コラム

【祝】マニアリ12周年レースに行ってきたよ〜前日編〜【AJジュニア】

ラジコンファンの皆さまこんにちは。9月は3連休が2回もある素晴らしい月ですね!

今回この3連休を利用して、競技バギーを始めてからずっとずっと訪れたかった大阪のRCマニアックスアリーナさんに伺うことができました。

今回は「RC Maniax ARENA 12周年記念レース(With TeamAJ)」という記念すべきイベントにチーム員として前日から参加できることになり、少年もワタシもワクワク・ドキドキ・感動の連続でありました。

さあ、どうだった?

出発~もう面白い〜からの憧れのマニアリへ

14日土曜日、深夜二時過ぎに関東某所を出発。TEAM AJ安宍代表が運転するクルマで片道500kmオーバーの旅が始まる。

助手席には関東ジュニアチームマネージャーで、GBサーキットオーナーの崎山氏。

日頃の激務をかいくぐってのマニアリ遠征。疲れすぎてテンションがおかしくなっているのか、同世代の二人は深夜からハイテンション。50代の社会的地位もある二人の爆裂漫才トーク。

安宍氏「トイレ行きたくなったらいつでも言ってくださいね!」

一同「ハーイ!」

崎山氏「トイレ行きたいです!」

安宍氏「おせーんだよー、もっと早く言えよー!通り過ぎちゃったよー」

崎山氏「高速降りろよー、コンビニ寄ってよー」

安宍氏「いやだよー、遅れちゃうじゃん!」

…(インターを降りてコンビニへ)

崎山氏「ふー」

安宍氏「さっきーのせいでまた高速乗り直しだよーブツブツ」

崎山氏「仕方ねーだろ!近いんだから!」

このやり取りは今後3年は語り継がれると思われる。

※眠いのにバキバキの少年w

時々後席のワタシとヒロキ少年にもキラーパスが来るので、一睡もすることなく「バキバキ」でマニアリ到着!

LINEやメールではなく、直にたくさんお話をしながらのドライブはやはり良いものだと思うのであった。

我々親子にとってマニアリはずっと行きたいと思っていたラジコンの西の聖地である。

そんな聖地にヒロキ少年がTeamAJの一員として行けるなんて、一年前には想像もつかなかった。

ミッションを完遂せよ!

遡ること出発の約1週間前のこと。

「マニアリ12周年のリヤモータークラス、ヒロキと崎山さん出場だから。RB10、2台に必須オプション入れて組んどいて!」

「分かりました。あ、でも、我々はエンジョイレースだと聞いていたのですが?」

「いやー、どうせやるならさ、ある程度ちゃんと走るのが面白いと思うんだよね。あ、そうそう。車両はレース終わったらメカ下ろしてじゃんけん大会のプレゼントにします!」

「なるほど、分かりました!」

レースレギュレーションに合わせてモーターはHWジャストック17.5を搭載。ESCは豪華なG2S。サーボもレース対応の為手持ちのものに交換。

「ヤベー、かなり大変だコレ。間に合うかな…」

クルマを2台受け取り、作業後に気づいたのは、オプション(フロントアルミバルク、リヤアルミサスマウント)を入れ、サーボからやり直すには、ほぼクルマを全バラせねばならず、

かつ、ダンパーのやり直し(ピストン、Oリング交換)デフ下ろし、メカ積みその他諸々、

RTRの箱出しのままレースだと思っていたワタシは見事に睡眠時間を削って2台のマシンづくり(笑)

でも、コレがヤバいくらいに楽しい(我が家は元B5ユーザー)出発1日前に完成。間に合った!

※ウイングはもちろんAJ6.75インチウイングに交換!

皆さんにはカッコつけて、「ほぼ箱出しです!」なんて吹いていたが、結構手間ひまかかっている(笑)

安宍代表とのやりとりでは、前日には全日本に向けてB7の走り込みメインで、RB10はちょびっとやればとの話。

果たして!?

マニアリに着いた!!〜1日目〜

AM10時過ぎ。坂道を上った先にその建物はあった。

ここがあの、憧れのマニアックスアリーナか!

感慨深いワタシとヒロキ少年。

安宍さん!長距離の運転ありがとうございましたm(._.)m

ピットは超満員!
さあ、準備だ!

マニアリ到着。駐車場は既にビッシリ。

二階受付のブクロー店長、ハルキさん( TEAM AJドライバー)にご挨拶。

マニアリと言えばおなじみ天堂さんにもご挨拶でき、早速ピット設営。

既に顔見知りのXRAYのショーヤ選手や、キヨマサ選手、そしてSNSで交流のある中村さん、前田さん等が次々にピットにやってきて下さりとにかくにぎやか。

そしてあたたかい雰囲気…

来たぞ!遂に来たぞ!マニアリ!

いざB7で練習開始

早速、この日のメインである、全日本に向けた二駆B7の練習を開始。

モーターはHWのG4。ESCは同G2S。
限られた時間の練習。真剣だ。
この日も灼熱の暑さ!みんな汗だくでラジコン

B7は事前にギヤデフのみGBの#30000から#5000に変更済み。その他のセットは基本的にGB仕様のまま。

路面はハイグリップなタイルカーペット。ホームのGBと同じだ。

ヒロキ少年の感触ではGBよりもグリップが若干高いとのこと。

一見フラットに見えるが、バックストレートなどは土の上にカーペットを敷いているため、起伏が激しく、足がきちんと動かないと跳ねて真っ直ぐ走れない。

タイヤはストコン、全日本に合わせた新品のJコン製。前ピンスワッグ、後ろファズバイトを初めて組む。このタイヤも実は初めて。

1パック走らせて帰って来る。

「すっごい面白いコースだけど難しい…」

ヒロキ少年の表情は険しい。

とりあえず周回はできるようになったが、クルマが曲がらない!?

