コラム

【精神と】ミニッツ修行〜気づけば3ヶ月経過【時の部屋】

ラジコンファンの皆様お疲れ様です。緩ラジ担当改めミニッツ担当のmetabonz石でございます。

ミニッツ修行も気付けば3ヶ月経過。

毎週ミニッツ専門のサーキットに通い、みっちり7〜8時間走らせるを毎週末。

目まぐるしく状況は変化、都度壁にぶつかり対処する・・・なんてーことを繰り返している訳ですが、

一つ言えることは、

「やるのとやらないのでは大きく違う」

50過ぎからでも遅くなかった。

そう!やれば出来る!

実際にメキメキ上達していることを実感しております。

尚、「精神と時の部屋」ミニッツ修行に関する寄稿は今回を持って最後にしようと思っております(需要がねぇだろ!っつーのもあるけど、本来の目的は達成したため)

今後ミニッツに関しましては、何かビッグイベント的なものが発動したらお伝えしようと思います。

先ずは復習。ミニッツ修行の遷移

・2月末、修行開始

譲り受けたMR03EVO、ナロー緑缶、6枚でミニッツデビュー。まともに走らせる事すらできない状態からのスタートで先行き不安。

・セッティングの仕方とボディの違いを知る

ボディをR34からR35へ。

コレだけでも大きく変わったのもあるが、なにより操縦の慣れと、セッティングの仕方が段々と解ってきたこともあり、普通に?走らせられる様になる。

・速度アップ

緑缶モーター、ピニオンを6枚から7枚に。

慣れてきたタイミングで速度を上げ、更なる操縦感覚を磨く。

上達のコツは「ちょっとだけ限界を超える」練習。

それに合わせ、セッティングも微調整していく事になる。

速度が上がれば当然コーナーで転けやすくなる。

原因はセッティングなのか?それともワタクシの操縦があかんのか??

今思えばあの速度でいとも簡単に転ぶというのは、どっちもあかんかったんだなぁと。

で徐々に転ぶ回数も減らすことができてきたが、改めてセッティングと操縦の難しさを噛み締める。

・3月上旬。マシン増車(その1)

新品のMR03EVOのグリーンリミテッドを買う。

それに合わせ、ナローの鉄板ボディと言われてる、スカイラインGT-R(R33)のボディ入手。

R33すごく良い。R35はお役目御免に。

・3月中旬。マシン増車(その2)

MR03EVOの赤シャシワイド青缶7枚入手。

早くも3台体制になる。

・ワイドの方が転けずらいから練習に向いてる??

グリーンリミテッドの一台をワイド&青缶仕様に変更し、ワイド2台体制になる。

この頃といえば、他車とのチキチキバトルができる様になっており、とにかく走りまくっていた(早くこの領域に行きたかった)

・壁(精神的な方)にぶつかるのは上達の証

同じワイド、青モーター、似たようなセットなのに、一方は転びまくり(もう一方は転ばない)とか、先週調子良かったのに今週はダメとか、、、

色々試す(ボディ入れ替えたりもした)ものの、結局なんだか判らず。

・ボディの違いによる特性変化に悩む

ボディは見た目の好みもあるが、走行性の違いに注目したい。

例えば、マクラーレン。

P1か12Cか、はたまたセナか?

自分は上級者の意見を参考にP1と12Cを試す。

いきなりASCはアレなのでホワイトボディ(笑

ホワイトボディは自分で塗装し組み立てる楽しみも味わえる!(と同時にASCとのクォリティの差に愕然とする)

さて。

P1と12C。

見た目はどちらも良い。

走行した際の感触としてはP1の方がフロントの入りが鋭く機敏。

一方、12CはP1ほど鋭くない?が、

安定感はこちらの方が上(のように感じる)

結局12Cの方が好みかなと言う事でASC購入。

同時にこのワイド仕様は赤缶にステップアップ。

コース上では殆ど全開にはできないけど、意外と走れてしまう不思議。

パワーは正義か(笑)

ワイド赤、ワイド青、ナロー緑の3台体制となる。

と、

ここまでが前回の寄稿したあたりになります。

その後どうなったのか??

