)

と変更は多岐に渡り、ダート用をその都度カーペット仕様に変えるのは無理である。(競技としてやるなら。ダート用でも走行は出来る)

※練習用ボディはヒロキ自らマスキングし、スプレーで塗装。カットも自分で行う。

タイヤも特殊で、シュマッカーのカクタス・フュージョンを加工して貼るフロントタイヤなど、ノウハウがない初心者にとっては「何をどうしたら良いか分からない」世界。

※日々精進ブログより転載

タイヤの貼り方についてはうみぼうず様のブログを参照。

こちらは軽量ボディ。

いざ、実走。

屋内オフロードコースはタイムテーブルで走れる時間が決まっている。10分間。それ以外の時間続けて走ることはできない。

最初はビギナータイムで走らせる。

車高は前後15ミリ。三瓶さんが用意してくれた練習用タイヤで走り出す。(新品だと最初は動きがシビア過ぎるとのこと)

予想に反して、問題なく周回できる。前週のカーペット化したGBサーキット走行が効いたか。

周囲とのスピード差が気になり、モディファイドの時間に移ることに。

走らせた感想は?と尋ねると、

「凄く楽しい!!」

興奮気味に語る。

速く走りたい!

「ヒロキ、ストレートエンド、もっと頑張れ!」

操縦台下から三瓶さんが指示を出す。

いざ、モディファイドの時間に速く走らせようとして壁にぶつかった。

もっと速く!速く!

握るようにはなったが・・・・

とにかく転ぶ!!

コーナーでハイサイド。ジャンプ着地後に横転。

自分も三瓶さんもマーシャルに走り回る。

原因は、ハイグリップ路面に対応できていないこと。ダートでのクセがなかなか抜けないことがある。

コーナーでリヤが滑らないので、誤魔化しが効かない。ブレーキが遅れ、強引なステアリング操作でコロン。

ジャンプ着地の時にタイヤを行きたい方向にコジッたままだとまたコロン。

「ステアリングはジワっとだよ!」

「リズムと精度!リズムと精度!」

そのつど考えながら走らせるヒロキ。

操縦台の下からアドバイスを送る三瓶さん。

これは贅沢な時間!!

対話とセッティング

とにかくヒロキ自身から感じたこと、思ったことを引き出そうとする三瓶さん。

その言葉をもとに、「ここ変えてみようか」

とセッティングを変える。

何を何の為に変えたかはワタシにもわかりやすく教えてくれる。

一つ一つ、試して戻して、違いを感じ取らせる。

「良い悪いじゃなく、どう変わったか」

徐々に走りやすいセッティングが決まってくる。

1時間の中で10分の2セットしか走れないので、時間はあっという間に過ぎていく。

やっとモディファイドの猛者たちについて行けそう、となってきた時にタイムアップ。

夕飯に間に合うようにブッ飛ばして帰らねばならない。

ヒロキは言う

「怒られても良いから、最後(閉店)までやりたい!!」

・・・・その言葉をワタシじゃなく、ママに言ってくれたら・・・・(笑)

終わりに

三瓶さんに走らせ方を教わって、ラップタイムを削ることに楽しみを覚えたヒロキ。

そばで見ていて感じたのは、加速、ジャンプ、コーナリングにいわゆる「待ち」がなく、動作のテンポがかなり速いこと。

ダートのバギーとは全く別物の競技と言っても良いかもしれない。

いわゆるリズムが全く違うので、これもまた練習して鍛錬が必要だと思った。

目標とした13秒台には遠く及ばなかかったが、完全に火がついたヒロキなのだった。

今回、カーペットデビューにあたり、マシン作りからシェイクダウン、走らせ方、セッティングまで、三瓶さんには何から何までお世話になってしまった。

貴重な1日を費やしてヒロキと対話を繰り返し、ワタシにノウハウを教え、さらにマーシャルに走り回って・・・本当に感謝しかない。

この場を借りて再度お礼を申し上げたい。

ありがとうございました‼️

ワタシとヒロキ、なんとか嫁予選を勝ち抜き、競技ラジコンに精進し、恩返しができたらと決意した一日だった。

metabonz宮

おまけ〜たいちゃんと一緒〜

この日は、タイトパパさんファミリーともご一緒し、ひたすらバギーを走らせる一日を楽しんだ。

タイトパパさんも競技バギーを始めて1年半と我が家と同じくらいで、お互い情報交換しながらパパメカニックを楽しむようになった。

タイトくんはストッククラスなので、一緒には走れなかったが、とにかく小学一年生とは思えないくらい上手で驚いた。上手なだけでなく、速い!!

GBでも上手だと思っていたが、カーペットだとその切れ味が際立つ。確かに荒削りだけど、大人のマシンとの混走でも、物怖じしないアグレッシブさ、クイックな動作の切り替えは見習わなくてはと感じた。

また、タイトパパさんは非常に研究熱心で、ワタシが知らないこともたくさん知っている。この日も日頃から悩んでいることについて、三瓶さんにアドバイスを求め、直ぐ実践していた。

GBサーキットとはまた違う難しさ、面白さを知ったつくパーデビュー。

お互い切磋琢磨しながら、競技ラジコンを楽しんで行きたい。