2/26日、前日の雨が嘘のように晴れ渡った青空の下、
2023GBオフロードレース・ラウンド2は50台以上のマシンが集まる盛況ぶり。
最近は陸上を始めたことや、テスト勉強もあり、毎週の練習が出来なくなっていた。
この日も前回のつくパーのレースから練習なしのぶっつけ参戦となってしまう。
今回も2WDオープン、4WDオープンにエントリー。
マシンは京商RB7とZX7。
前回のR1では、二駆、四駆ともそれなりに手応えを感じていたので、マシン造りには慎重にならざるを得ない。ちゃんと魂を込めて組めば応えてくれる・・・と信じて。
夜な夜な、部屋に篭りラジコンを整備する私に、嫁氏の視線は冷たく、棘のような言葉が突き刺さる。しかし、それでも男にはやらねばならない時があるのだ。きっとある。
予選〜決勝、結果は?
この日は前日の雨のせいで、乾いてグリップが高いところ、濡れて低いところが混在し、かなりタイヤチョイスとドライブが難しかったようだ。
「握れない!!」
嘆くヒロキ。
カクタスイエローかシルバーか、はたまた水捌け優先でダート用か、非常に悩ましい。
予選1回目、二駆はダート用タイヤを履き失敗。グリップはするもののタイムが伸びず。
また、この日はジャンプ着地でマシンが跳ね、思うように走れない、と訴えが。
ダンパーオイルを再度交換するもあまり変わらず。入念なエア抜きを行いやや改善。
路面が乾いた2回目でイエローに履き替え、見事TQ。
「本当に?何で?」
ヒロキ自身戸惑うくらい、集中して走れたようだ。
四駆はイエローで大丈夫だったが、ミスが多くまた、周りも調子が良く6番手に甘んじることに(前回はTQ)。
二駆の決勝は・・・
GBサーキットの名物MC、お実行氏がマイクで叫ぶ!!
「あと残り40秒!!このまま行けるか!!」
・・
・・
・・
・・
オープン2WDで、予選TQからの初優勝‼️
悲願だったオープンクラスでの優勝に、思わず男泣きのヒロキ。
速くなりたい!誰よりも速く!
3年生の時から、三瓶さんに憧れ、海飛さんに憧れ、純粋に努力を重ねて来た11歳の息子。
「よくやった!」
私が声をかける前に、彼の元には応援してくれた方々が集まる。
ラジコンを始めた頃からヒロキを知っているGBメンたちは涙を流している・・・
「良かったよ!よく頑張ったね!」
祝福の言葉のシャワーを浴びて、あらためてこのGBサーキットで勝つということの意味を噛み締めた。
崎山さん、ヒカル君をはじめ、GBエキスパートたちと本気の勝負。
子どもだからと手加減はしてくれない。
言葉じゃなく、走りで語り合ってきたメンバーたち。
何度も流した悔し涙があった。
そして、私のあまりに杜撰なマシンづくり、残念なメンテナンスを見かねて熱い助言をしてくれた佐藤さんをはじめとするGBメンたち。
要所で現れて助けてくれる三瓶さん。
大事なことだけ、そっと教えてくれるカイパさん。
彼らがいたからこそ走り抜けることが出来たのだ。
そうヒロキは、いや、私たちは、GBのみんなに支えられているんだ。
涙が止まらなくなった。
たかがラジコン。
全日本でもなんでもないローカルレースなのに、ヒロキの初優勝はこんな、こんなかけがえのない気持ちになるのだ。
だからこそ、ラジコンレースはモータースポーツなんだと思った。
オープン4WDは6番グリッドからスタート。
果敢に攻め、順位を3位まで上げたところで、まさかの9週目で左前輪が外れるトラブル。マーシャルの方などに応急処置を施していただきコース復帰するも、再度タイヤが飛びDNF。
ハブのピンに何らかのトラブルがあった模様。
走りは悪くなかったので、次に繋げたい。
レースの模様は是非、YouTubeでご覧いただきたい。お実行氏の素晴らしいMCと、天才的な編集で、何度見ても親バカながら泣いてしまう。
GBキッズしょう君
この日は、GBキッズでヒロキと同学年のしょう君もストック2WDクラスに参戦。
イガグリ頭が清々しい11歳。
天性のセンスとスピード感で、難しいGBのコースでも大暴れ。
ヒロキとはまた違ったタイプのレーサーで、とにかく走りが鋭く、アグレッシブ。
また、社交性に富み、礼儀正しさ、挨拶などヒロキも見習うべき点がたくさんある。
現在の彼のマシンは3レーシングのカクタス。
マシンのポテンシャルをいかんなく引き出し、高額なマシンたちに一泡吹かせてしまうのは見ていて痛快だ。
噂では近々、ついにニューマシンを手にするのでは?と囁かれており、さらなる活躍が期待される。
参加台数が多いストック2WDで見事Aメインに進出。
決勝では表彰台こそ逃したものの5位入賞はなかなかのもの。
ヒロキとはエントリーするクラスは違うが、同年代の才能が集まるGBで切磋琢磨していきたい。
もちろん、パパ同士もこの日来れなかった、たいちゃんパパも含めて連帯してパパメカニック道を楽しんでいる。(苦しんでいるか・・・?)
まとめ
近年の大きな目標だったGBサーキットでの優勝。
まだ四駆では勝ったことがないし、あくまで通過点に過ぎない。
まだまだ目指すものは遠く、あまりに強大だ。
しかし、猛者が集うGBでの優勝というものを味わうことができたことは大きな自信になったのは言うまでもない。
次はつくパーラウンドに向けて準備し、少しでも良い結果を出せるように頑張って行きたい。
応援してくださった方々、そして、クリーンなファイトでバチバチして下さった崎山さん、本当にありがとうございました!