ラジコンファンの皆様こんにちは。Metabon石です。
前回の組立完了編からの続きになります。さて、タミヤからラリークロス用シャシXV-01の後継機となるXV-02 PRO発売のアナウンスが過日されました。
詳しくはまた今度紹介できればと思いますが(おそらく買ってしまうでしょう)、XV-01の走りに惚れ込み通算3台も買ってしまったワタクシとしましては、現時点XV-01のなんとも言えない走行感をこのブログで伝えられたらと思っております。
さて。ラジコンには色々な楽しみ方があります。一つのスポーツとして競技を突き詰めるのもよし、リアルさに拘ってただ愛でるのもよし。ワタクシ的には車趣味の延長としてレースが目的でもないし、タイムがどうのこうのと言った事にも興味はなく、単純に車としての動的な”気持ちよく走る“に拘ってみたい、故にスケール感や実車感が大事だったりします。
新型も気になりますが、まだまだXV-01と共にラジコンを楽しもうと思います。
では前回の続きをどーぞ↓↓↓
組み上がったら・・・
ラジコン経験者なら判ると思うが、最初に以下の設定をする必要がある。
①スピードコントローラーのハイポイント調整
②各部アライメントや車高調整
③ステアリングの調整(エンドポイント、サブトリム等)
これをやっておかないとキチンと走らない。
先ずは走らせる前にESCやプロポの取説をよく読み調整する。
準備が整ったらシェイクダウン(=走行させて真っ直ぐ走るよ微調整も含む)だ!
余談だが組立説明書の最後の方にセッティングシートがあったりする。
自分で組み立てていれば何処をどう弄るとどのようにアライメントが変化するのかは判るはずだ。
このアライメントによっても走行特性は変化する。
実際に走らせてみて自分に合ったセッティングを探す。
(まぁ大概組立説明書通りに組んでればよく走るようにはなっている)
さー!存分に楽しむがいい!(走行編)
ここからこのXV-01の走行感についての魅力を語ってみたい。
先ずは平坦なアスファルト路面にて。モーターがフロントオーバーハングに搭載されてるが故に少々フロントヘビーだし、そもそも車高も高いので、いったいどんな動きするんだろう?と興味深々だったが、拍子抜けするくらい動きは至って素直。ステアリングを切ったら切った分だけスッと曲がる感じだ。
コーナーリング時には深いロールを伴う。
その深いロールを伴ったコーナリング姿勢はまるで実車の様である。
ラリーカ―らしくドリフトに持ち込むのも容易だ。
ロールしやすいサスを利用し、ややオーバースピード気味にステアリング操作にフェイントを入れスパッと切り込むと旋回方向への荷重移動によってキレイにスライドに持ち込める。
そうそう。TT-02とかに比べ走行音が静かで滑らかなのも特筆に値する。
次に公園や校庭の様なフラットダートに持ち込む。
砂埃を上げ豪快に走る様はWRCそのものだ。
アスファルト路面よりも操縦は難しいが、路面を掻きながらドリフトする。これがやりたかった!
また、多少の凸凹もよく動く足により跳ねない。
走行後のマシンは砂埃まみれだ。防塵対策がされたシャシのおかげでギヤに砂を噛むといったトラブルの心配が無いが、モーターはもちろん、ケース内にあるESCは熱を持つので連続走行は注意が必要だ。
持ち帰りメンテも兼ねて掃除をする。
チューンナップを楽しむ
そんなとき、宮さんからオフロードサーキットのお誘いが来た。
オフロードコース??いや、ラリーカーでもギリ行けると言う。
因みに宮さんも当時XV-01を所有しており、なら大丈夫だろうと快諾した。
チキチキレースを楽しむなら、こっそりモーターをグレードアップしよう(笑)
という事で選んだモーターはこれ。
トルク型と謳っているが、無負荷時の回転数26500r/min、49mN・mを発揮する高性能モーター。
オフロード用に防塵カバーも付属しており、XV-01との相性も良い。
高性能モーターを回すには高性能なESCが必要だ!(たぶん)
という事でESCはこれ!
