ラジコンファンの皆さまごきげんよう。
気が付けば春、春と言えば卒業シーズンですね。
卒業とは、そこで終わりということではなく、新たなことの始まりでもあります。
「終わりは何かの始まりでもあり、始まりは何かの終わりである」
社会人になって20年30年と経つとね、中々そういうのも感じづらかったりするわけですが、
いや、そんなことないか。
年度末はクソ忙しい!!
Metabon石
先日のGBサーキットでのラリー走行会(仮)にて
少し前になりますが、宮さんにラリーカーを走らせようぞ!というお誘いを受けてGBサーキットに行ってきました。その様子は既に宮さんが寄稿 (LINK) しております通り、とてっも楽しかった訳であります。
が、そもそもこのラジコン+ラリーと言うのはワタクシが久々にラジコンを始めるにあたって目をつけたカテゴリーであり、手持ちのXV-01 3号機のシェイクダウンにもってこいだったわけです。
今回持ち込んだXV-01 3号機は、ロングダンパー化こそしているものの、これと言ったカスタムはしておらず。デフも前後キット標準のオイル封入ギヤデフのままですが、深いロールを伴いながらひらりひらりと良く走るのは相変わらず。少し面白みに欠けるかなと思いきや、そこそこのハイペースでもこなしてくれるのは流石です。
しかし。
相方である宮さんが持ち込んだTT-02を少し走らさせてもらったのですが、、、荒々しさはあるものの逆にそれが楽しい!!そしてイメージしてたのと違う!!
TT-02って、こんなに良く走ったっけ??
と少々衝撃を受けたのであります。
TT-02が欲しい!
後日、早速宮さんに話を振ってみる(笑)
石「なーなー、ワシもTT-02欲しいのねん」
宮「ほげー!石さん、一年くらい前に一度買ってつまらんってすぐ手放したでしょー?」
石「あの時はね、、、買ってみたものの、言い方悪いけどやっぱり安っぽいというか、、、」
石「走らせた感じも、悪くは無いけど面白みに欠けるというか、、、」
宮「ほほぉ、でも今回はワシのTT-02ラリーがハマったと?」
石「そう!」
宮「なら無印のキットなら安いし、いいんじゃまいか?」
石「いや、どーせ弄るならさ、ほら、type-SRとか、が良いなー」
宮「いや、漢は無印よ!そもそもワシのも無印よ?」
石「うそーん!なんか色々付いとったでしょ?青いパーツとか」
宮「多少はね。でも基本無印ばい!」
石「ぐぬぬぬ」
と、こんなやり取りから始まり、その後もあーでもないこーでもないと論議する日々(笑)
そして出した答えはこうであります。
キット+OPT= 2万円(予)計画
TT-02のボディ付きキット、実売価格は約1万円。安い!
これに、約一万円分のオプションパーツを買い、手持ちのサーボ、ESC、受信機を合わせればたったの2万円で楽しめるという算段。あ、オイルダンパーも手持ちを使います。
キットはワタクシがよく行くスカイホビーさんでは、ランチャデルタが9100円、スバルインプレッサモンテカルロ仕様が9700円(共に税込み)で売られています(22年3月時点)
残念ながらワタクシが買いに行った時はデルタは無かったのでインプのキットにしました。まーラリーカーのボディならなんでもよかった(笑)
隣にある大きな紙袋は後に出てきます同時に買い込んだオプションパーツになります。
さー、残り1万円でどんなオプションパーツが買えるのか?(必要なのか?)
一緒に見ていきましょう。
タミヤの罠?数々のオプション類を厳選しろ!!
もうご存知の方も大勢いると思いますが、初心者向けでリーズナブルな価格設定故に、ものすごい数のオプションが用意されていますね。
これ全部組み込んだら総額いくらになるか?計算したことあります??
