コラム

【大人のガチラジ】パパ氏、ブリッツァービートルに昂る!!【タミヤ】

ラジコンファンの皆さまこんにちは。

こちら関東の下の方では、例年になく暖かいのは良いのですが、急に寒くなったりの寒暖差がキツいです。皆さまもご自愛くださいませ。

さて、1年ぶりに再燃した、metabonzの2人によるRCカー対決(笑)

色々マニアを拗らせたおじさん2人がやるラジコン。

いくらゆるラジとは言え、一筋縄で行くはずもなく。

前回は大敗を喫したワタシ、このままじゃ終われない!

さあ、どうなった?

ブリッツァーに手を入れた

フルベアリング、スポーツチューンモーター以外、何にも手を入れていないブリッツァービートル君。

本当にそのままでも良く走るし、楽しいことこの上ないのは事実だが、チキチキバトルを楽しむ時にネックとなるのが、オーナーの方ならご存知の

コーナーでクルリと巻いてしまう!

という現象である。

もちろん、ライン取りをしっかりして、小さな舵角で曲がるのが理想的なのだが、

いざチキチキになると、お互いヒートアップして、ギリギリまで突っ込んで、ガバ切りで急旋回という、ある意味

おじさんラジコンあるある(metabonz調べ2023)

な風景になりがちだ。

では何故巻くのか?

シャーシの縦横比を見ると分かりやすい。ショートホイールベースにワイドトレッド。

真上から見たら正方形に近いカタチ。

このカタチこそが、クルリと向きを変えやすいコーナリングマシンとも呼べる構成なのだ。ラリーカー(実車ね)とか調べるとワカル。

タミヤバギーで言えば、DT03(ロングホイールベース)のような安定感を捨て、旋回性能を・・・

多分だけど、狙ったんじゃなく偶然そうなっただけな気がするな。

実は天性のコーナリングマシンだった、ブリッツァービートル君。

で、そもそも向きを変えやすいシャーシなのに、リヤ・トーが0度。トーインなし!!

もう一度言う。トーインなし!!なのだ。

リヤのトー角はコーナリングに影響し、トー角を大きくすると直進安定性が増し、アンダーステア傾向に。反対にトー角を減らして行くとオーバーステア傾向になる。

0度ってことは潔く安定を捨てておられる(笑)

そこが、ハラハラ気が抜けないスリリングな走りに繋がっていて面白いのも事実。

実際、標準の540モーターではそこまで問題にならない。

絶妙なバランスはさすがタミヤ様。

しかし、モーターを速いスポーツチューンなどに換え、グリップ低めのダート路面でチキチキするとなると、超絶カウンターステアを当てられるエキスパートでもない限り、コーナーでのお釣り(蛇行)に悩まされてしまう。

ならば、邪道かもしれないがリヤにトーインを入れちゃうのはどうか。(タミヤの初級バギーはほとんどリヤトーイン入ってない)

家に転がっていたTT02用のアルミ・トーインアップライト(3度)を無理矢理スペーサーを駆使してつけてみる。(スペーサー位置でホイールベースも変えられる)

アッパーアームをターンバックルに交換。これでキャンバー調整もできる。

アップライトが変わると、

ドッグボーンが合わない。とりあえず余り物(ダートマスター用)がジャストフィット。

さあ、これでどうだ?

さらに。

これまた使い道なく転がっていた、高級エアレーションダンパー。

標準のCVAダンパーも充分に優秀で何の問題もないんだけど、1日走ると夕方にはオイルは抜け、中は泥だらけカフェオレ状態。(まあメンテすれば良いのだけど)

アルミ製のダンパーに分があるのは性能の持続か。また、金属のケースは膨張しにくいので、ブリッツァーの売りであるしなやかな脚を損なわない、柔らか目のオイルを入れられる。エアレーションダンパーはジャンプなどの強い衝撃も吸収してくれるので頼もしい。

ダイヤルで車高やバネのプリロードが調整出来るのも嬉しいポイント。

スプリングは前後ともCVAダンパーと組み合わせていた標準をそのまま流用。できればノーマルの素晴らしいバランスは崩したくない。

※注意 TT02(ツーリング)用のアップライト流用はあまりおススメ出来ない。ベアリングが一回り小さいこと、オフロードでの強度に不安がある。

これからやるなら、TT02B用や、おなじみTL01用リヤトーインアップライトが良いと思われる。いずれにせよ現物合わせなので、それなりのノウハウは要る。

いざ、実戦投入!!

場所はおなじみ、かしまRCサーキット。

天気は晴れ☀️

前日の雨で路面は適度に締まっている。高グリップが期待できるぞ。(タイヤ、マシンは泥だらけになるけど)

さあ、走り出す!

おお?!

おおおお?

コーナー出口で巻かない!リヤがドッシリしてるぞ!

今までならお釣りをもらってカウンターを当てている場面でもう握って前に出てるぞ。

コレは良いものだ!

リヤ・トーインすげ〜!!

さて、負けられない戦い、チキチキの行方は・・・

ちなみにワタクシ号はスポーツチューン、石さん号は13.5ターンのブラシレスという違いがあるものの、ダートではそこまでの差はない。(パワーがあっても使えない)

で、

なんと!

前回のようにコーナー毎に置いていかれることもなく、なんならインを突いて前に出ることもしばしば。

先を走る優越感(笑)

コレだ!コレ!

ダンパーも良い感じだ!

石さんはカウンターステアに苦慮(笑)

いやー、腕の差をマシンで補う!!

アリです。有り!! 

石さーん!今回はワシの勝ちってことで!!!

番外編 光のサーキットを走る!!

ラジコンは、夕方暗くなったらママに怒られないように片付けて帰る。

そんな当たり前を覆すサーキットが!?

かしまRCサーキットの仕掛け人たちの企み・・・しかと受けて立つ。

昼間とはガラッと姿を変え、チューブ状のLEDライトで美しくライトアップ。

予想はしていたが、さらに上回る幻想的な光景。

綺麗だ。

大人の世界でヨゴれた心も洗われる(笑)

こんなサーキット、当たり前だけど見たことないぞ。

恐る恐る、昨日電飾したてのマシンで走らせる。

いや、何コレ・・

ワクワクが止まらないんだけど・・・

ガキンチョだった頃には考えもしなかった、夜の外ラジコン。

暗闇と光のコントラスト。

愛しいビートルが健気にライトを照らして走る。

もちろんガチに飛ばしたりしない。

赤いテールランプが頼りになる。

2台で息の合ったランデブーと洒落込もう。

おじさん2人、と少年じゃなかったらもっとロマンチックだったはずだ(笑)

ちなみに、これを撮影したのは夕方5時くらい。それくらいでもナイトランは楽しめる。

この日息子氏もダートマスターで光のサーキットを楽しんでいた。

是非、皆さまも自慢のマシンで。

次回は京商ビートル編だ!