転機が訪れる

ワイド青缶、ピニオン7枚→8枚の速度にもだいぶ慣れてきた。

一方で生意気にもナロー緑缶では物足りないと感じるように。(緑缶は緑缶での難しさがある)

ここでナローに青缶7枚を投入するテスト。

これが大いにハマる。

同じ青缶7枚でもトレッドが狭くなったのと合わせ、ホイールベースもLL(98mm)からL(94mm)に変わった。

苦戦するかと思えば、戸惑う事もなくスラスラキビキビ走れる(走れてる、と最初は思った)

油断すると転がるので集中力は高く保つ必要があるが、物凄く難しいわけではない(と最初は思った)

こりゃ楽しいぞぃ!

と、ワイド青缶にした2台の内、新品で買ったグリーンリミテッドの方をナローのWB:L(94mm)、MM2のモーターマウントに組み替えた。

これにより、

レッドリミテッドはワイド、グリーンリミテッド2台はナローに体制変更。

ナローが2台になったので新たにGRスープラのASCを入手。

R33も良いがこれも気に入った!

やっぱりナローが好きだな

ナローの良さは、なんと言ってもボディにある。

GTカーとか高級外車ではなく、国産の、その辺走ってる車両が多い。

そして何よりワイドに比べちょっと難しいと言うのが飽き性な自分に向いている(笑)

と言う訳で2台あるうち一方をもうちょい攻めてみる事にした。

ハコスカ投入(これも先ずはホワイトボディで)

ハコスカと言えば、今年からマスターズクラスと言うのができたのは皆さんご存知でありましょう。ワタクシ自身出場を目指している訳ではないが、そのレギュに合わせたら面白いのでは?と、腕試しも兼ねての導入である。

このハコスカ、車幅が狭くリヤにワイドが履けない。

この様にシャシとボディの横方向の隙間もない。

そのせいか、走らせてみると難しい!

この感覚が大事だなと。

ラップタイムもだいぶ落ちたが、これをスイスイ走らせられるとなんとも言えない爽快感が味わえる(はず笑)

ナロー、ボディ含めセッティングが違うこの2台あれば一日中遊べる(笑)

因みにGRスープラはピニオン8枚、ハコスカの方はピニオン6枚。それに合わせてシャシの方も設定が異なる。

転ばない車作り(参考)

始めたばかりや、ナローシャシだと、ウレタンコースではコーナーで転ぶことに悩まされる。

ヤキモキしていると親切なベテランの方からあーした方が良いよとか、こうした方が良いよとアドバイスを頂ける。また自身で動画等で検索したりもするでしょう。

ナローに限ったことじゃないですが、セッティングとして注視するポイントは、

1)フロントタイヤの外径

2)フロントタイヤの貼り方

3)車高

4)サスペンションの硬さ

5)アライメント(キャンバー、キャスター)

6)車高とサスの前後バランス

7)ロールダンパー(又はTバー)の硬さ

8)ステアリングのトラベル等のパラメータ(プロポ)

9)ジャイロの介入度(パラメータ)

10)ウェイトの搭載等

ではないでしょうか。

こうなってくると、殆ど1/10と変わらないじゃん!とか、これらの項目をかけ合わせると、

とんでもない変数になるじゃん!ってなるわな。

と言うことで、

まだ経験の浅いワタクシの私見(や聞き齧り)になるが、以下の点に絞るとだいぶ負担も減るんじゃないかと思うので参考情報としてご紹介した。

固定化する項目(良い塩梅にしておく)

1)〜2)タイヤについては、ウレタンコースの場合、現在主流と言われてる物として、

・フロント:スーパーローハイト30

・リヤ:ラジアルワイド30

とし、フロントは「正履き」で両面テープは3mm内側に貼る。リヤは8mm又は10mm(全面)に貼る。

外径はフロントは22〜22.2mmくらいが美味しい所

因みに、新品だと22.5mmくらいあるので、下ろしたては気温や湿度によっては転びやすいかもしれない。

ので、転んでどうしようもない時は使い込んだタイヤは捨てずに取っておき、チェンジ(再使用)する。

ワイドシャシの場合はローハイトスリック30を使用。

タイヤの厚みがある方が見た目もグリップも良いが、転びやすくもなる。

因みにワタクシの場合、フロントタイヤは逆履きはせず正履きとしている。

転びまくってると上級者からは必ず逆履きをアドバイスされるが、自分はそれは最後の最後の手段としたい。

理由は・・・なんか嫌だから(笑)

