コラム

【コラム】パパメカニック日記〜沼ると言うこと〜

土曜日、午後からつくパーでセット出し。

初めて閉店まで息子と走り込んで来た。

今回、走らせながら、かなりクルマに手を加えた。

2時半から閉店の8時まで。

夢中になると、本当に時間が過ぎるのが早いと感じた。

親子で競技バギーを始めてかなり経つが、ここに来て再び<沼る>感じを覚えて戦慄する。

沼る、とは趣味の世界の底知れない魅力にズブズブとハマってしまう事の例えである。

あくまでも息子のラジコン、息子のレース、と一定の距離を置いて来たつもりだったが、どんどんマニアックな領域まで突き進む自分に、

「ああ、沼ってんな!」

「どうせやるならとことんだな!」

振り切ってしまえ、自分!!息子!!

そう感じる昨今である(大丈夫か)

B7をブラッシュアップ!

・ステアリング周りをアルミ化。クランクとブリッジをFTパーツへ(以前はカーボン)

・受信機をRX482からRX492iへ。それに伴い、レスポンスモードを変更(初めてSXRモードに)

・リヤのリバウンドを規制、リヤダンパー内に1mmスペーサー

・モーターをG4からG4Rへ

・ピニオンを31.30.29を用意

・リヤCマウントをFTスチールからアルミ製(TWORKS)へ

・リヤスキッドを0度へ

これだけ変えてしまうとよく分からなくなってしまいそうだけど、

最初から変えて走らせたのは受信機、モーターとステアリングのみ。後はパック毎に変化を感じながら変えて行った。

G4Rは速い!

約2年お世話になったG4からG4Rへ。

やはり加速感、パンチが違うと息子氏。

ストックはパワーソースが大事だと言うが、もはやつまらない妥協は要らない(熱くなってる!ヤバイヤバイw)

アルミステアリングも導入をかなり迷った末に導入。

なるべくお金をかけず、ノーマルで、と言う当初のコンセプト(そんなものあったのかw)は何処へ。

ラジコンを始めた時からお世話になってきた受信機をFH4TのRX482から最新のFH5の492へ。

しかもずーっとレスポンスモードはステアリング、スロットル共にノーマルモードでやって来たことが判明。

ズボラ、ポンコツはこういう時に痛い目をみる。

多分、M17もLH2も、宝の持ち腐れ感が半端なかったのでは無かろうか…

交換、レスポンスモードをSXRへ。

もうね、ビクビクですよ。笑っちゃいますな。

されどタイムは簡単には…

弾けるモーターパワーとシャキシャキのステアリング。

さらには、バキバキに速くなったステアリングとスロットルのレスポンス。

どうだ?走らせやすいか?

目標タイムは簡単にクリアか?

と思いきや、そうはならず。

RBからレッドブルに昇格した角田選手よろしく、全く感覚が違うクルマになってしまったようだ。

「クルマは凄い良いよ。あとは乗りこなせるかだと思う」

ドライバーである息子氏は言うが、まだしっくり来ていない様子。

速くなったクルマ。スピードではなく、全体的なレスポンスが良くなったB7。(速さならモデで慣れている)

今までは遅いレスポンスを予測して無意識のうちに早く早く動かしてきたのかも知れない。しかし今度はそれをやると内側のフェンスにぶつかってしまう。

走るクルマの様子を観察。

明らかに前回ラウンドレースで走った時よりも、全体的にキビキビ感が増して、動きがクイックになっている。

ジャンプ後の着地、加速の体勢など、明らかに速くなっている。

タイムも揃いつつあり、後は何か?

ピットで話合う。

そうこうしているうちにタイムが出始めた。

ハイスペックなものもやはり最後はそれは使う人次第なのだと思った。

大切なのは謙虚さ

話は前後するが、

タイムが伸び悩んだ時、やはりお手本が必要になる。

スマホで前回レースのAメイン動画を何回も見て、上位ドライバーと自分の走らせ方と比べる。

そして次のパックで試す。

それを繰り返すうちにどんどんタイムは縮まって行った。

今までのように、ただやみくもに走らせるのではなく(もちろん真剣に走らせていたけれども)

何を、どうすればタイムを削れるのか。

核心の部分を謙虚に速いドライバーのマネをしようとしたところが大きな進歩だと思う。

マネなどしなくても自分で解決できる…

そんなプライドもあっただろうが、やはり謙虚さは大切だと痛感したのだった。

結論はとにかく短い距離を通すラインだった。

レースとなれば、これにドッグファイトが加わりさらに難易度は上がるが、タイムが出るラインを走れる走れないはかなり大きい。

まとめ

何故、今つくパーなのか。

息子に聞くと、

「パワー差が少ない中で、クルマづくりや走らせ方で僅差のバトルができるのは、つくパーだと思う」

と言う。 

息子は驕りでもなんでもなく、ゾクゾクするような接近戦、自分の全てを出せるレースを求めているのだと感じる。(あくまで息子のレベルだけど)

確かにつくパーのオフロードはやや特殊であり、クルマ作りに汎用性が少ない。

全日本のマニアリとも違う。

しかし、今身につけたいことが詰まっているのは間違いない。

やるなら、とことん!(©︎安宍代表)

なのである。