ラジコンファンの皆さまこんにちは。
ラジコンに限らず、仕事でも何でもそうだと思いますが、グングン成長を実感できて、面白いくらい上手くいく時もあれば、何をやっても噛み合わない、上手くいかない時期があったりします。
パパメカニックとキッズレーサーを始めてそれを実感する機会が増えてきました。
今日はそんなお話です。
朝のルーティン
週末のGBサーキット。
競技バギーを始めたばかりの頃は、メンテもろくにしていない、先週走らせたまんまのマシンに急いでタイヤ(剥がれちゃってるヤツとか)をつけて、バッテリーをのせ、「とにかく一刻も早く走らせたい!」の一心だった息子氏。
今現在はというと、
朝ピットを広げると、パパがバッテリーを充電しつつ、息子氏はダンパーメンテを始める。(前日に作っておくこともある)
気温や路面からオイルの番手を決め、いい感じのヒキダンを作れると次は、アライメント。
車高、キャンバーを調整して、タイヤを選ぶ。
5部山、7部山、バリピン、その日の目的に合わせて選ぶ。
この日のテーマは走り込み。ラインを外してオーバーテイク、ラインを外してジャンプなど、試したいことを決めてから走る。
走り出すまでの準備が長くなったのだ。
何故なら、
popokabutoさん(親子ラジコンレース仲間)のワードを借りるとすれば、我々は
「小さなレーシングカー」
を走らせるからである。
最近、そのことをしみじみ思う。
・・・・・・・・・
嫁氏に入念に根回しをした後、大量の荷物を部屋から運び出して、クルマに乗せ、いざサーキットへ。
正直に言えば、競技ラジコンは億劫との戦いだ。
めんどくさいのである。
疲れが溜まっていれば尚更だ。
それでも、億劫を上回る何かがあるから我々はサーキットへ向かう。
気持ち良く走れない
走り出して1パックも終わらないうちにピットに戻ってくる息子氏。
「なんか走らない。気持ち良くない。」
苛立ちを隠せない口ぶり。
先週まであんなにガンガン走れていたのに、今日は上手くノレないという。
「なんかって何⁉️」
さあ困った。
タイヤ、ダンパー、その他をチェックしていく。
特におかしいところはない。
さらに具体的に聞いていく。
「曲がらない?入り口?出口?」
「ジャンプ?踏切り?着地?」
最初の頃は何を聞いても要領を得なかった。
しっくりこないことを言葉にするのは大人でも難しい。
同じサーキットでも、日によって天候などでグリップが違ったり、風があったりで毎回同じようには走れない。
こんな時、重要になるのがコミュニケーション能力、特に言語化能力だ。
繰り返していくうちに少しずつだが、伝えられる言葉が増えていく。
もっとも、仮に「こうしたい、こうして欲しい」という要求があっても、ワタシ自身に引き出しがなく、どうして良いか分からないことが多かった。
ドライバー側の伝える力、メカニック側の引き出しの量ともに行き詰まりを感じる時がある。
単にドライバーの気分の問題だった時もあるし、あれこれいじった挙句、もどしてタイヤを良いヤツに変えたら解決したこともあった。
今1番感じているのは、息子自身がもっと速く走れるはずだ、というイメージと現実のギャップの様に見える。
イメージとの乖離。スランプというヤツか。
10倍のスピード
三瓶さんに以前言われたのが、
「ヒロキのドライバーとしての成長はお父さんのメカとしてのスキルの成長の10倍は早いと思います。」
10倍!!
シャア専用の3倍速いどころではない。
パパメカニックには二系統いて、自分がレーサーとして走っていた方でメカにもある程度精通しているパターンと、ワタシのように息子と一緒にラジコンを始めて、全く追いつかなくなってメカに転じたパターンの人がいる。
ワタシの場合、タミヤで始まり、いきなり競技バギーになり、ワケも分からないうちにレース!レース!になり・・・
とは言え、ワタシも実車ではサーキット走行などクルマ趣味をやって来た身であり、アンダーやオーバーなど、走りのイメージなど分からなくもない。たが、ラジコンでは全然役に立たない(笑)
なかなかメカとして成長出来ない自分が不甲斐なくもどかしい。
しかし、焦っても仕方ない。
三瓶さんや、ヨースケさん,他にもGBにはエキスパートがたくさんいる。
分からないことは聞けば良い。
今までは「何から聞けば良いのかが分からない」状態だったが、それよりはマシになりつつある。
少しは成長しているようだ(笑)
三瓶さんは続ける。
「もうそろそろ、ギヤデフのオイルが全くないとか、初心者の人が間違えるみたいなパーツのつけ間違いとか、そういうミスはないようにしましょう!」
グハッ(突き刺さる)
肝に銘じたい。
楽しく走れたか
毎回、GBを後にする時は笑顔の我々親子。
「どうだった?」
「楽しかった!」
気持ちよく走れない、という息子に対してメカが悪戦苦闘して、
それでも解決できない時はヨースケ氏にマシンを走らせてもらいながら異常や調整するところを確認。
ヨースケ氏「気にしすぎ!マシンはこんなもんよ!もっと考えて走りな!!」
ヒロキ「キーッ💢」
みたいなやりとりもしばしば(笑)
思い通り(このレベルが以前よりかなり上がっている)走れるようになると、サルのように走り込みが始まる。
バッテリーが追いつかない。
さらに、ヨースケ氏、崎山さんらGBエキスパート陣とのぶつかり稽古も楽しみの一つだ。
レコードラインだけをなぞっていても分からないレースの走りの中で見えることがある。
よく走るようになったマシンや、楽しそうな息子の姿を見て嬉しくなるワタシ。
アドレナリンをたくさん出して、楽しい気持ちで帰途につけるか。
結局は楽しかったら勝ちなのだ。
小さなレーシングカーを走らせるぞ!
また週末が待ち遠しいのである。