そもそも、ミニッツCUPレギュもNOVICEとOPEN以外は不可となってる(以下2024レギュレーション抜粋)

リヤタイヤについては、新品〜使い込んでトレッドパターンがうっすら見える位がベスト。更に使い込みツルツルになるとズルっと行く感じがする(気のせいかも)

というわけでタイヤについては状況により直ぐ変えられる様に複数セットを用意しておくと良い。

次に3)の車高。

これもあまり弄らない要素。

タイヤの摩耗具合によって変化してしまうが、目安としてタイヤを付けた状態で路面とシャシの底面が並行若しくは若干リヤ下がりが良い。

上記に記したタイヤを使用する前提で、

・フロントはナックルが一番下にセット

・リヤはアクスルシャフトが一番上になる様にセット

となる。

次に4)のサスペンションの硬さは一旦飛ばして、

5)のアライメントに行きますか。

リヤはMR-03、MR04等のRWDの場合リヤはDDなのでアライメントは弄れないのでフロントの話になる。

アライメントはOPTパーツによって変更可能。

▪️キャンバーナックル・・・キャンバー角

▪️キャスターアッパーアーム・・・キャスター角

▪️セッティングタイロッド・・・トー角

ワタクシの場合、色々試した結果、

・キャンバー:0°

・キャスター:デフォルト(標準)

・トー角:0°

に落ち着いた。

6)車高の前後バランスについては基本3)の車高の項に記した通りだが、もうちょいリヤ下げかな?という時はTバーとモーターマウントの間にスペーサーを入れモーターマウントごと高さを調整。

以上がほぼ固定の基本セットアップとなる。

日によって変える項目(都度悩むのはこっち)

その日のコンディションによってちょいちょい弄る項目にいきましょうか。

さっき飛ばした4)サスペンションの硬さについて。

もうちょい動きをクイックな感じにしたいとか、路面のグリップ状態によって調整する内容になる。

フロントについてはばねを変える場合と、ナックルとアッパーアームの間にシムを入れてプリロードの強さを変える2パターン。

手っ取り早いのがばねの変更で、OPTで用意されているばねのセットを買う必要がある。

ついでにばねセットには通常の長さと、ショートタイプがあるが、ワタクシは通常の長さを使用。

硬さについては基本標準と同じオレンジかハードの黄色を主に使用し、プリロードは掛けずストローク規制を入れる時が稀にあり。

ストローク規制はキングピンストッパー(樹脂のeリング)とアッパーアームのボールの間にシムを入れる。

あとはインナーチューブダンパー(OPT)のグリスの量を多めにしたり逆に塗らなかったりの微調整も行う。

リヤサスについては7)のロールダンパー及びTバーによる調整。

Tバーはロール剛性とピッチング方向の硬さ調整。材質(カーボンか?FRPか?)と、形状違いによりソフト、ミディアム、ハードが用意されている。

ワタクシは主にカーボンのソフトかミディアムを使用。

ビッチングについてはピッチングダンパーのスプリングスペーサーの抜き差しで硬さを調整、ロールスピードはロールダンパーのグリスの塗り具合により調整を行う。

因みにピッチングダンパーそのものを使わない(搭載しない=外してしまう)場合もある。

ロールダンパーやインナーチューブダンパーはグリスの粘度や塗布量により調整を行うが使用するグリスによっても感触は変わる。その辺は人それぞれお気に入りの物を使ってるようだが、ワタクシのオススメはコレ。

モロテック 「ハイトラクションデフグリス」

塗布の量によって重さ(抵抗)の違いがはっきり出るので調整しやすい。

因みに右側のマルチグリス「完全無欠」は摺動部におススメ。

以上がシャシの物理的に行うセッティングになる。

インターフェース系の調整

セッティングインターフェースI.S.Cシステムを使ったセッティングと、プロポで行う操作系のパラメータ設定について。

まず、MR03EVOではプロポで設定できるものと、このI.S.C.でしかできない項目がある。

何がどうすれば、とか、ココの値はどの位とか、詳しく説明したいところだが、正直しんどいのでYouTube等の動画を参考にされたし(笑)