やめといた方が良いですよ(笑)
でもね、1万円分だけ、となるとこれが選定は難を究めるわけです。
とりあえず、これは欲しいかなと思うものを一旦挙げてみましょうか。
※注)ワタクシの主観です
1)OP-1752 アップグレードステアリングセット (定価:6000円、実売価格:4430円)
いきなり予算の半分をかっさらう破壊力、TT-02のオプション類でも最も高価なんじゃないでしょうか?ただし、あのグラグラ、ガタガタなステアリングnリンケージがシャキッとしますし、それは走りにも影響は有るでしょう。そして何より青いアルマイトの露出が高いのでグレードアップ感は半端ないです。
という事でこれは外せませんねー。
2)OP-1501 アルミプロペラシャフト (定価:500円、実売価格:420円)
3)OP-1502 アルミプロペラシャフトジョイント (定価:600円、実売価格:470円)
4)OP-1559 ローフリクションサスボール (定価:560円、実売価格:440円)
三個まとめて。
これらについては賛否あると思いますが、アルミプロペラシャフト及びジョイントは見た目要素も大きいですが、やはり高速回転物の精度向上はプラスであること。ローフリクションサスボールについてはキット標準の樹脂製は走行を重ねるとガタが出てくるので最初から替えといた良いとの判断です。三個合計で1330円。現在合計で5760円、残り4240円・・・
5)OP-1500 ハイスピードギヤセット(66T) (定価:860、実売価格:670円)
これも必要かな。
ハイスピードと言う名が表立ってますが、こいつを導入する利点は2つ。まずスパーギヤの支持剛性が上がる(精度が良い)、もう一点が、スパーギヤが交換可能になるということです。アルミプロペラシャフトと合わせて同時に組み込みたいですね。残り3570になりました・・・
6)OP-792 アッセンブリーユニバーサルシャフト (定価:2300、実売価格:1780円×2個)
回転系の効率を上げる試みの締めは、ユニバーサルシャフトになります。
TT-02は前後等長なので同じものを2つ用意します(フロントだけだったら1セットでOK)
残金3570円-1780円-1780円=10円!!
ぴったり収まりましたね!
でもまだ他に必要と思われるものが・・・
石「宮さんよー、オプション購入資金1万円じゃ足らんよ~泣」
宮「ほかに何が必要あるか?」
石「大事なモノわすれてたあるよ~」
【エクストラOPT編】
7)OP-1476 フルベアリングセット (定価:1900円、実売価格:1680円)
TT-02はベアリングはオプションだったのを忘れてました・・・。
これもマストアイテムでした。ただ、敢えてダートを走る場合はプラベアの方が良いかも知れないです。
8)アルミモーターマウント(YEAH RACING製)
タミヤ純正でもありますが、こちらはピニオンのバックラッシ調整が可能(ピニオンとスパーの選択肢が増える)利点があり、ワタクシはこちらにしました。但し、レースに出られる方は使用可能なオプションはタミヤ縛りというレギュレーションがある場合があるので注意が必要です。
※車両に取りつけた状態ではモーター固定ビスの締付ができないのがちょっと面倒です・・・。
9)OP-663 ボールデフセット (定価:2600、実売価格:1920円)
10)OP-806 ユニバーサルシャフト用ボールデフカップジョイント(定価350円、実売290円)
グリップの低いラリーブロックタイヤで足も深いロールを許す設定となれば、LSD的要素が欲しくなります。調整やメンテが少々厄介ですが、、、
※ユニバーサルを組むと専用のジョイントカップも必要になります。
11)OP-671 フロントワンウェイユニット (定価3800円、実売2800円)
往年のツーリング使いなら、リヤにボールデフを入れたらフロントはワンウェイが定番(笑)振りまわすなら入れときたいところ(走らせてダメならギヤデフに戻します)
12)OP-1947 カーボンダンパーステーⅡ (定価2100円、実売1620円 ×2セット)
コレはとりあえず無くても良いかなと思ったのですが、、、ダンパー及びアッパーアームの支持部の剛性が上がりますかね。もうこの辺になるとヤケクソです(笑)
他にもアルミクランプ式六角ハブ(6mm)や細々した物と、ラリーに適したスプリングを数種類。
という事で、キット込み2万円ポッキリ企画の事はすっかり忘れて盛大にいってしまいました、、、。
まー、コレが楽しいのですけど(笑)
早速組み立てる
通常、最初はノーマル(素組)で組んで徐々にオプションパーツを加えてステップアップしていくのが流儀なのでしょうけど、今回時間もないので最初からフル装備で組んで行きます。
これだけの数のパーツを最初から組んで行くには、先ずは組み立て説明書を読み、どのタイミングでどのオプションパーツが必要かは先に整理し段取りといた方が良いですね。
さて。
無印のTT-02とて手抜きはせず、全てヘックスビスを使います。そうそう、こういった各車種用にセットになったものが便利です。
ヘックスビスを使う場合は予めタップでねじ立てする事をお勧めします。
凄いめんどくさいけど、パワーツール不要になるし、何よりメンテなどで何度も取り外したりしてネジ穴がダメになる確率が物凄い減ります。
このメインシャシなんかは最初に一気にやっちゃった方が良いです。
ねじ切りによってねじ山が作られました。
この一手間によって、タッピングビスの様に力入れることなくスルスルとビスが回り、最後に「キュッ」と締まる感じはが得られます。
構造がシンプル!