KO VFSはブラシモーター用ESCとしてワタクシの定番と化している。
値段もさほど高くなく国産メーカー故に信頼性も高いのでおすすめ。
シャシの強化も必要(これは入れとけ!ホップアップOPT)
パワーのあるモータに交換したり、サーキットを走行するのであれば、特性の相関を取る必要がある。
そこでお勧めのこれだけは入れといた方が良いというOPTを理由も含め紹介する。
先ずは、フェンスなどに派手にヒットした場合、サスアームの根本のサスピンが脱臼する確率が高い。
サスアームが外れるとサスボールやドライブシャフト(ドックボーン)がもれなく脱落し、紛失する。これを防ぐ為にサスペンションアームの付け根にあるサスマウントをアルミ製の物に置き換えることで脱臼するリスクがかなり減る。
品番及び使用個数は以下の通り。
フロントの前側とリヤの後ろ側で2個必要になる。(JJ3の樹脂部品と交換)
これの他に、
フロントの後ろ側のサスマウント。JJ12(右)とJJ13(左)の樹脂部品と交換する。
リヤの前側のサスマウント。JJ1(右)とJJ2(左)の樹脂部品と交換する。
サスマウント交換と同時に、サスボール(NN2)を以下の物に交換することをお勧めする。
ランナーから切り出すNN2に対し、ガタが少なく摩耗に対しても強い。
メンテ時に交換又は、なくなりやすいので予備も備えておきたい。
お勧めオプションの2つ目は、ユニバーサルシャフトだ。
ロングダンパー化でサスストロークが増えてることもあってユニバーサルジョイントを備えることで駆動伝達効率を上げたい。また、ユニーバーサルシャフトはハブシャフトに連結されているので、万が一サスアームが脱臼してもドックボーンの様に紛失することはない。
前後用意されているが、値が張るので最悪フロントだけでも良いだろう。
後は、好みが別れるかもしれないが(往年のツーリングカー世代は抵抗ないでしょう)フロントにワンウェイを入れるというのもワタクシ的にはおススメである。思いっきり振り回すには必須!
フロントワンウェイと同時にリヤのオイル封入式ギヤデフを重くするのには、シリコンデフオイル#100000にて行うと良い。
このデフオイルは、フロントをギヤデフのまま重くすることによってFF的な味付けにすることもできる。
他にもタミヤのHPにてオプションパーツ一覧があるので、お好みのアイテムを装着してカスタムを楽しむのも良いだろう。但し、上に紹介したものだけでも結構な額になるので、やりすぎには注意が必要(笑)
オフロードコースにて
バギー用のコースでは少々辛い面もあるが、大きなジャンプ台を舐めるようにかわせば走らせることは可能である。但し、ラリーブロックタイヤは湿った赤土ではグリップしない。グリップしなければ横に向けるしかない!
ボディもシャシもドロドロになってしまったが、オンロードと違い豪快で楽しい。
モーターやESCの負荷は高めになるので、休み休み走らせることを心がける必要があるが、時間を忘れついつい熱中してしまう。
帰ってからのメンテが大変そうである。
【おまけ】標準仕様のXV-01をロングダンパー仕様にする方法
XV-01 ロングダンパーはいいぞ!と書いているが、現在XV-01の流通してて手に入りやすいのはランチアデルタとインプレッサチーム新井のキットのみであり、シャシは標準仕様となる。ワタクシも最初の1台はロングダンパーのキットを偶然買えたが、2台目、3台目はこのボディ付きのキットを購入し、ロングダンパー仕様に改造している。
ロングダンパー仕様にする方法は簡単、以下のオプションパーツを揃えれば簡単にできるので紹介しておく。
先ずはロングダンパーに対応するダンパーステー。
カーボン製な為、値は張る。因みにロングダンパー仕様のキットに付属されていたダンパーステーはFRP製である。タミヤカスタマーサービスにスペアパーツとして注文することができる(在庫がある場合)
次にロングダンパー化するためのダンパーだが、ここはCVAではなくアルミ製をチョイスしたい。
GF-01のアルミオイルダンパーセットが使用可能だ。
組み合わせるばねは以下の物を使うとよいだろう。長さ及びばねレートが丁度いい。
GF-01アルミダンパーを組む際は以下の通りにすること。
①ダンパーエンドは長いものを使う。
②フロント用2本はリバウンド長を抑える為、4~5mmのスペーサーを入れ、短くする。
理由は、フロントのリバウンドを多く取ると、ステアリングロッドがシャシやサスマウントに干渉し引っ掛かりを起こすからだ。
干渉する部位をリューターで削る方法もあるが、強度が落ちるのでお勧めしない。またステアリングリンケージを上に上げる改造を施す事例もあるが、先ずはダンパー長を抑える方法が無難である。
まとめ
どうでしょう?ワタクシのXV-01ロングダンパー愛が伝わったでしょうか?(笑)
ラジコンを再開してもう数年経ちますが、いつでもどんなときでもこのXV-01は常に手元にあるくらい、とても気に入っております。
もちろん、完璧なのか?と問われれば、決してそうではないと思います。
でも、どこかタミヤなのにタミヤっぽくない(本流ではない)、そんなところも含めて何か愛おしいのであります(笑)
過去、このラリー系は何度か小さいブームは有っては消えていたそうです。ですが冒頭にも書いた通りタミヤが新型となるXV-02 PROをリリースすることでまた盛り上がることを期待します。
貴方は、これが好きだ!っていうシャシはありますか?