速い人たちのようにリズミカルに走れないと言う。

その様子を見ていたショーヤ選手、キヨマサパパ、AJ東野さんが一斉にヒロキに飛びかかる!!(笑)

「どう?どこが走り辛い?」

「まだ全然握ってないやろ?」

「なんか足が動いてないなー、どう?」

矢継ぎ早に質問攻め(笑)

なんと、マニアリのエースドライバー2人、しかもXRAYのお2人から、

「自分のクルマ走らせてみて!」

「それぞれ仕様が違うからどれが好きか教えて!」

と惜しげもなく、あまりにオープンな提案。

その気前の良さ、姿勢にヒロキ少年もワタシもビックリ。

「え、良いんですか?」

もちろん我らがAJ東野さんのマシンも試走。

他人様の大切なクルマをガシガシ走らせる、というのもなかなか気が引けるが、

そう、我々には時間がないのだ!

ショーヤ選手、キヨマサ選手のXRAYを走らせ、その後東野さんのB7を走らせる。

ショーヤ選手はヒロキ少年のB7を走らせ、セット指南。

今日を含めてあと何回練習できるか分からない。

この時間が全日本に向けていかに大切か、私たち以上に理解しているチームマニアリのみなさん。

「どれが良かった?」

「正直に言ってな!!」

あまりの熱さ、圧にタジタジの少年(笑)

ちょっと関東では見たことのない光景だ。

そして、

笑い声が響くピット。寄ってたかってヒロキのB7のセット変更!!

ショーヤ選手がダンパーオイルを変え、キヨマサパパがダンパーピストンを交換!東野さんが各部を調整!

メーカー、チーム関係なし!

なんだこの洗練されたチームワーク(笑)

もちろん、ワタシは何をどう変えたを細かくチェック。再現性は大切だ。

リヤのロールセンターを上げて、脚をしっかり動かすセットがAJ東野さんからの指南。

いざ走らせるヒロキ少年。

「見違えるほど走りやすくなった!!」

見ていても明らかに走りが滑らかになったことが分かる。

セットが出たら、次は走らせ方。

AJ東野さんの熱い指導が入る。

「コーナリングスピードより、最短距離を走ることを優先させるべし!」

ぐんぐん縮まるタイム。16秒台中盤が出始める。

その様子を見てニンマリするマニアリエースたち。

なんだ、この感じ…

マニアリの半分は優しさで出来ているのではなかろうか?!

いやいや、

角度を変えて見れば、それは兎にも角にも、まだヒロキ少年が彼らマニアリエースたちの脅威ではないことを意味していると思うのだ。

彼らのもつ15秒台という脅威的なレコードにはまだまだ遠いし、走りのキレがワタシから見ても全然違う。

「早く土俵に上がって来いよ!」

彼らからの熱いエールだ。

リヤモーターで安宍イズム、発動!

当初の予定では、崎山さん、ヒロキ少年のリヤモータークラス参加は、賑やかし的な感じで楽しめば良いよ!的なお話だった。

ハズだった!

イベント前日の安宍さんは、挨拶まわりに大忙し。やっとピットに帰って来たと思ったら、また呼び出し。

そして、ようやく体が空くと、

「どんな感じかリヤモーター走らせようぜ!」

崎山さん、安宍さんが子どものような笑顔でRB10(赤号)を走らせに操縦台へ。

2人で交代しながら走らせてピットに帰って来るなり

「可能性を感じるんだよね!!」

と安宍さん。

工具を握ると、

今までの柔和な表情からキリッとなって、

「ダンパーオイル、何番だっけ?」

「ダンパー長が全部バラバラだよ!」

カチッとスイッチが入った。

何が始まるのか?

※崎山さん安宍さんの絶妙コンビ

なんと、ダンパーオイル交換から始まり、ダンパーの角度を変えては崎山ドライバーを従えて操縦台へ。

「さっきー、ラジコン上手いねw」

「あ、ありがとうございますw」

元ロッシのワークスドライバー崎山さんを捕まえて安宍さんのイタズラっぽい顔(笑)

こんなやり取りが見られるのも遠征ならではだ。

RB10が期待していた以上に良く走る、と感じたのはヒロキ少年も同じで、

俄然リヤモーター練習にチカラが入るAJ関東チーム(笑)

安宍さん、崎山さんはセットを変えて走らせ、また戻して走らせて違いを確認する。そして良い方を選択。

この細かい作業を元RTRのRB10で繰り返す2人。

真剣だ!

真剣に楽しんでいるのだ。

「やるならとことんやる!」

「ヒロキ君、良く聞いて!こうやってさ、一生懸命打ち込むことがさ、絶対この先役に立つんだよ!」

安宍代表の少年のようなキラキラした眼差しにヒロキも真剣に頷く。

このイズムに触れることこそがこの旅のメインディッシュ。

そしてワタシには

「先生、ネジロックつけ過ぎ!」

ダメ出しのオンパレード((T . T))

頑張りますw

1日目を終えて

ホテルに帰って、お風呂に入りサッパリしたら、お食事会。

崎山さんが時間になっても現れない(笑)

後から聞けば気を失って寝てしまったらしい…

疲労の限界をとっくに超えて真剣にラジコンやってましたから。

崎山さん、ゲストの方を交えて、

沢山笑って、沢山食べて…楽しいひととき。

そう言えば12時から寝てないんだった(笑)

あまりに初日から楽しく濃い時間だった。

ちなみに安宍代表、美味しいものを食べると必ず

「うまっ!!」

って言う(トリビア)

次回、レース当日編です。