このTT-02、エントリーユーザーを意識してか、とても構造がシンプルで組み立てやすいのが特徴です。
あっという間にここまでできた。
ナックル周り、ステアリングリンケージはサブ組みしてシャシに組み付け、ダンパーを取り付けメカを搭載すれば完成です。
今回、モーターはRZ、ESCはKOのVSF、サーボはフタバの6千円くらいのやつ(失念)・・・全て過去他のシャシに搭載してたものを流用。ダンパーはこれまた手持ちストックのTRFダンパーを組み付けます。
サスストロークに合わせてダンパー長を合わせ、ダンパーオイルの番数及びバネの固さ等については一先ず仮の仕様でとりあえずシャシを完成させちゃいます。
シャシ完成。
次はボディの作成に入ります。
リアル感重視
ボディについては、箱絵の通りに仕上げることにします。
いきなり完成の図ですが汗、普通にカッケーじゃないか!!
ここで完成とならないのがMetabonz(笑)やはりアレが必要という事で、このインプ用のを用意しましょう。
ラリーカーコックピットセット!
これがあるのとないのでは全然違います。ただ、中々手に入らない時期があったりするので、店頭で見かけたらゲットしましょう。
塗装は正直面倒ですが(笑)
どうです?中がスッカスカじゃないのでリアル!
次の走行会が楽しみであります。
まとめ
ハイ、今回はTT-02を購入から組み立てまでをお伝えしましたが、冒頭にも書いた通り、これがエントリーマシンなのにちょっと手を加えると見違える様になるとは今更ながら驚きと共に、今までどこかバカにしてたのを猛省であります。
今回、オプションを盛々で組みましたが(2万円企画は途中でどっかいっちゃった)パーツ代だけでも物凄い金額になってしまい、なんだか割高に思えるでしょう。正直、もっと良いキットが買えるんじゃ?とも思います。はい。
しかし。TT-02のコストバリューが発揮されるのはむしろここからです。
ラジコンと言うのはサーキットで一日中遊ぶと結構痛みます。ボディもボロくなるし。
痛んだパーツやボディ、タイヤを新調すると実はそれだけで結構な金額になっちゃいますよね。
でもTT-02なら9千円代で新車が買えるんです。ボディもメインシャシもサスアームもタイヤもホイールも新品が付いてきます。高額なオプションパーツとメカ類は使いまわせばまたシャキッとしたマシンに生まれ変わる。
もうお判りですね。
ボロくなるのを恐れず、ガンガン走らせられるんです。
コーナーのインベタを攻め、ストレートではスロットルトリガーを思いっきり握り、1コーナーへ突っ込む。
ミドルハイエンドの3万円のシャシと、ボディ付きで1万円を切るTT-02の差は遊ぶスタイルも大きく変わります。※一台を大事に末永く使うのが1番ですよ
という訳で、TT-02はなんだかんだでお金が掛かるとか、エントリーモデルだからと言ったネガティブなイメージも、考え方ひとつ変えると実はコスパ最高だったという気づきに始まったTT02導入のお話でした。
皆さんも一台どうですか??
次回は走行編をアップ予定でーす!