ワタクシの場合は、

黄色で囲んだ辺りにしている。楕円や横棒を振った部位は時々変更する箇所である(状況によって)

因みにMR04EVO2とKO EX-NEXTの組み合わせに限り全てプロポで設定ができるらしい。

ワタクシも近々04導入に備えてEX-NEXTのエキスパンションユニットとマスターユニットのアップデートを行った(厳密にはやって頂いた)

次にプロポの方だが、こちらはサブトリムなど基本的な項目と、走らせてちょいちょい変える項目がある。

プロポのメーカーによって呼び名が違うかもしれないが、

①ステアリングトラベル量

ステアリングの切れる量。

沢山切れれば良いと言うもんじゃなく、コースと車速合わせて調整する感じ。だいたい70〜90。

②ブレーキの効き

ブレーキの効きはスロットルトラベルのBの値で変更できる。ワタクシはだいたい20〜30。

③ジャイロの効き

I.C.S.でも設定できるがコレも走行中にパラメータを上げ下げする(完全にOFFも含めて)

セット値は20くらい。

以上、操縦台の上で微調整を行うことが多い項目。

走らせながら瞬時に変えられるよう、KEYを割り振りしている。(上のジャイロはET-3、ステアリングトラベルはET-4(グリグリするやつ)、ブレーキはET-5)

大事!日々のメンテナンス

ミニッツと言えど、一日中走らせるたらメンテナンスは必要で、サボるとなんとなく調子が悪くなったり動きも怪しくなるものだ。

走行前に(平日の夜とか)メンテがてら上記に書いたセッティングが思惑通りになってるかもチェックしながら一緒に行うと効率が良い。

結局のところキチンとメンテされてなければセッティングもクソもない。

メンテメニューは主に以下の内容になる。

1)ボールデフ

一度全部バラして清掃・脱脂後、新しいデフグリスを塗布し組み上げる。

デフプレートの摩耗具合やベアリングの状態、Oリング、アクスルシャフトも点検。状態によっては新品に交換。スパーギヤも定期的に交換。

デフプレートは鏡面仕上げするとスムーズになる

2)フリクションダンパー

こちらも一度バラして清掃し新しいグリスを塗布し組み直す。

露出してるのでタイヤのカスが付着し、動きも悪くなるのでマメに清掃する。

3)ベアリング

フロントホイールやリヤアクスルシャフトのベアリングを外し、脱脂後ベアリングオイルを注油する。

シャカシャカするとこんなに汚れが汗(汗

ベアリングも消耗品なのでスムーズに回らない場合は交換する。

あとはシャシ全体清掃しつつ痛みがないか点検、合わせて各所ビスの緩みがないかのチェックも行う。

なんだかんだ言って(まとめ)

ミニッツを本格的に始めてあっという間に3ヶ月。

行きつけのサーキットにいつも居る常連さん達に色々アドバイスやサポートしてし頂きながらも気づけば当初の予想を超える成果に満足かと問えば・・・

いやいやそんなに甘くない。

結局の所、

・ある程度の知識があって

・ちゃんとセットアップが出来て(ここが出鱈目だといくら走らせてもダメ)

・いかにたくさん走らせられるか(=経験値)

であり、

・それを継続的に楽しめるか?

に尽きるなと。

「上達に近道は無い。何事も」

と言う事なんですな。

そんなワタクシ、平日の仕事を耐え忍び、週末のミニッツが楽しみでしょうがないという、とても充実した日々を過ごしております(笑)

また、物欲を解消する事でストレスをうまく発散しているダメ人間にとってもこれ以上ない(危険な)カテゴリーでもあります。

そろそろMR04EVO2欲しいなぁ(もうちょっとでボーナス支給日だなぁ・・・)

と言う事で、また暫く経ったら近況でも寄稿しようと思います。

ご安全に!